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3×3女子日本代表「FIBA 3×3ワールドカップ 2026」へ出発「良い2点、簡単な1点をみんなで作り出していくこと」鶴見彩選手
2026年5月24日
直前合宿中は日本のスタイルの『軸』を再確認
2ポイントシュートを軸とするためのアドバンテージを作り出す鶴見彩選手
6月1日より開幕する「FIBA 3×3ワールドカップ 2026」(以下ワールドカップ)へ向け、3×3女子日本代表は国内直前合宿を終え、ポーランド・ワルシャワへ出発しました。現地で出場国とスクリメージを行いながら強化を続け、出場メンバー4名を選考していきます。
当初は今年のロスター6名全員で遠征する予定でしたが、田中平和選手(トヨタ自動車 アンテロープス)はコンディション面を考慮し、今回は帯同しないこととなりました。田中選手は現在実施中の第20回 アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)へ向けた5人制女子日本代表候補であり、今後も続くFIBA 3×3ウィメンズシリーズ 2026(以下3x3WS)のロスターには引き続き名を連ねています。5人制と3×3の両方で日本代表を目指す挑戦を続けるためにも、今回はコンディション回復を最優先しました。
今月から開幕した3x3WSでは、まさかの4連敗スタート。田中選手も含めた合宿初日のミーティングで前田有香ヘッドコーチは、「日本は2ポイントシュートで勝負することは変わらない。誰が出ても、その軸に対してどういうプレーを選択していくかが大事になる」と日本のスタイルを再確認させました。
鶴見彩選手(MAURICE LACROIX)も「良い2点、簡単な1点をみんなで作り出していくこと」と日本のスタイルを表現します。身長差で劣る日本だからこそ、「相手に取られる1点よりも、自分たちが取る2点が、このチームにいる意味だと思っています。でも、ここまでの3x3WSではそれを表現できませんでした。個人で打開できる能力は自分にはないと思っているからこそ、いかにみんなと協力して、自分の良さ、そしてみんなの良さも同時に引き出していくか。そのためにも今は、アドバンテージを作り出すことを意識しています」と悔しさを糧とし、巻き返すために強化を続けます。
日本が武器とする2ポイントシュートは、シュート試投総数の50%を目標値に掲げています。4月のFIBA 3×3アジアカップ 2026では55%とクリアできましたが、成都ストップでは35%まで低下。前田ヘッドコーチは「うまくいかなかった時に、自分たちの軸に立ち返るところができていませんでした。まずは一人ひとりが2ポイントシュートを打つチャンスを作るためにどう動くか、そのチャンスが来たら絶対に打つというメンタリティーが必要です」と日本のスタイル確立に注力します。
マニラSTOPでは試投割合こそ59%を記録しましたが成功は3本、成功率も10%に留まり、2試合とも一桁得点に終わりました。「1対1だけの展開になってしまったり、オフェンスを作ろうとしてもうまく機能しなかったりしていました。やはり世界を相手に孤立したプレーでは、一桁台の得点になってしまうことをあらためて感じました。うまくいかなかった時に立ち返る場所が1対1ではないことを、あらためて積み上げています」と前田ヘッドコーチは話し、選手たちも日本のスタイルの軸を再認識する4連敗でした。
鶴見選手は今年の大会にいずれも出場し、「やはり個人で打開していく限界を突きつけられたところがありました」と振り返ります。一方で、2ポイントシュートを作り出そうとするあまり、形にこだわりすぎていた側面もあったと言います。
「チームとして“これをやろう”という枠にはまりすぎていた感覚は、それぞれが持っていたと思います。でも、その枠を全部取り払って個人で打開していくことにも限界があり、それを今回みんなが感じました。その枠は大事にしながら、前田ヘッドコーチが目指す3×3をベースに、それぞれの個性や良さを引き出せる段階へ進もうとしています。今までは枠にとらわれている感覚も正直ありましたが、それを取り払うのではなく、取り組み続けた先に個性が生きるフェーズがあると信じています」
厳しい3x3WSを経験できたことも、これまでの3×3女子日本代表活動とは異なる前向きな過程です。初のベスト8進出を目標に掲げたワールドカップへ向け、鶴見選手は「シュートは打ち続ける。2点の重要性は変わりません。ただ、そこは水物でもあるので、波にのまれずに自分たちのシュートを打ち続けることが大事です。その一方で、タフなディフェンスを10分間続けることに、もう少しフォーカスできれば良かったという反省もみんなから出ました。苦しい時に戻れる場所として、ディフェンスの強度を担保できるチームになっていきたいです」と述べ、ポーランド遠征で出場国を相手に確認と挑戦を続け、さらにチーム力を高めていきます。
■FIBA 3×3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日〜7日
【出場チーム】20チーム
【予選プール組み合わせ】
A:オランダ(1) ポーランド(8) チェコ(10) アゼルバイジャン(21) マダガスカル(48)
B:スペイン(3) アメリカ(5) モンゴル(9) ハンガリー(14) オーストラリア(15)
C:中国(2) ドイツ(7) イタリア(11) ラトビア(16) フィリピン(18)
D:フランス(4) カナダ(6) 日本(12) ウクライナ(13) リトアニア(20)
※()内はFIBAランキング(5月23日現在)
【試合スケジュール】
▼予選プール(※日本時間)
6月2日
19:55 日本 vs フランス
23:40 日本 vs ウクライナ
6月4日
19:55 日本 vs カナダ
23:40 日本 vs リトアニア
▼決勝トーナメント
・予選プール1位=準々決勝進出
・予選プール2・3位=プレーイン(2位vs3位/プールDは同Aと対戦)
勝者が準々決勝進出
【日本過去データ】5大会連続7回目出場/最高位9位(2023、2025)
【大会サイト】https://fiba3x3.basketball/2026/worldcup
※エントリーの都合上、事前に大会サイトにて暫定的に4名が表示されます。
しかし、エントリー変更が大会前日まで可能なため、出場メンバーが確定次第、当サイトにて正式に発表いたします。
