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【大会レポート】令和8年度全国中学校体育大会 第56回全国中学校バスケットボール大会 (全中) 1日目|強豪校に完敗も、得た経験は大きい

2026年8月18日

 本日8月18日(火)から3日間の日程で、島根県出雲市および松江市を舞台に「第56回全国中学校バスケットボール大会(全中)」が始まりました。初日は男女の予選リーグが行われ、翌日から始まる決勝トーナメントに進出する男女各16チームが決まっています。

 男子の予選Fリーグの第1試合に登場したのは、全中の優勝経験もあり、またメンバーこそ異なりますが今年1月に行われた「2025年度第6回全国U15バスケットボール選手権大会 京王Jr.ウインターカップ2025-26」を制した京都精華学園中学校(京都)です。近畿ブロック大会を1位で通過した彼らに対するのは、関東ブロック大会を4位で通過した宇都宮市立一条中学校(栃木)。

 試合は立ち上がりから京都精華学園中学が抜け出し、最終スコアも98-48と一条中学を圧倒します。しかし一条中学も3ポイントシュートで食らいつくなど、諦めない姿勢を見せていました。一条中学の福田悦男コーチは「やはりファンダメンタルのしっかりしているチームには歯が立ちませんでした」と振り返ります。

 一条中学がファンダメンタルをないがしろにしていたわけではありません。福田コーチは以前、日本バスケットボール協会が進める育成プログラムのリーダーを務めていたこともあり、育成年代におけるファンダメンタルの重要性は心得ています。それでもファンダメンタルに差が生まれてしまうことについて、福田コーチはこう言及します。
「やはり突き詰めることなく『こうだからこうだよ』で満足していたところがあったかもしれません。どこまで突き詰めるかの差で、それはけっして大それたことではないということが今日のゲームでもわかりました」
 ファンダメンタルの重要さは、育成年代の指導者であればみな理解しているはずです。しかしそれをどこまで突き詰めるか。ファンダメンタルの質を向上させることはこれからも育成年代において重要なテーマであるとともに、全国クラスになるとそれが勝敗を分けることも示したゲームでした。

 女子の予選Oリーグの2試合目に登場したのは、こちらも全中および「Jr.ウインターカップ」で優勝経験のある強豪、四日市メリノール学院中学校(三重)です。対するのは、全中での優勝経験こそありませんが「Jr.ウインターカップ」では優勝経験のある大阪薫英女学院中学校(大阪)です。結果は116-40で四日市メリノール学院中学の勝利でした。

 完敗の大阪薫英女学院中学、岸本里紗コーチはゲームをこう振り返ります。
「相手のスピードやフィニッシュの強さ、何より体の部分ですね。接触のところで途中から引いてしまったところがあった内容だったのかなと感じています」
 しかしながら大阪薫英女学院中学も失点の直後にトランジションによる得点をあげるなど、第1クォーターは四日市メリノール学院中学のリズムを狂わせていました。岸本コーチも「まったく敵わなかったというわけではなく、最初は勝負ができていました」と手応えも感じたようです。

四日市メリノール学院中学には敗れましたが、同じ予選リーグの比治山学園中学校(広島)に勝ち、四日市メリノール学院中学も比治山学園中学に勝ったため、大阪薫英女学院中学は2位で予選Oリーグを通過します。岸本コーチ体制になって初めての全中予選リーグ突破です。
「私がチームを引き継いで4年目なのですが3年目の昨年、全中に出させてもらって、でも予選リーグを突破できませんでした。今回は比治山学園中学さんに勝たせてもらって、決勝トーナメントに進めるので、その点においてもチームは成長してきているのかなと思います」

 レベルが高くなればなるほど、越えるべき壁も高くなります。しかし、それをクリアしようと真剣に取り組むことで選手たちの経験値は上がっていきます。四日市メリノール学院中学戦は完敗でしたが、大阪薫英女学院中学はまたひとつ、よい経験を積んだことになります。

 大阪薫英女学院中学は明日、決勝トーナメントの1回戦で八王子市立第一中学校(東京)と対戦します。やはり全国区の強豪校ですが、今日の経験をどう生かすかが楽しみです。一方の一条中学は予選Fリーグの2試合目にも敗れて、決勝トーナメントには進出できませんでしたが、今回の経験を糧にして、次のステージに向かっていってもらいたいところです。
全中は、勝っても負けても、ステップアップを図れる舞台なのです。

▽決勝トーナメント組み合わせ等詳細は大会公式サイトをご参照ください
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