平成26年度全国バスケットボールコーチクリニック【福岡会場】 開催報告
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2014年7月16日
1日目:モデルプレイヤーを使ってオフェンスについて指導
2日目:ディフェンスについて指導するトリフォン・ポッチ・ロペス氏
東京会場に引き続いてコーチは、トリフォン・ポッチ・ロペス氏。スペインのトップリーグACBで長くヘッドコーチとして活躍し、1995年にはACB年間最優秀コーチを受賞したこともある、スペインの中でも最も優れたコーチの一人です。2014年シーズンから三菱ダイアモンドドルフィンズ名古屋(NBL)のヘッドコーチに就任し、今後、日本での活躍も期待されています。
また、スペイン語の通訳は札幌創成高校の吉田健児郎氏、モデルプレイヤーは九州電力アーティサンズのみなさんに行なっていただきました。
初日は77名、2日目は49名の参加がありました。
初日の内容は、ディフェンスについて。様々な状況を設定し、攻防の中でディフェンスの動きを指導していきました。ディフェンスの動きを一つ一つ分解して指導していくのではなく、2on2や3on3、4on4などの攻防の中で攻撃側がやろうとしていることを理解すること、それに対する防御の状況を理解すること、予測すること、準備すること、などを強調しながら、その場面に必要なディフェンスをどのように判断し実行するかについて指導していきました。後半では、2on1→3on2→4on3→5on4→5on5と攻防が連続する中でのディフェンスについても行いました。
2日目の内容は、オフェンスについて。インサイドのプレイヤーとアウトサイドのプレイヤーのコンビネーションを中心に、ディフェンス同様、様々な状況や場面を設定して2on2や3on3、4on4の攻防の中でオフェンスの動きを指導していきました。コーチは、「これをしなさい、あれをしなさい」とは言いません。プレイを止めてこの場面をどのように状況判断すればよいのか、その中でどのようなプレイの選択肢があるのかについて指導し、またライブな攻防に戻るということを繰り返していきます。そういった中で、モデルプレイヤーたちは徐々に自ら判断して自ら動くことを理解していきました。
指導の内容もさることながら、指導方法に大きな特徴があったと思われます。教え込むというよりは、プレイヤーに場面や状況を理解させ、自ら判断して動くことを覚えさせる。そして、プレイヤー自らが自分自身のパフォーマンスを向上させていく。クリニック会場にいた人は、そんな様子を目の当たりにしたのではないでしょうか。
公益財団法人日本バスケットボール協会では、これからも日本のバスケットボール指導者の資質と指導力の向上につながる、指導者養成事業を展開していきたいと考えております。今後とも皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。