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【レポート】男子日本代表『日本生命カップ2026(佐賀大会)』直前合宿 シェーファー アヴィ幸樹選手「会場に来てくれたすべての人に伝わるようなプレーを」
2026年8月7日
『日本生命カップ2026(佐賀大会)』を戦う男子日本代表は、7月31日(金)から直前合宿を行っています。8月9日(日)と10日(月)にSAGAアリーナで行われるモンゴル代表との2試合に向けて、選手たちは一つひとつのプレーを丁寧に確認しながら精力的に練習を行いました。
金近廉選手は残念ながらケガのため不参加となりましたが、明治大の武藤俊太朗選手が追加招集でチームに加わりました。 川島悠翔選手と並んで最年少の21歳で、年代別ではない日本代表には初めての参加となる武藤選手は、チームに少しでも早く溶け込もうと必死です。
「U16、U17、U19、大学の李相佰盃の代表に参加して、ディベロップメントキャンプにも何回か呼んでもらいましたが、今回は緊張感がまるで違います。求められるプレーのレベルも違うし、背負っているものも違います」と武藤選手は言います。
190cm85kgとガードとしては恵まれた体格を持ち、身体能力にも優れた武藤選手は、オールラウンドな能力を代表でも生かそうとしています。「初めて一緒にプレーする選手が多く、年齢が近いわけでもないので、チームに慣れるまで少し時間がかかりました。それでも、自分がスペーシングを取って3ポイントシュートを打つプレーは通用していると思います」
目前に迫った日本代表デビュー戦に向けて、「リバウンドやルーズボールに飛び込む、フロアにダイブするなど、若手らしくガツガツやっていく姿を見てほしいです」と武藤選手は意気込みます。
ジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手は武藤選手より2歳上の23歳。それでもB.LEAGUEと日本代表で経験を積み、今回の代表活動でさらなる飛躍を期しています。身体のバネを生かして攻守に奮闘するハーパージュニア選手は、今の日本代表と東京サンロッカーズの目指すバスケが似ており、なおかつ自分のプレースタイルにフィットすることを歓迎しています。
「サンロッカーズでも日本代表でもガードにペイントアタックが求められるのは、僕にとっては本当にやりやすいです。ペイントアタックして、しっかり止まってパスを出してオープンなシューターが決めるというバスケを良い形で遂行したいです」
ハーパージュニア選手にとって、今年の代表活動でうれしいもう一つのことが、河村勇輝選手と一緒に合宿で切磋琢磨できることです。ハーパージュニア選手は福岡第一高校で河村選手の1年後輩でした。「ワークアウトからチーム練習まで一緒にやれて、すごく良い刺激をもらえます。僕が福岡第一に入学した時からずっと、井手口孝先生から『毎日の練習で勇輝に追い付けるよう、追い越せるように頑張れ』と言われていましたし、僕にとって何でも聞けるし何でも教えてくれる先輩というよりお兄ちゃんのような存在です」
高校時代から毎日の練習で河村選手に食らい付くことでハーパージュニア選手は成長してきました。合宿でのマッチアップではガンガン身体をぶつけていき、お互いに一歩も引きません。「競争になればどちらもすごく負けず嫌いなので、ハングリー精神が出ますね。そうやってお互いに成長してきて、この代表チームでまた一緒にやれるのが本当にうれしいです」
かつては日本代表の『末っ子』だったシェーファー アヴィ幸樹選手は28歳になり、今回のチームでは34歳のアレックス・カーク選手に次ぐ年長者になりました。歴代の代表チームを経験してきた彼は、「今の日本代表はすごく『選手ファースト』になったと感じます」と、日本代表を取り巻く環境の変化を語るとともに、チーム自体が「世界基準になっている」と言います。
「(八村)塁や渡邊雄太さん、勇輝がNBAでプレーして、B.LEAGUEにも元NBAの選手がたくさん来るようになって日本のバスケのレベルが上がりました。B.LEAGUEで結果を出した桶谷(大)さん、NBAでずっとやってきたダイス(吉本泰輔)さんも来て、僕ら選手が今まで以上に『ここでバスケをやりたい』と思えるようになっています。それに加えて『選手ファースト』を掲げて、極力選手の負担を減らして心身ともにバスケに集中させてくれます。それが選手の気持ちを高め、代表合宿の活気に繋がっていると思います」
そういった良い環境でプレーできることへの感謝を、今度はコート上で返していく。それが今回の『日本生命カップ2026(佐賀大会)』に向けたシェーファー選手の思いです。
「メンバーがどうであれ、日の丸を背負う以上は日本代表であり、そこにプライドを持って戦います。これはダイスさんが合宿初日に言ったことですが、熊本での地震で大きな被害が出ました。佐賀は熊本から少し離れていますが、同じ九州地方で不安もあるでしょうし、熊本から試合を見に来る人もいるかもしれません。大変な時にその地方でプレーするのだから、見に来た皆さんが元気になれるようなバスケをするのが僕たちの責任です。この練習場にも『バスケットボールで日本を元気にします』という言葉が掲げてありますが、僕は『今やらなくていつやるんだ』と思います」
そうやって真摯にバスケに集中することが、また次の代表活動に繋がるとシェーファー選手は信じています。「オリンピックやワールドカップの舞台にもう一度立ちたいという夢が僕にはあります。勝つことは最低限の目標として、その夢のために今回の試合で自分をアピールできるように。今こそ気持ちを出して、会場に来てくれたすべての人に伝わるようなプレーを全力で見せたいです」
