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【大会レポート】男子日本代表『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』日本85-78チャイニーズ・タイペイ:ディフェンスで主導権を握り準決勝進出

2026年9月17日

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9月16日、男子日本代表は第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の準々決勝でチャイニーズ・タイペイと対戦し、85-78で勝利しました。2023年の前回大会では同じ準々決勝でチャイニーズ・タイペイに敗れましたが、今回は出だしから「アクティブ&アグレッシブに、組織として守る」というディフェンスが機能。第1クォーターを16-9と守備で上回ると、そのままリードを保ちました。

第1クォーターは7本中1本成功、第2クォーターも3本中1本成功と、試合序盤は3Pシュートがなかなか決まらない展開となります。チャイニーズ・タイペイは日本の速いバスケを研究し、起点にプレッシャーを掛け、ハリーバックを徹底。日本は速い展開に持ち込めず、イージーシュートのチャンスを作り出せません。

それでも日本がリードを奪えたのは、ディフェンスとリバウンドで相手を上回ったからです。しっかりと足を動かしてズレを作らせず、時間を使わせてタフショットに持ち込み、リバウンドではアレックス・カーク選手を中心に、他の選手も積極的に絡んでいきます。両チームともオフェンスが上手くいかない我慢の時間帯に、しっかり我慢することで主導権を握りました。

さらに、グループリーグでも効果を発揮した吉本泰輔ヘッドコーチのタイムシェアも功を奏します。常にフレッシュな選手がコートに立つことで、ターンオーバーになりかかったところでボールを奪い返したり、相手に取られそうなリバウンドをティップで繋いでキープするシーンが数多く見られました。運動量とプレー強度、集中力がチームとして上手く噛み合った日本に対し、激しく守ってもボールを奪えず、取れそうなリバウンドを取れないチャイニーズ・タイペイはなかなか波に乗れません。

第2クォーターに日本のオフェンスに良いリズムをもたらしたのは黒川虎徹選手でした。ピック&ロールからカーク選手の高さを生かす得点をアシストし、相手の注意がカーク選手に向けば自分でアタックして得点を奪い、チャンスメークを他に任せてコーナー3Pのチャンスが来れば確実に沈めます。

44-32とリードして迎えた後半早々、相手の攻撃の起点を抑えていた高島紳司選手が個人4つ目のファウルでベンチに下がることになったのは誤算でしたが、前半は10本中2本成功と低調だった3Pシュートが7本中4本成功と当たり始めたことでリードを広げます。小川敦也選手がカーク選手とのピック&ロールから、下がって守る相手の対応を冷静に見て3Pシュートを決め、カーク選手がインサイドで相手を抑え込んで作ったスペースをジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手がドライブで突いてレイアップに持ち込み、ペイントアタックからのキックアウト、エクストラパスと流れるようなボールムーブから金近廉選手がワイドオープンを決めるなど、オフェンスでもチームの素晴らしい連動が見られるようになりました。

終盤はあきらめないチャイニーズ・タイペイの猛反撃を浴びるも、これまでプレータイム長くなりがちだったカーク選手の出場時間を第3クォーターまでで18分に抑えるタイムシェアが効き、最後まで集中と運動量を保ちます。後がなくなった相手の反撃を上手くいなせなかった部分はありましたが、それでもリードを失うことなく勝利しました。

黒川選手は両チームで最多の23得点を記録。韓国戦に続いてチームトップの得点を挙げました。それでも試合後の黒川選手は「韓国戦では最後にディフェンスではなくオフェンスにフォーカスしてしまって点差が離れました。今日は40分間ディフェンスにフォーカスできたことが良かったです」と、ディフェンスがもたらした勝利を誇りました。

また黒川選手は「チームとしてどこを攻めようという戦術を全員で理解してやれた」と、オフェンスも個人ではなくチームとして機能したことを強調し、「僕が良い判断をできたのも、アレックスやアヴィ(シェーファー アヴィ幸樹)さんが常に良いスクリーンをヒットしてくれていたからで、他のガードも積極的にアタックしてくれたことで僕がオープンになったので、全員で作ったポゼッションだと思います」と続けました。

日本のもう一つの勝因はベンチ入り全員を活用するタイムシェアでした。チャイニーズ・タイペイは出場時間が30分を超えた選手が4人いたのに対し、日本は最も長い金近選手でも24分半の出場。吉本ヘッドコーチは「どれぐらい出れば選手たちの強みを最大化できるかと考えてこうしています。もちろん試合の状況によりますが、今こういう状態でやれているのは非常に良い流れです」と、タイムシェアへの手応えを語りました。

9月18日(金)の準決勝で中国に勝てばメダルが確定します。黒川選手は「大きいチームで身体能力も高いので、そういったところに入りからしっかりアジャストして、先制パンチを取っていくのが大事。先を見ずに全員が目の前の試合にフォーカスすることが勝利に繋がります」と意気込みました。

■ジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手
「流れが悪い時間帯が続きそうになった時、ディフェンスにみんながフォーカスできて、それをしっかりトランジションに変えられました。相手のガードが攻めて来る中で、ピック&ロールをどれだけヘルプなしの2対2で守れるかが大事だと思っていました。自分だったり(高島)紳司がしっかりプレッシャーを掛けて、相手にリズムのないシュートを打たせることができたのが良かったです」

■金近廉選手
「今日は少しターンオーバーが多かったり、判断のところのミスがあったので、行くところでは行く、味方が空いていたらパスを出すという判断を次の試合では改善したいです。でもまずはアタックする役割をもらっているので、そこは強い気持ちをもってやりたいです。平日でもこれだけ多くの方に来ていただいて、勝つにつれて注目も集まってくると思うので、応援してもらえるチームを作り、こうやって勝ちを積み重ねて優勝を目指したいです」

■小川敦也選手
「試合を通していろいろありましたが、まずは1点でも勝つことが大切だと思っていたので、勝てて良かったです。これだけたくさんの方がサポートしてくれて、勝利を喜んでくれるのを感じられるのは本当に幸せなこと。その期待に結果で応えることが僕たちの仕事で、一つでも多くどんな形であれ勝ちきることが大切だと思うので、次の試合も勝ちたいです」

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