「東日本大震災」被災地復興支援 ともに明日へ がんばろうニッポン!プロジェクト 『スマイル クリニック2011』 第1回宮城県 開催報告
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2011年11月7日
佐古コーチによる指導の様子
シュートのポイントは「ボールをまっすぐ飛ばすこと」
今回の参加者には、記念Tシャツとバスケットボール20個、また宮城県バスケットボール協会に、今年の3月に大会中止となったジュニアオールスターグッズを贈呈しました。
第1日目の11月5日(土)は、津波の被害を大きく受けた石巻市と名取市閖上地区のミニバスケットボールチームの子どもたち49名を対象に、名取市立高舘小学校にてクリニックを実施。
大山コーチより「みんなが着ているTシャツに書かれている“スマイル”という言葉のとおり、笑顔で元気よくやりましょう!」と始まったクリニックは、手つなぎ鬼ごっこやバスケットボールを使った体操でウォーミングアップを行なった後、「ボールハンドリング」「ドリブル」「シュート」といった様々なバスケットボール指導を行いました。最後には、佐古コーチ・大山コーチと5対2の3分ゲームを9本行い、子供たちは元日本代表選手とのふれあいを楽しみながら、真剣に取り組んでいました。
約2時間のクリニックを終え、質問タイム。「食事で気をつけることは何ですか?」という質問に対して、大山コーチは「みんなが成長するために、まずは好き嫌いせずに、3食しっかり食べることがとても大切です。バランスの良い食事を取ることで、栄養が身体全身に行き渡り、パワーになります。」と、食事の大切さを伝えました。また、「ガードとしてアドバイスをください!」という質問に対して、佐古コーチは「ガードにはコントロールする、攻めると様々なタイプのガードがいますが、まずポジションに限らず、常に“勝つためにどうしたらよいか”、自分が何をすべきか考え続けることです。勝つためにどうすべきかを明確にするために、常に考えることを一番大事にして欲しいです。」とアドバイスをしました。
最後には「今日は基礎的なことをはじめ、色々なことを教えていただきありがとうございました。これまでの練習ではわからないことも、今日のクリニックで教わり勉強になりました。僕たちは試合が近いので、今日教わったことを生かして頑張ります。本当にありがとうございました。」という子どもたちからのメッセージと、「元気」と「パワー」をもらい、第1日目を終了しました。
第2日目の11月6日(日)は、大きな津波の被害により、体育館がなく練習会場を転々としている仙台市立高砂中学校男女バスケットボール部、石巻市立渡波中学校女子バスケットボール部の子どもたち46名を対象に、仙台市立柳生中学校にてクリニックを実施。
大山コーチによる「体幹トレーニング」と「ボールハンドリング」を行なったあと、佐古コーチによる「ドリブル」、グループ対抗戦による「シュート」の指導、最後には佐古コーチ・大山コーチを交えて真剣勝負のゲームを行いました。
予定の2時間があっという間に過ぎ、第1日目同様、質問タイムの時間を設け、佐古コーチ・大山コーチから子どもたちへメッセージが贈られました。
その中で、佐古コーチは「今日行なったメニューは皆さんだけのために作ったメニューではありません。基本的なことばかりだったかとは思いますが、日本代表選手も同じように、密度が違っても、毎日何度も繰り返し練習しています。なので、皆さんも本番(試合)で勝つために、どうしたら良いかを常に考え、一つ一つの練習の“意識を変える”ことを大切にして、頑張っていってください。」と練習への取り組みへの意識づけを強調し、大山コーチは、「スキルアップするためには、練習への取り組み方で全然変わります。今皆さんが思っている“バスケットが好きだ”という気持ちはとても大切なことです。その気持ちを忘れず、(佐古コーチがおっしゃっていたように)しっかり“意識”をもって練習に取り組み、頑張ってください。」とバスケットを楽しむことの大切さを伝え、第2日目を終了しました。
今回のクリニックに参加した仙台市立高砂中学校男子バスケットボール部のキャプテン・阿部拓海くんは、「体幹トレーニングがきつかったり、普段の練習ではやったことがない難しいメニューもありましたが、佐古コーチ・大山コーチともに面白く、とても楽しくクリニックを行うことができました。また、(休憩時間に)佐古コーチと1on1をやってもらいましたが、ドリブルの緩急の変化など上手くて、すごく貴重な体験になりました。今回の経験を生かして、もっと頑張りたいと思います」と感想を述べてくれました。
次回、『スマイルクリニック2011』の第2回は、11月26日(土)・27日(日)に福島県にて開催いたします。