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【合宿レポート】男子日本代表『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』 直前合宿 小川敦也選手「過信ではなく強い自信を持って、チームを引っ張っていく」
2026年9月7日
バスケットボール男子日本代表は、『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』に向けた直前合宿をスタートさせました。今回のチームを率いる吉本泰輔ヘッドコーチは「雰囲気はとても良いです」と、9月2日から始まった合宿に手応えを感じています。
8月にモンゴルと2試合を戦った佐賀での「日本生命カップ2026 (佐賀大会) 」のバスケを継続させ、先日のWindow4を戦った日本代表と共通するシステムを採用していることもあり、選手たちは戦術を理解した状態で合宿に入れています。「細かいところの整理は必要ですが、滑り出しとしてはとても良い」と吉本ヘッドコーチは言います。
チームの強みは誰が出てもハードにプレーでき、サイズの大きい選手も動ける選手もいるラインナップの多様性があること。その中で吉本ヘッドコーチは「ハードにプレーすること」と「チームとしてプレーすること」にこだわりたいと意欲を見せます。
「日本代表のユニフォームを着るということの大切さを自覚して、一戦一戦に向かって昨日よりも今日、今日よりも明日と、常にどのドリルでも上手くなれるように、チーム一丸となって頑張って戦っていきたいです」
メダル獲得の目標を掲げつつ、「それと同時に、そこにたどり着くまでのプロセスを大事にすること。一戦一戦への入り方、40分間戦う姿勢をファンの皆さんに見届けていただければと思います」と、吉本ヘッドコーチは日本代表として見せるべき姿勢を示しました。
12人のロスターは決まりましたが、キャプテンは決めておらず、「キャプテンを置かなくても、チーム全体として全員がリーダーシップを発揮できるようなチームを作りたいです。特定の一人に依存せず、全員が主体性を持ってリーダーシップを発揮する」とは吉本ヘッドコーチの言葉です。そのチームを引っ張るという強い自覚を見せたのが、24歳の小川敦也選手でした。
「日本生命カップ2026 (佐賀大会) 」のモンゴルとの2試合で先発ポイントガードを任されたことで、小川選手の日本代表への思いには変化がありました。「初めて日本代表のユニフォームを着て国際試合のコートに立てた時は、本当に純粋にうれしかったです」と言う小川選手が感じたのは、喜びだけではありません。
「特にスタメンとしてコートに立つ時は、その責任の重さを肌で感じました。『これが日本代表としてプレーすることなんだ』と強く実感したと同時に、自分はもっと高いレベルを目指さなければならないと思わされました」
小川選手はそれをただの感情で終わらせず、自分の成長へと繋げようとしています。「モンゴル戦の第1戦を通じて、『自分のプレーの選択や出来が、チーム全体の流れや勝敗を大きく左右する』ことを身をもって痛感しました。ですので、過信ではなく強い自信を持って自分がコート上でチームを引っ張っていく覚悟を持たなければ、チームは上手く機能しないと感じています。自分が率先してオフェンスの起点となってボールを動かし、ディフェンスではハードワークする背中を見せてチームを牽引していく。その自覚を強く持って、アジア競技大会に臨みたいと思います」
この夏は断続的ではあっても代表活動が長く続いています。その経験から来る自身の変化を「一番はプレーに対する自信です」と小川選手は語ります。「コート上でプレーをクリエイトする力はすごくついたと感じますし、何より自分が起点となって状況を打開するんだという意識そのものが、代表活動を通じて大きく変わったと感じています」
アレックス・カーク選手は、「自分の強みはペイントエリアでの力強いプレー」と語り、インサイドの大黒柱としてプレーするイメージを描いています。「ガードがアタックし、そこから外へ展開してシューター陣が決める理想的な展開を作るには、まずしっかりボールをペイント内に落とし込んで起点を作る必要があります。そのハブの役割で自分がチームに貢献できると思っています」
34歳で経験豊富なカーク選手は「若い選手たちが成長するためのサポートをしたい。それもこのチームにおける僕の大きな役割です」とリーダーシップへの意欲を見せつつ、やはり勝つことにこだわります。「自分のキャリアの中でも、こうした大きな国際大会でプレーするのは初めての経験なので、仲間をサポートしつつも最終的にはチームの勝利が一番大事だと思うので、そこに注力していきたいです」
カーク選手に続く年長者は28歳のシェーファー アヴィ幸樹選手と津屋一球選手になります。津屋選手は「今回のメンバーは佐賀での合宿から一緒に戦ってきた顔ぶれで、その共通理解がある状態でプレーできているので、前回より一段とチームとしての連携がスムーズになり、ステップアップできています」と、チームの好調を感じ取っています。
津屋選手自身は「自分に求められている最大の役割である、シュートを確実に決めきることに尽きます」と、シューターとしての役割に全力を尽くすつもりです。「それ以外のディフェンスや走ることは高いクオリティでやって当然ですし、自分にはもっと多くの貢献ができると思っていますが、勝負どころでシュートを決めるか決められないかの結果こそが自分のパフォーマンスを測る基準になるので、そこには徹底的にこだわりたいです」
「気付けば年齢的に上の方になっていて、一歩引いてチーム全体の動きを俯瞰して見られるようになりました。ただ、上だからと言って若い選手にエナジーやアグレッシブさで絶対に負けないように、そこは強く意識して取り組んでいます。僕はまだ代表で何も成し遂げていません。その立場を理解しながら、自分に期待されている仕事をしっかりこなすのが第一です。一方で、これまでの経験から少し精神的な余裕はあるので、練習中に気になる点やチームとして修正すべき部分があれば、遠慮せずに指摘しますし、逆にみんなの意見にも耳を傾けます。年齢的に上であることに関係なく、チームが勝つために必要なコミュニケーションを取る役割を意識しています」
それぞれが自分の立ち位置を確認し、チームファーストを意識しながらリーダーシップを発揮していくことで、このチームは大会を通じてさらに大きく成長できるはずです。
