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【大会レポート】女子日本代表『第20回アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)』 準々決勝 女子日本代表 86-29女子タイ代表|持ち味の堅いディフェンスを発揮し準決勝へ

2026年9月25日

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 9月24日(木)、『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』の準々決勝が行われ、グループフェーズ(予選)でグループBを1位通過した女子日本代表はグループAで3位の女子タイ代表と対戦しました。

 グループフェーズでの3試合と同様に、試合の出だしからハードなディフェンスでタイに容易にシュートチャンスを与えなかった女子日本代表。その堅いディフェンスに加えてリバウンドでも優位に立ち、初失点は試合開始約5分経ってからと強みを生かした戦いでタイを圧倒します。オフェンスでも大脇晴選手らのシュートが適時に決まり、第1クォーターは20-6と大きくリードして終えました。

 しかし、第2クォーターに入ると、日本のディフェンスに慣れてきたタイがスピードやパス回しなどで対抗し、さらには選手個々が果敢にリングアタックを仕掛けてきます。これに対して日本はファウルがかさんでしまい、そこからフリースローで失点。重い流れがオフェンスにも影響し、得点のペースが思うように上がりません。それでも、中盤以降は速い展開からシュートを立て続けに決めた日本。再びディフェンスから相手のミスを誘うなど、徐々に本来の動きを取り戻すと、三田七南選手の連続3ポイントシュートも光り、前半は41-16と点差を広げて終えました。

 ただ、大差は付いていたものの、「ターンオーバーや自分たちのアグレッシブさが足りなかったと思います。」(佐藤多伽子選手)と、試合内容はどこかスッキリしないものに。そのためハーフタイムのミーティングでは大神ヘッドコーチを中心に自分たちのやるべきことをもう一度見直しました。加えて、リバウンドの際の体の当て方などをアシスタントコーチ陣が自ら体現。「アシスタントコーチたちの行動と言葉がエナジーを与えてくれました」(大神雄子ヘッドコーチ)と、ハーフタイムがチームに大きな変化をもたらすキッカケになりました。

 迎えた後半、日本は序盤からより締まったディフェンスを展開します。オフェンスでも相手のボールを奪ってからの速攻など、コート上の選手たちが、チャンスとみれば果敢にシュートを放ち、テンポ良く得点を奪いました。そして特筆すべきはボールへの執着心といった数字に表れないところでの動き。大神ヘッドコーチも「前半と後半で比べると失点は3点ぐらいしか変わらないのですが、大脇がフロアダイブしたり、(みんなが)ディレクションで最後まで手を伸ばしたり、白石(弥桜)がリバウンドのときにヒットファーストしたり、そうしたことの一つひとつの積み重ねを選手たちがコート上で体現してくれていることは後半にとても感じました」と、選手たちの奮闘を称えました。

 その後、第4クォーターでも高いエナジーを発揮し続けた日本。前半と比べて後半は戦い方の内容や質が上がり、試合結果以上に次につながる戦いとなりました。最終的には86-29で勝利。これで日本は準決勝へとコマを進めました。

 25日(金)の準決勝は女子チャイニーズ・タイペイとの対戦となります。今回のアジア競技大会に向けた期間で出場した『第45回ウィリアム・ジョーンズカップ』 (2026年8月25日(火)~8月30日(日)) でも対戦し、そのときは75-66で勝利した相手です。また、チャイニーズ・タイペイは、秋田ノーザンハピネッツヘッドコーチなどBリーグで指揮を執ってきた前田顕蔵氏が今年よりヘッドコーチを務めています。

 それでも、大神ヘッドコーチは「相手より自分たちにフォーカスしていきたいです」と相手がどこであれ、戦い方にブレはありません。そして同級生でもある前田氏との対戦については、「刺激しあってリスペクトするコーチ。そのリスペクトを表すのは正々堂々と戦うことだと思います」と、力を込めました。

 一方、チーム最年長の赤木里帆選手は、「全員が『自分たちは戦うんだ』という姿勢を相手にぶるけることが大事だと思います。数字に残らないところ、細かいところで勝負が決まってくると思うので、ルーズボールなど一人ひとりが意識し、それがチーム一体となるように。良いエネルギーで戦えたらと思います。」と、引き締まった表情で準決勝のキーポイントを挙げました。

 決勝進出を懸けた一戦は本日25日 (金) 19時20分から。自国開催のアジア競技大会で金メダルを狙う日本にとって、負けられない戦いになります。

■岡本美優選手
「前半は自分たちのやるべきことを徹底できず、ディフェンスのプレッシャーだったり、リバウンドだったり、アグレッシブなプレーだったりができていませんでした。後半は、金メダルを取るためにこれではいけないということをハーフタイムのときにコーチ陣に喝を入れてもらったため、その点修正できました。どんな相手に対しても自分たちのやるべきことを徹底して、あと2戦。しっかり戦って金メダル取りたいと思います。」

■三浦舞華選手
「前半の入りで相手に合わせてしまい、日本のバスケがうまく(体現)できませんでした。ただ、自分たちはディフェンスとリバウンドを徹底することでチームの流れができていくと思っていたので、後半はそこを徹底し、そのおかげでいい流れを作り出せたのは良かったです。個人のプレーとしてはシュートがあまり入らず、チームに流れを作ることはできなかったのですが、その分、中にペイントアタックして、自分のディフェンスとほかのディフェンスを引きつけて、シュートが当たっている選手にパスを回せたのは良かったです。チームとしてはみんなが後半に、相手というより自分たちのプレーにフォーカスすることでいい流れを作り、シュートもどんどん入るようになったので、準決勝では40分間、そういった日本のバスケを続けれるように頑張っていきたいです。」

■佐藤多伽子選手
「前半はターンオーバーや自分たちのアグレッシブさが足りませんでした。ハーフタイムのミーティングを経て、後半、自分たちのアグレッシブさやボックスアウト、強くプレーするということを行えたのがいい流れにつながったと思います。
(準決勝以降は)高さや強さのあるチームが相手になってくるので、そこでボックスアウトやリバウンドがカギになってくると思います。自分たちが今までやってきたファストブレイクだったり、強い強度のディフェンスだったりを全員が40分間できるように頑張っていきたいです。」

■大脇晴選手
「前半は日本らしいバスケができてなくて、ルーズボールだったりリバウンドだったりで40分間やり抜くという気持ちが足りていませんでした。金メダルを取るという執念も足りていなかったと思います。でも、後半はそれをみんなが理解して、強くリバウンドに入ったり、相手に思いっきり体を当てて相手を外に追い出したりと、ルーズボールやリバウンドを徹底できたことは良かったと思います。金メダルを取るためには、まだまだ40分間、ディフェンスもオフェンスも攻め続けなければならないと思うので、そこを次の試合からしっかり体現して、日本らしいバスケが出来るようにしたいです。」

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