現地レポート

連覇への道を切り開く“元気娘”RSS

2014年01月05日 15時29分

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26点差の大勝だったが、けっして手放しで喜べるほどいい出来ではなかった。「前半はチーム全体の思い切りがなくて、重たい展開になってしまいました」とトヨタ自動車 アンテロープスの栗原 三佳選手も認める。そんな空気をなんとか変えようと、栗原選手はコート上でも、ベンチに下がっても、プレイに、声掛けに全力を尽くしていた。その結果、両チームトップの16得点を挙げている。


「チームがどうすれば勝てるかなんて2年目の私が言える立場ではありません。でも年下の立場だからこそ、チームが一丸になれるように盛り上げることは常に頭に入れています」


ルーキーイヤーの昨年からスタメンに抜擢され、オールジャパン2013ではJXサンフラワーズ(現JX-ENEOSサンフラワーズ)との決勝戦でも7本の3Pシュートを含む23得点を挙げている。今のチームをどうすればいいかは答えられないが、それでも昨年の経験から「チームが一丸にならないと勝てない」ことは強く感じているわけだ。


準決勝の相手は、前回大会の準決勝でも対戦している富士通 レッドウェーブ。そのときは4点差で勝っているが、実力は同等と言っていい。


「ポイントはリバウンド、ルーズボールになると思います。富士通は大きいので、床に転がったボールをいかにみんなでカバーしあって、自分たちのものにしていくか。粘り強く戦わなければいけないと思います」


厳しく、激しい戦いになるだろう。でも、だからこそ、チームが一丸になるために、栗原選手はプレイでも、声掛けでも、元気のよさを出し続けるつもりだ。


「そうして(勝利への)突破口を開きたいですね」


――2年目の“元気娘”が連覇の鍵を握っている。



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