現地レポート

2011年冬の女王に輝くのは…RSS

2011年12月28日 10時07分

今年もあと4日。今日が仕事納めという方も多いはずです。そう考えると、全国各地から応援に来ている出場校の保護者の方々、特にここまで勝ち残っているチームの保護者の方々は会社を休んで来ているのではないでしょうか。息子のため、娘のため、仕事をなげて書くと大げさかもしれませんが――東京まで出てきており、本当に頭が下がる思いです。もちろん仕事の都合で来られない保護者の方も多くいらっしゃると思います。でも応援する気持ちは十分に伝わっているはずです。


さて「JX-ENEOSウインターカップ2011」6日目の今日は、女子の3位決定戦、決勝戦、男子の準決勝が、以下のような順番で行われます。
女子3位決定戦:桜花学園×岐阜女子
女子決勝戦:札幌山の手×山形市立商業
男子準決勝:延岡学園×福岡大学附属大濠
男子準決勝:沼津中央×尽誠学園


最終日を迎える女子の選手たちは今、どのような気持ちでいるのでしょうか。特に3年生にとっては3年間の集大成を見せるとき。今朝の朝日新聞に「ひと」欄に「万年筆の神様」と呼ばれる79歳の職人さんの引退記事が出ていました。そのなかに以下のような文章がありました。(一部抜粋)


この職に就いたとき、14歳だった。3年間はペン先を整える下積みばかり。嫌気がさしたが、徹底した基本の習得が後に生きた。


最後の「徹底した基本の習得が後に生きた」という一文は、高校バスケットにも通じるのではないでしょうか。ここの来るまでには基本練習の繰り返しで、嫌気がさしたこともあったと思います。しかし、それを続けたからこそ、今日の大舞台に立てるわけです。最後の大舞台、思い切ってプレイして欲しいです。高校生とはいえアスリート。勝ち負けはとても大事な要素ですが、それ以上に思いきってプレイし、自分の持てるものを出しきれば、満足してこの大会を終えることができると思います。


山形市立商業の仲野由真選手は決勝戦に向けて「悔いなく、全力で戦いたいです。(マッチアップするだろう長岡萌映子選手は)すごく強い選手なので、少しでも得点を抑えられるように全力でプレイしたい」と言います。その長岡選手は「山形市立商業はミドルシュートがうまいし、リバウンド、ルーズボールが本当に強いチームなので、自分たちも負けずに、しっかりとボックスアウトをしたい。ディフェンスでは足元に入って苦しいシュートを打たせるように、自分たちのバスケットをして、楽しくプレイしたいです」と言っています。


2011年最後の女王に輝くのは、連覇のかかった札幌山の手か、それとも初優勝を狙う山形市立商業か。山形市立商業なら、第1回大会の秋田・県立大曲高以来の東北勢の優勝になります。今年苦難の続いた東北地方に優勝杯を持ち帰ることはできるのでしょうか。本当に楽しみな一戦です。


もちろん3位決定戦も楽しみですし、男子も決勝進出をかけた熱い戦いになるので、間違いなくおもしろくなるでしょう。今日は4試合ともコートから目が離せません!


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