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【大会レポート】令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 5日目|死力を尽くした準決勝の末に

2026年8月1日

インターハイ2026はついに最終日

 7月28日より、Asueアリーナ大阪(大阪府・大阪市)をメイン会場にして開催している「~夢へ躍進 青春の夏 近畿総体2026~ 令和8年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(以下、インターハイ2026)」は大会5日目。男女の準決勝が行われ、インターハイ2026の男女ファイナリストが決まりました。

 準決勝はいずれも「死闘」と言ってもいい、壮絶なゲームの連続でした。その始まりは、昨年度の女子優勝校、桜花学園(愛知)と、東海大学付属福岡(福岡)のゲームから始まります。結果から先に言えば、49-61で今大会の第1シード、桜花学園が敗れました。

 敗因のひとつはリバウンドです。その総数だけを見れば、東海大学付属福岡の31に対して、桜花学園は32。桜花学園が1本上回っているのですが、東海大学付属福岡は11本のオフェンスリバウンドを取っています。セカンドチャンスを11回も与えて、リズムをつかみきれませんでした。
桜花学園の白 慶花コーチもそれを認めつつ、あわせてディフェンスの強度が上がりきらなかったことにも言及します。
「今日のゲームでは東海大学付属福岡の#11 豊田(麻莉)選手と、#8 内田(弓愛)選手を勝敗のカギに挙げていました。その2人が東海大学付属福岡のバスケットボールの出どころになっているからです。その2人にプレッシャーをかけていこうと話していたのですが、豊田選手に序盤でレイアップシュートに持っていかれたり、内田選手につながれてしまったり、相手のリズムを崩しきれませんでした」

 一方のオフェンスは、攻撃の起点となる#5 竹内 みや選手のペイントアタックを封じられますが、それは白コーチも想定済み。#10 太田 莉央選手とのツーガードで打開を図り、実際それで序盤に失った流れを引き戻すことにも成功しました。
それでも今日は最後まで桜花学園のディフェンスを東海大学付属福岡が上回り、リバウンドも制されたことが勝敗を分けました。

大会連覇とはなりませんでしたが、このまま沈んでいく桜花学園ではありません。白コーチの頭のなかでは、すでに次の構想が動き始めています。
「今年のチームは3年生が主体なので、下級生にはもう少し元気にプレーしてほしいと言ってきました。その1人が#15(クースィク)アナヒタで、まだまだですけど、今大会はしっかり戦ってくれて、手応えも感じています。ただ彼女ひとりだと、#4 勝部(璃子)と#8 水林(夢翔)の負担が大きいので、もう1人でも2人でも、この大舞台に立っても堂々とプレーできる下級生を育てていきたいと思います」

 桜花学園のバスケットボールの根幹は今なおインサイドにあります。そこで負けたままにするわけにはいかないと言うわけです。今日の負けはU18日清食品トップリーグやウインターカップに向かう桜花学園を、より桜花学園らしくする価値のある負けになりそうです。

 男子の第1シード、福岡大学附属大濠(福岡)と対戦し、立ち上がりに飛び出したのは開志国際(新潟)です。ゾーンディフェンスで福岡大学附属大濠のリズムを崩して、いきなり0-9と走り、タイムアウトを取らせます。その後もリズムよくプレーしますが、40分間でゲームを組み立てようとする福岡大学附属大濠にジリジリと追い上げられ、後半に逆転されてしまいます。そこから福岡大学附属大濠がペースを握ります。開志国際も食らいつきますが、一度福岡大学附属大濠に傾いた流れを大きく引き戻すことはできませんでした。最終スコアは74-82。開志国際が敗れる結果となりました。

 開志国際の富樫 英樹コーチは「ディフェンスが機能しなかったですね。それに尽きます」と振り返ります。
「その原因はオフェンスがうまくいかなくなったことだと思います。そこでディフェンスが半端になってしまいました。そこはまだまだ甘いところです。もう一度引き締めないといけません。福岡大学附属大濠は決めるべき選手が決めて、ベンチから出てきた選手も自信を持って、シュートを打っていましたからね。その差です」
富樫コーチは悔しさを滲ませながらも、すでにウインターカップに向けて、気持ちを切り替えているようでした。というのも、インターハイ2026にはチームの中心選手であるはずのホーキンス然選手が、ケガのためロスター入りできていなかったのです。むろんそれが敗因ではありませんが、秋以降、彼が戻ってくることは、富樫コーチのみならず、チームが気持ちを切り替えるには十分な材料です。

 それだけでなく、インターハイ2026で得られた収穫もあります。
「ポイントガードの#4 池田(楓真)に、今日はもうひとつでしたが、今大会を通じて成長を感じられました。チネ(=#13 イヘツ グッドラックチネドゥ)も遠慮せずにシュートを打てるようになりましたし、その成長もあるからホーキンスが戻ってきて、どうやってチームをつくろうかと考えています」
結果を受け止めながらも、富樫コーチは今年度の高校バスケットボールはまだまだ始まったばかりと言わんばかりです。だからこそ、冬の開志国際には期待が高まります。

 インターハイ2026は男女の決勝戦を残すだけとなりましたが、敗れたチームは今日敗れた男女各2校を含めて、ファイナリストよりも数日早く、練習を再開できます。それが今後の大会にどんな影響を及ぼすのか。まだまだ終わらない今年度の高校バスケットボールですが、まずは明日、今夏の日本一が決まります。

 
【大会最終日】8月2日(日) スケジュール予定
09:00~ 開場予定
10:00~ 第1試合・女子決勝 東海大学付属福岡(福岡)vs京都精華学園(京都)
11:50~ 第2試合・男子決勝 福岡大学附属大濠(福岡)vs北陸(福井)
※終了後、表彰式・閉会式

 
【放送・配信予定】
[全試合配信]
▶ インハイTV ※男子決勝は録画配信
▶ バスケットLIVE ※男子決勝は録画配信

[男子準々決勝・男女準決勝・男女決勝 (放送 / 配信)]
▶ J SPORTS / J SPORTSオンデマンド
※一部試合は録画放送・配信

[決勝]
▶ NHK BSで男女決勝 13:00予定(時差放送)