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| 3×3男子日本代表「FIBA 3×3アジアカップ2026」1勝1敗で予選プールC/2位で決勝トーナメント進出 | 一覧へ | 3×3女子日本代表「FIBA 3×3アジアカップ2026」予選プール2連勝し、準々決勝進出決定 |
「FIBA 3×3 アジアカップ2026」現地レポート:3×3女子日本代表は野口さくら選手らチームが躍動し、予選プール2連勝
2026年4月4日
3x3女子日本代表初選出の野口さくら選手
初結成の4人がシンガポールで幸先の良いスタートを切りました。
4月3日(金)、3×3女子日本代表が「FIBA 3×3 アジアカップ2026」の予選プールに臨み、初戦でシンガポールを21-11で下すと、続くチャイニーズ・タイペイ戦も14-11で勝利。2連勝でプールCを1位で通過し、4月5日(日)の決勝トーナメント進出を決めました。
今大会の出場選手は、#5 鶴見彩選手(MAURICE LACROIX)、#7 高橋未来選手(アイシン ウィングス)、#8 花島百香選手(ENEOSサンフラワーズ)、#13 野口さくら選手(アイシン ウィングス)の4人です。昨年の銀メダル獲得メンバーである鶴見選手を中心に、2025年のFIBA 3×3ワールドカップ出場メンバーである高橋選手、3×3女子日本代表初選出となる野口選手や花島選手という新たな力が融合。前田有香ヘッドコーチのもと代表チームとして継続的に取り組んだ成果が、結果に現れました。
初戦の戦いぶりを振り返りましょう。開催国のシンガポール(FIBAランキング20位)との1試合目は、序盤からチームで丁寧にプレーを組み立てて主導権を握りました。野口選手がフィニッシャーとなって得点を重ねれば、花島選手がフリーの鶴見選手を見逃さずにパスを供給して確実な1点を挙げるなど、残り7分過ぎに7-3と先行して最初のTVタイムアウトへ。
その後、点差を詰められる場面もありましたが、ディフェンスで強さを発揮して流れを渡さず、花島選手の2ポイントシュートで引き離します。終盤には野口選手の連続得点も決まり、21-11でKO勝利を収めました。
前田ヘッドコーチ曰く「肝はシンガポール戦」だったそうです。世界ランキングでは日本(同12位)に分があるものの、いま3×3の強化を図っている国です。特に準備をして臨みました。試合後、鶴見選手は初戦の準備について「相手のキーマンが27番(=Jermaine Lim Jia Ying選手)だったので、そこに2ポイントを絶対に打たせないというところを意識して準備してきました」と明かします。
また、試合の中で対戦相手にもアジャストしたようです。鶴見選手は、野口選手の攻め方の変化に触れながら「(相手の)ビッグマンとスピードのミスマッチがある。たぶん彼女も途中で行けると思って、隙があるときにどんどんアタックしていったと思います」と振り返りました。
一方で、続くチャイニーズ・タイペイ戦は、苦戦を強いられました。序盤、チームで2ポイントシュートを狙うも決まらず、シンガポール戦では機能したゴール下に飛び込むプレーのパスを阻まれます。2-6と劣勢のまま残り7分を切って最初のTVタイムアウトへ。
しかし、ここからチームは反撃に転じます。タイムアウト明けすぐに野口選手が1対1を仕掛けて悪い流れを断ち切り、3人のディフェンスが効いて相手から12秒バイオレーションを誘発。野口選手と鶴見選手の連携プレーが決まれば、花島選手もドライブをねじ込むなど、個の勝負とチームプレーがかみ合い、8-8の同点に追いつきます。残り3分を切ると、鶴見選手のパスを受けた野口選手、高橋選手の連続得点でリードを広げ、14-11で逃げ切りに成功。2連勝でプールC 1位通過を決めました。
試合後、野口選手に1度目のTVタイムアウト後に仕掛けた1対1について尋ねると、良い状況判断があったことがうかがえました。「タイムアウトまで2ポイントのアテンプトが多くなり、なかなか決め切れていなかったので、自分がベンチから見ていて1点で1本作った方がいいかなと思って攻めました。チームとしても少し肩の力が抜けたのかなと思っています」と振り返ります。
そんな野口選手は、5人制では女子日本代表の経験はありますが(2024年2月/FIBAパリ2024オリンピック世界予選)、3×3の選出は今回が初めて。難しさもあったようで「練習で2試合こなすことはありますが、時間を空けて2試合やることはなかったです。5人制にはない重さというか感覚がありました」と話します。ただ、全ての経験を糧にして「決勝トーナメントはもう少し自分自身で(プレーを)作っていけたらいいなと思います」と話しました。
また、2戦合計で15得点はチーム最多。会場でも注目の的になっていますが、本人は至って落ち着いた様子です。自分を支えてくれる仲間への信頼を口にします。
「チームが自分の得意なプレーを理解して作ってくれているし、そこを狙ってもくれています。あとは自分が決めるだけという感じで、仲間がしっかりパスをつないでくれているので、あまり自分の得点だとは思っていないんですよ」
初の金メダル獲得へ向けて良いスタートを切った3×3女子日本代表。初結成の4人ながら、チームがひとつになって連動したオフェンス、ディフェンスを展開する様子は、前田ヘッドコーチが就任以来、取り組んできたスタイルとも言えるでしょう。2試合を終え、「戦い方のベースは(2月の)ディベロップメントキャンプから強化合宿にかけて、誰がやってもこういうバスケをしましょうというところを大事にしてきました。それによって誰が入っても変わらないところは、今大会から体現できていると思います」と評価しました。
3×3女子日本代表の次戦は、決勝トーナメント初戦となる準々決勝でプールA 2位のタイと対戦します。前回大会の銀メダルを超えるべく、高橋選手も「今年はこのメンバーで優勝したい」と、意気込みます。2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指す上でも大事な一戦へ、ぜひご注目ください。
■予選プール結果
第1戦:日本 21-11 シンガポール[BOXSCORE]
第2戦:日本 14-11 チャイニーズ・タイペイ[BOXSCORE]
■決勝トーナメント
4月5日(日)
16:45 準々決勝: 日本 vs タイ
19:25 準決勝
20:40 3位決定戦
21:40 決勝
FIBA 3×3公式YouTubeにて全試合配信
https://www.youtube.com/@FIBA3x3/
