「東日本大震災」被災地復興支援 ともに明日へ がんばろうニッポン!プロジェクト 『スマイル クリニック2011』 第3回岩手県 開催報告
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2011年12月11日
第2日目 クリニックの様子
佐古コーチ・古海コーチからのサイングッズを見せる(左)松浦一機くんと(右)和田悠晟くん
今回の参加者には、記念Tシャツとバスケットボール20個を贈呈しました。
今回の訪問先は、津波の被害を大きく受けた岩手県釜石市。釜石駅をさかえに、沿岸部の建物は3階くらいの高さまで津波がおし寄せた影響で、多くの住宅が流され、道路の電柱などは大きく斜めに傾くなど、凄まじい被害を与えていました。
第1日目の12月3日(土)は、釜石市立甲子小学校にて、小学生40名を対象にクリニックを実施。
ハキハキとした大きな声の古海コーチによる掛け声のもと、鬼ごっこから始まったウォーミングアップ。体育館中を駆け回った後、バスケットボールを使い、1回に2つのことを行うコーディネーショントレーニングを取り入れ、子どもたちは体を動かすことを楽しみました。その後は、佐古コーチによるドリブル練習。バスケットで一番重要なことは「しっかり止まること」。細かい指導のもと、「ミスを恐れずにやってみよう!」というアドバイスに、子どもたちの眼差しは真剣でした。そして最後は、佐古コーチ・古海コーチvs子どもたち5人によるゲームで汗を流し、約2時間半行われたクリニックは終了しました。
今回、その中でも、小さい体ながら一生懸命取り組む姿が大きく見えた、松浦一機くん。質問タイムでは「大きくなるためにはどうしたら良いですか?」という質問に対し、古海コーチは「私も、佐古コーチもバスケットでは小さい選手でした。小さくても、たくさん練習して努力すれば、日本代表選手になることも出来ます。なので、小さいというハンディをマイナスに考えず、前向きに頑張ってください」という心強いコメント。松浦一機くんは「両コーチと一緒にプレイができて、とても楽しかったです。クリニックで学んだことを生かして、佐古コーチのような日本一のガードになります。」と感想と意気込みを述べてくれました。
また、クリニックが始まる前から1人でシューティングを行い、センスを光らせていた和田悠晟くん。質問タイムではすかさず手を挙げて「シュートが入るようになるためにはどうしたら良いですか?」と質問した1人。そんな彼も、「元日本代表選手と一緒にプレイをして肌で感じたこと、また教わったことを生かして、少しでも真似できるように頑張りたい」とコメントを残してくれました。
最後、佐古コーチから「今日教えたことは、普段の練習で同じことをコーチもやっていると思います。コーチのアドバイスを素直に聞いて、勝つために一生懸命努力し続けてください。そして、この中から、1人でも日本をオリンピックへ連れて行ってくれるキーになる人が出てくることを応援しています」というメッセージは、一生懸命取り組む選手たちを見て、自然と出てきた言葉なのかもしれません。
第2日目の12月4日(日)は、第1日目の甲子小学校と100mくらい先にある釜石市立甲子中学校にて、中学生40名を対象にクリニックを実施。
第1日目とはまた違い、難度の高いパス練習やストップの仕方などを念入りに指導。古海コーチからは「今、難しいと思っても、何回も練習すればできるようになります。1回1回を大切に、意識を持って取り組もう!」という取り組む姿勢を伝え、子どもたちはその言葉に応えるかのように、笑顔があふれながらも真剣そのものでした。そして最後は、恒例となった佐古コーチ・古海コーチ+助っ人vs子どもたちによるゲームを行い、約2時間のクリニックが終了。
憧れの佐古コーチ・古海コーチと同じチームでプレイをした村越和希くんは、「今日のクリニックで基礎練習の大切さを改めて感じました。今日学んだことをこれからに生かして、元日本代表のコーチたちのように上手くなれるよう頑張ります」と感想を述べ、また、コーチ陣と同じチームでプレイするだけでなく、当日会場の準備をしてくれた甲子中学校の菅原くんは、「一緒に試合をすることが出来て、凄く楽しかったです。上手い選手とは分かっていたけれど、迫力が違いました。もっと練習をして上手くなりたいです。」と、子どもたちにとっても充実した時間となったようです。
今回、「東日本大震災」被災地復興支援 ともに明日へ がんばろうニッポン!プロジェクト 『スマイル クリニック2011』を3回にわたり行ない、コーチたちも「元気と笑顔を与えるつもりで行ってきたクリニックですが、自分たちが子どもたちからたくさんの元気と笑顔を逆にもらいました」と声をそろえて感想を述べています。
震災が起きてから、12月11日で9か月が経ちました。震災に加え、津波の被害を大きく受けた場所も、少しずつ回復しようと、皆が協力し前を向いています。しかし、まだまだ支援を必要としている人はたくさんいます。
被災された方々の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げるとともに、JBAでは、引き続き東日本大震災復興支援活動を積極的に行ってまいります。