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第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選 大会第6日目終了

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2011年9月22日

体を張ったディフェンスを見せた#14太田敦也選手

果敢にゴールへ攻め、ダンクシュートにいく#10竹内公輔選手

 第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選は2次ラウンド最終戦を迎えました。フィリピンに悔しい1敗を喫したハヤブサジャパン 日本代表チームは、4連勝中の中国と対戦。

 1万3千人収容できる武漢スポーツセンターは、日本戦前のフィリピンvsシリア戦終盤あたりからみるみると観客席が埋まり始め、中国の国歌斉唱が終わると怒号のような大歓声が沸き起こる中、試合はスタート。追い打ちをかけるように、中国は#11YIの豪快なダンクから始まり、会場内は一気にヒートアップ。続けざまに#8ZHUに連続3Pシュートを決められ、一気に中国にペースを持っていかれるかと思われたが、日本は努めて冷静に対応し、#11網野、#9川村らがしっかりと2点を返しながら離されずについていく。しかし、ここで#15竹内(譲)が痛みを訴え、コートを退くアクシデント。交代して入った#14太田が体を張ってディフェンスし、応戦。終了間際に#6ZHANGに3Pシュートを決められるも、16-21と5点ビハインドで終えた第1ピリオド。その後はオフェンスがうまく回らず、何とか#9川村の1on1からの3Pシュートでつなぎながら、25-29と4点差まで詰め寄った第2ピリオド中盤。しかし中国は、#7YIの連続3Pシュート、#11YIのバスケットカウント3点プレイ、次々と3点ずつ加点し、30-44と14点リードを許し後半へ。

 後半開始早々、2連続得点で幸先良いスタート切ったが、その後は日本はミスが続き、#7YI、#9SUNに速攻からのダンクシュートを見舞われ35-52、中国ペースとなり日本はタイムアウトを要求。#4担い、#6桜井らベンチメンバーの活躍もあったが、リバウンドからセカンドチャンスを与え、思うように点差を縮めることができない。46-61と15点差を追いかける形で迎えた最終ピリオド、ディフェンス良く勢いに乗れる場面は何度かあったが、シュートが決まらず、またターンオーバーなどミスが続く。逆に中国は着実にシュートを沈め、点差が開く。その後、日本は#12広瀬が身長差19cmある#11YIにブロックショットをかまし、さらには#13正中が3Pシュートを沈め、最後まで諦めずに意地を見せる。終盤、#10竹内(公)のダンクシュートや#9川村の3Pシュートで一矢報いるも、58-84と最後は26点差と大きく離され、中国に完敗した。

 試合後の記者会見で、中国のDONEWALDヘッドコーチは、「日本のオフェンスは非常に早いので、いかにディフェンスを頑張るかが今日のポイントでした。サイズの違いが私たちの強みでしたので、そこを生かしながらバランスをとってオフェンスすることを考え、この試合に臨みました。日本のようなトランジションが速い相手に対しては、12人全員をバランス良く使いながら、40分を有効に使うことが重要プランであり、それがうまくいったことが勝因です」とコメントしました。

 トーマス・ウィスマンヘッドコーチは、「アジアの中心チームである中国に対し、どこまで対応でき、チャレンジできるのかを確認できる非常に大きな意味を持つ一戦でした。日本と全く比べものにならないほどサイズが大きい相手でしたが、序盤で#15竹内譲次選手が怪我で抜けてさらに小さくなってしまい、セカンドチャンスから得点を決められ、リバウンドを獲れなかったことが敗因に挙げられます。また、もうひとつの敗因としては、自分たちのシュートをフィニッシュさせることができませんでした。シュートにいくまでの過程は良いプレイができているのに、最後シュートが決められないと流れは悪くなり、その後もディフェンスへのつながりもできなくなります。今後の試合に向けて、しっかり修正していかなければいけません」と語ったとおり、相手を抜き去りリングに向かうも最後のシュートが決めきれなかった悔しい場面がいくつもあった試合でした。

 キャプテンの#11網野友雄選手は「今日はチャレンジする試合であり、一生懸命プレイし努力もしましたが、リバウンドの部分でやられ相手にセカンドチャンスを与えてしまいました。しっかり修正して、一発勝負となる決勝トーナメントで頑張っていきたいです」と語り、ヘッドコーチ同様にリバウンドの部分を指摘しました。

 点差が縮まりそうで縮まらなかった展開について、「ディフェンスは最後まで良いところはあったのですが、やはりリバウンドのところでやられてしまいました。全員でリバウンドに参加することをもっともっと徹底しないといけません。リバウンドが獲れなかったことで、点差も15点から10点、一桁と詰めることができないと感じた試合でした」と振り返った#13正中岳城選手もまた、リバウンドの点を反省。

 日本はフィリピン戦まではリバウンド数を上回ることができ、良い勝ち方をすることができました。準々決勝の相手は韓国。221cm、韓国初のNBA選手の#13ハ・スンジン選手というビッグマンがいますが、それ以外は日本と遜色ない身長。課題にあがったリバウンドと最後のシュートの部分を修正し、ベスト4進出へ向け挑みます。 

 今日の大会休息日を挟み、9月23日(金)よりいよいよ決勝トーナメントが始まります。
 ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、明日の15:30(日本時間16:30)より、準々決勝・韓国戦が行われます。ベスト4進出、そしてオリンピックへ向けて、ここからが本番です。

 その他の試合結果、ならびに2次ラウンドの順位、そして準々決勝の組み合わせは以下のとおりです。

[2次ラウンド:グループE]
レバノン ○ 101-53 ● ウズベキスタン
マレーシア ● 62-109 ○ チャイニーズ・タイペイ
韓国 ● 62-79 ○ イラン

1位:イラン(5勝0敗)
2位:韓国(4勝1敗)
3位:チャイニーズ・タイペイ(3勝2敗)
4位:レバノン(2勝3敗)
5位:マレーシア(1勝4敗)
6位:ウズベキスタン(0勝5敗)

[2次ラウンド:グループF]
ヨルダン ○ 94-80 ● アラブ首長国連邦
シリア ● 52-75 ○ フィリピン

1位:中国(5勝0敗)
2位:フィリピン(4勝1敗)
3位:日本(3勝2敗)
4位:ヨルダン(2勝3敗)
5位:シリア(1勝4敗)
6位:アラブ首長国連邦(0勝5敗)

[準々決勝 組み合わせ]
13:30~(日本時間14:30~) ヨルダン vs イラン
15:30~(日本時間16:30~) 韓国 vs 日本
18:00~(日本時間19:00~) フィリピン vs チャイニーズ・タイペイ
20:00~(日本時間21:00~) レバノン vs 中国
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