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【大会レポート】令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 4日目|わずかに届かなかった夏のベスト4

2026年7月31日

 大阪・大阪市のAsueアリーナ大阪をメイン会場にしておこなわれている「~夢へ躍進 青春の夏 近畿総体2026~ 令和8年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(以下、インターハイ2026)」の4日目は男女の準々決勝がおこなわれ、インターハイ2026のベスト4が決まりました。

 創部3年目にして全国レベルの力をつけてきている福井工業大学附属福井(福井)と、昨年度のインターハイ優勝校である桜花学園(愛知)の準々決勝は、前半を終えて1点差、後半もリードを奪い合う白熱した内容となりました。福井工業大学附属福井が抜け出せば、桜花学園も流れを奪い返して、簡単にはリードを広げさせません。それは福井工業大学附属福井も想定内で、もう一度リードを奪い返すなど、全国トップクラスの力をつけてきていることがわかります。

 最終スコアは桜花学園の80点に対して、福井工業大学附属福井は73点。あと一歩及ばなかった福井工業大学附属福井の林 慎一郎コーチは今日のゲームを「うまくいっていた」と振り返ります。「スコア的にも70〜80点の展開に持ち込めたけど、最後はディフェンスリバウンドですね」敗因をそう語ります。立て続けに3本取られたところでタイムアウトを請求し、流れを断ち切りにいきましたが、その後も2本連続で取られてしまいます。そこが勝敗を分けたというわけです。
「負けるべくして負けました」

 ただチームとしては着実によいステップを踏んでいます。
「僕はよく選手たちに『感性』と言っているんですけど、バスケットボールの感性、つまりパターンで動くのではなく、自分で判断することが少しずつできるようになってきました。昨年のウインターカップでは小池(昌鈴)が目立っていたけど、今では姫路(莉緒)や板橋(香苗)も少しずつできるようになってきました。そこに(ケガでインターハイ2026に出場できなかったエースセンターの)サジョ レイが帰ってくれば、インサイドも強力になります。そこが次の課題ですね」

 チームの歴史こそ短いですが、林コーチはかつて県立足羽を全国区のチームに育て上げた、百戦錬磨のベテランです。
「選手たちにはよく『インターハイは始まりだからね』と言っています。実際、このあと『U18日清食品トップリーグ』があって、国民スポーツ大会もあって、ウインターカップと続きます。そこに向けての始まりですし、自分たちのバスケットボールをすれば十分に戦えるよと言ってきて、それが今回のインターハイで実証できました。選手たちも自信になったんじゃないかと思います」
 
 あとは確率の低かったフリースローや、終盤のディフェンスリバウンドなど細かな課題をどう乗り越えていくか。インターハイ2026をきっかけにして、またひとつ、高校女子バスケット界に強豪と呼ばれるチームが生まれてきそうです。

 男子の準々決勝では北陸(福井)と土浦日本大学(茨城)の伝統校対決が実現しました。こちらも最後まで勝敗の見えないゲーム展開になります。結果は72-69で北陸が勝利。

 その北陸が最終場面で3点差に広げる場面。土浦日本大学の佐藤 豊文コーチはベンチから「(その)フリースローを2本決められても、まだスリーで追いつけるよ」と声をかけていました。その言葉どおり、2本のフリースローを決められ、土浦日本大学の3点ビハインド。直後、土浦日本大学の青井 遙臣選手が3ポイントシュートを打ち切ります。苦しまぎれの放り投げた3ポイントシュートではなく、しっかりと打ち切ったそれでした。
ボールがリングに弾かれて試合終了。

 決まっていれば延長戦――そう思ってもおかしくないゲームを、佐藤コーチは冷静に振り返ります。
「いや、いくつか勝負の綾はありました。ここぞの場面でルーズボールをポロっとして、そのボールが相手に渡って、ゴール下でノーマークのシュートを決められる場面がいくつかありました。そういう球際が甘かったなと思います」
 最後のシーンに至る前に結果につながる分岐点はいくつもあったというわけです。土浦日本大学は2回戦で第3シードの京都精華学園(京都)に勝っていますが、勝因は球際の強さだったと佐藤コーチは言います。だからこそ「もう少し冷静になって、上手に処理していたらと…そこが悔やまれます」

 それでもインターハイ2026で4試合を戦えたことは今後に向けた大きな財産になります。
「プレータイムを見てもらうとわかりますが、今は青井と大野(蓮)と(飯田)渚颯を中心にしていますが、プレータイムを伸ばしてもらいたい、もっと試合に絡んでもらいたい選手もいます。3人にだけ頼らなくてもいいような、チームの底上げが間違いなく必要です」

 この敗北は、試合後にコート上で涙を流していた選手たちだけのものではありません。ベンチや、応援席にいた選手たちもその悔しさを共有することで、土浦日本大学はまた強くなるはずです。これまでも、そうやって伝統を紡いできたのですから。これからの土浦日本大学に、さらに注目したいところです。

 インターハイ2026も佳境を迎えました。明日の準決勝ではどんなゲームが見られるのか。今夏のファイナリストはどの2チームになるのか。桜花学園と東海大学付属福岡(福岡)から始まる大会5日目も、“灼熱”のゲームになること、間違いなしです。

 
【大会5日目】8月1日(土) スケジュール予定
09:00~ 開場予定
10:00~ 第1試合・女子準決勝① 桜花学園(愛知)vs東海大学付属福岡(福岡)
11:40~ 第2試合・女子準決勝② 大阪薫英女学院(大阪)vs京都精華学園(京都)
 ※終了後、女子3位表彰式
13:30~ 第3試合・男子準決勝① 福岡大学附属大濠(福岡)vs開志国際(新潟)
15:10~ 第4試合・男子準決勝② 北陸(福井)vs中部大学第一(愛知)
 ※終了後、男子3位表彰式

 
【放送・配信予定】
[全試合配信]
▶ インハイTV ※男子決勝は録画配信
▶ バスケットLIVE ※男子決勝は録画配信

[男子準々決勝・男女準決勝・男女決勝 (放送 / 配信)]
▶ J SPORTS / J SPORTSオンデマンド
※一部試合は録画放送・配信

[決勝]
▶ NHK BSで男女決勝 13:00予定(時差放送)