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【大会レポート】令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 最終日(6日目)|“始まり”の合図を告げた決勝戦
2026年8月2日
7月28日より、Asueアリーナ大阪(大阪府・大阪市)をメイン会場にして開催された「~夢へ躍進 青春の夏 近畿総体2026~ 令和8年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(以下、インターハイ2026)」は大会最終日(6日目)を迎え、男女の決勝戦が行われました。
その結果、インターハイ2026の優勝チームは、女子が2年ぶり4回目の京都精華学園高等学校(京都)、男子が8大会ぶり5回目の福岡大学附属大濠高等学校(福岡)に決まりました。
女子決勝、東海大学付属福岡(福岡)と対戦した京都精華学園は高さに加えて、#7谷 彩南選手らの3ポイントシュートなどで主導権を握り続けます。東海大学付属福岡もセンターの#20 ニエ カディジャ ファール選手や2年生エースの#10 工藤 結心選手らの活躍で食らいつきますが、苦しい時間帯を我慢した京都精華学園が60-51で勝利します。チームを率いる山本 綱義コーチは決勝戦をこう振り返ります。
「これまでも選手たちには『第1クォーターと第4クォーターがすべてだ』と言ってきました。ゲームの入り方をしっかりして、中盤は我慢しながら、最後に全力で立ち向かってくる相手をどうしのぐか。それにはディフェンスしかないと言ってきたことを選手たちがしっかりやってくれました」
オフェンスについては、京都精華学園のチームづくりがそのまま、形になって表れました。山本コーチいわく、京都精華学園には、いわゆるAチームやBチームといった区分けはないそうです。そのなかで個々が切磋琢磨しながら、自分の持ち味を磨いていき、それをチーム力に昇華させる形を取っています。
「日替わりヒーローみたいな形で出てきたら勝てるんじゃないかもと思っていました。それに選手たちが応えてくれました」

それでもなお、山本コーチはこのチームを「未完成」と言います。その理由として、キャプテンの吉田 ひかり選手ら、ケガのためにインターハイ2026に出場できなかった選手がいることを挙げます。その吉田選手の復帰の目途も立ち、ここからの京都精華学園をどのように強くしていくか。山本コーチはやはりディフェンスを強化し続けると言います。
「ディフェンスを緩めたら先はないと思っていますので、ディフェンスを強化して、U18日清食品トップリーグやウインターカップに向かって頑張りたいです。『(京都)精華からは簡単に点が取れへんで』というようなバスケットボールをしていきたいと思います」
続く男子決勝、序盤こそ競り合う展開になりながら徐々にペースを掴み、結果として北陸を85-62で下した福岡大学附属大濠。片峯 聡太コーチはその勝因として総合力を挙げます。
「ゲームの入り方を見たとき、大濠の選手の体が重たいように感じたので、コンディションなどを考慮して、変に引っ張るより、#10 平良(孔龍)や#4 永善(元希)、#16 栗本(富美也)といった選手を入れて、もし競り合う展開になっても、そこでスタメンに頑張らせる戦い方に変えました。それが結果として、こちらのよい流れになり、逆に北陸さんは消耗していったように思います」
インターハイについては、前回優勝した2017年以来になりますが、ウインターカップを見ると、その2017年以降9年間で6回、決勝戦に進んでいます。その経験がよい方向に出たというわけです。圧倒的な強さを誇っているように見える福岡大学附属大濠ですが、片峯コーチは「課題の残る大会だった」と振り返ります。そのひとつとして、スカウティングで相手の特徴を捉え準備していたはずなのに、そのアジャストを立ち上がりから遂行しきれないことを挙げます。
「さらに高いレベルで戦うためにも、彼らにはそれを伝えたいと思います」
インターハイで優勝したということは、これからすべてのチームが福岡大学附属大濠に照準を当てて、チームを強化してくるはずです。
「そうしたことに惑わされることなく、逆に打ち負かすだけの強さと対応能力を備えられるよう、冬まで頑張っていきたいと思います」

勝ってもなお、課題と向き合う優勝チーム。そう考えると、最終日まで負けなかったチームにも成長の余地はまだまだあります。京都精華学園も福岡大学附属大濠もここからさらにステップアップし、より高いレベルの高校バスケットボールを、全国のライバルたちと作りあげてくれるでしょう。インターハイ2026での決着は、今年度の高校バスケットの“始まり”の合図にすぎないのです。
関連リンク
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