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【大会レポート】女子日本代表『第20回アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)』決勝 女子日本代表 70-75 女子韓国代表|後半の怒とうの追い上げが一歩及ばずも、チームで勝ち取った銀メダル

2026年9月27日

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 9月26日(土)、『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』は女子決勝を迎え、女子日本代表は女子韓国代表と対戦。一時は19点のビハインドを追いながらも終盤に追い上げを見せて接戦を演じましたが、最後は70-75で敗れて準優勝となりました。

 男子日本代表と同じく韓国との決勝戦。女子韓国代表は8月の『三井不動産カップ2026(東京大会)』で『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026』に出場した女子日本代表が対戦しており、このときは2戦ともに日本が勝利するも、2戦目は大接戦となっていました。そのときのメンバーが女子ワールドカップを経て今回のアジア競技大会に臨んでおり、準決勝では中国を破るなど優勝候補の一角とされていたチームです。

 迎えた決勝戦、試合開始から20秒のところで岡本美優選手が3ポイントシュートを沈めて日本が先制点を奪います。これで幸先が良いスタートを切ったかに思われましたが、「前半は私たちのディフェンスが機能せず、相手の得意とするランダムにボールを回すような展開に少し後手を踏んだようなところがありました」(大神雄子ヘッドコーチ)と、その後は韓国の連動した動きに翻弄され、相手の合わせのプレーから失点。開始約3分で3ー11と、当初のプランだった“ファーストパンチ”を逆に食らってしまいます。

 中でも8月の『三井不動産カップ2026(東京大会)』でMIPを獲得した韓国のイ・ヘラン選手については、「ボールを上手くかき回されたという印象があり、そこに誰がつくのか、誰で打開していくのかは前半苦しんだところです」と大神雄子ヘッドコーチが言うように前半だけで16点を奪われてしまったことも序盤の劣勢に影響しました。また、オフェンスに関しても日本はシュートは放てているものの、枠を捉えず。岡本選手の得点から約4分間を無得点となります。途中出場の大脇晴選手がそれを打開すべくリングにアタックしてシュートを決めましたが、その後も連続得点とはいかず、対して韓国にはテンポ良くシュートを入れられてしまい第1クォーターは15-27と12点のビハインドを負いました。

 第2クォーター、出だし韓国に連続得点を許した後は、徐々に韓国のオフェンスに対応。韓国のシュート確率が下がってきた間に追いつきたかったのですが、フィジカルの強い韓国ディフェンスを前にフィニッシュに苦戦します。終盤には速い攻めやアウトサイドシュートを主体に攻撃を見せた韓国に点差を広げられ、前半を23-42で終えました。

 19点を追う後半、ハーフタイムでは「オフェンスで何かを変えるというよりはディフェンスで仕掛けること。それともう1度リバウンドのところをボールウォッチではなくて、(体を相手に)ヒットしていこうと話をしました」(大神ヘッドコーチ)と、主にディフェンスとリバウンドの確認を行った日本。「リバウンド取れるようになってからは自分たちのペースができたと思います」という指揮官の言葉通り、互角の展開へと持ち込むと、第3クォーター終盤からは赤木里帆選手のドライブからのシュートをキッカケに激しい追い上げを開始します。

 その追い上げで得点に主に絡んだのが体の強さを生かして、インサイドで得点を重ねた大脇選手と3ポイントシュートを武器としたガードの樋口鈴乃選手。第3クォーターを終えた時点で51-63と点差を縮めると、第4クォーターではさらに加速し、点差を一桁にします。そして試合時間残り15秒では大脇選手のリバウンドシュートで2点差にまで詰め寄ることに成功。しかし、最後は韓国にフリースローを決められ万事休す。70-75と5点差で敗れました。

 この結果により若手主体で挑んだ女子日本代表は準優勝。大神ヘッドコーチは「(大きなビハインドを負った)前半をしっかりと我慢できた結果、第4クォーターまで勝負ができた。カムバックできたというところは今年の日本代表のチームのカラーだと思っています」と言い、さらには「この大会や準備期間の合宿を通してみんなが競争し、優勝するためのマインドセットを持って準備できたという点、選手たちは本当に誇りに思ってほしいですし、感謝の気持ちを伝えたいです」とともに戦ってきた選手たちを称えていました。

 これで女子日本代表としての活動は一旦一区切り。アジア競技大会を戦った選手たちや大神ヘッドコーチは10月31日に開幕するWリーグに向けて自チームに戻り、それぞれが今回の経験を生かしながらシーズンを戦っていきます。

■常田亜美選手
「相手のやってくることは分かってはいましたが、そこで自分たちが先手を取ってできてなかったと思いますし、逆に相手の気迫や気持ちに対して少し引いてしまった、受け身になってしまったところが少なからずあったと思います。そこは自分の経験不足というところでもあり、次につながる自分の課題でもあると思います。勝つことの難しさはすごく身にしみて感じました。このチームはポジティブで元気で明るいメンバーがそろっていました。(キャプテンとして)まとめるのに大変なことがなかったわけではないですが、チームとして活動していく中で、このメンバーで成長できたこと、同じ目標に向かって走り抜けることができたことは自分にとっても成長にもなりましたし価値のある今後につながるいい経験だと思います。みんなに感謝してますし、私もこの経験をしっかり生かして悔しい思いを忘れずにまたコートに立ちたいです」

■赤木里帆選手
「5月からこのチームで活動してきて、ここにいないメンバーも含めてみんなで競争し合ってきましたし、チームを作っていく上で最初から集まっていた選手全員がいいエネルギーを持っている選手たちで、みんなで目指すべきところに向けて努力してきました。練習の方が試合よりきつかったのですが、1日1日を全力で無駄にすることなく積み重ねることができたと思います。個人としてはセカンドメンバーというところでゲームの状況を見て、ディフェンスがどうやって守っているのか、どういうプレーが効くのかなど試合の状況や流れを見ながら自分がやるべきことを意識して試合には入っていました。なかなか調子が上がらなかったのですが、最年長としてほかの選手たちに与える影響も大きいと思い、大会を通してヘッドダウンすることなく戦いました。結果が出せなくて申し訳ないという気持ちがあったので今日(決勝)は自分が持っているすべてを出してこのチームに貢献したいという思いでプレーしました。でも、チームを勝たせることができず、すごく悔しいですし、最後のフリースローも2本外しているので、まだまだだと思っています」

■樋口鈴乃選手
「金メダルを目指して5月から合宿を重ねてきたので、本当に悔しいの一言です。今日の試合は前半、相手にファーストパンチを食らわされてしまい、そこから後手の展開になってしまいました。でも、ハーフタイムにしっかり自分たちのやってきたこと、やるべきことをやろうという話を選手間でもして、それから後半に臨んだので、そこからは自分たちが目指しているバスケを体現することができたのかなと思っています。ただ、大神ヘッドコーチにずっと言われてきた40分間自分たちのバスケットボールをするということはできなかったので、この経験を生かしてさらにレベルアップできるように頑張りたいと思います」

■岡本美優選手
「率直な気持ちとしてはすごく悔しいです。自分のプレーを決勝の舞台で全部出せなかったことが悔しいと思っています。韓国の選手はディフェンスもオフェンスもアグレッシブにエナジーを持ってやってきたのに対して、自分たちが押されてしまったが試合の出だしで、そこで(日本に)流れを持って来れなかったことはスタートの責任だなと思っています。また、そこで打開できなかったことに対して(自分自身の)不甲斐なさも感じます。自チーム(トヨタ自動車アンテロープス)にはベテランの選手がいて頼ってしまうところがあるとは思うのですが、今回の経験を経て自分がもっとチームを勝たせられる選手になるという気持ちでやれたらと思っています」

■大脇晴選手
「このチームで金メダルを取りたかったという思いが一番にあります。このチームでのいいところは40分間、オフェンスもディフェンスもアグレッシブに攻め続けられる集団というところ。それが強みではありましたが、決勝の前半は韓国の方が上回っていたと思います。でも、後半からみんなしっかり切り替えて、話し合って、団結力を持って臨み、追いつくことはできなかったけれど、手応えは感じました。悔しい結果ではありますが、この経験を自分のこれからの成長につなげていきたいです」

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