第35回ウィリアム・ジョーンズカップ 大会最終日 チャイニーズ・タイペイBを96-81で破り、初白星。今大会を7位で終了
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2013年7月14日
体調不良で出遅れたことを悔やむ#5田中 大貴選手
腹痛に見舞われながらも不屈の精神でコートに立ち続けた#10竹内 公輔選手
チャイニーズ・タイペイBを相手に、前半は3Pシュートが良く決まってはいましたが、インサイドでのフィニッシュを潰されたり、ミスしたりし、思うように点差を離せません。またリードを許すこともありながらも、36-30と辛うじて上回り前半終了。後半に入ると、ディフェンスから速攻を出す日本らしいバスケットを出して点差を離していきます。第4ピリオド開始4分で、#14金丸 晃輔選手が14点を挙げて85-58とし、日本のリードは27点に広がりました。その後は、審判のジャッジにフラストレーションを溜め始めると集中力が切れ、勢いはチャイニーズ・タイペイBへ。その結果、最終ピリオドだけで32点を獲られてしまいましたが、96-81で最後にようやく勝ち星を得ることができました。今大会の日本の最終成績は1勝6敗(今大会期間中にレバノンがFIBAの制裁を受けた為、全ての試合結果が取り消し)で8チーム中7位。
この連戦が続く今大会では、体調不良の選手が複数いました。そのため今日の試合は、「元気の良い選手たちが集中して戦ってくれたおかげで、自分たちのバスケットができました」と試合後の記者会見で鈴木 貴美一ヘッドコーチはコメント。「接戦が続いていたので悲観してはいません。ここ近年は良いゲームすらできていなかった中で、今年のジョーンズカップでは少しだけ良いゲームができたという手応えは感じています。もちろん勝てる試合が何試合もあったのに、勝ちきれなかったのは悔しいです。でも、FIBA ASIA選手権で勝てば良いわけですから」と、大会を振り返ってくれた#10竹内 公輔選手。竹内選手も、一昨日から体調不良をおこしていた一人です。
大学生はユニバーシアードに出場している中、唯一今大会に出場していた#5田中 大貴選手。2試合目に体調を崩してしまい、「個人としては良いところを全く出せなかったです。今の自分の現状を見せられたというか、今のままではいけないと感じさせられました。でも落ち込んでもいられませんので、FIBA ASIA選手権前に知ることが良かったとプラスに考えて修正していきたいです」と、出遅れてしまったことを悔やんでいました。
最後に鈴木ヘッドコーチに、今大会の総括、そしてFIBA ASIA選手権へ向けて抱負を伺いました。「フィジカルに戦うことやディフェンスに関しては、80%くらいはできたと思っています。でも、オフェンスに関してはまだまだ修正点が浮き彫りになりました。しかし、昨年のこの大会ではアメリカ選抜、イラン、韓国、チャイニーズ・タイペイの4試合では大差をつけられてボロ負けした状態から、今年はどのチームと戦っても接戦できたのは成長した点として評価できます。負け続けてしまったことは、ファンの方には本当に申し訳ないことではありますが、今回見えた悪い部分を残りの2週間でしっかり修正していきます。考え方を変えるだけですぐに修正できる部分でもあります。もっと強くなれるように頑張っていきたいです」。帰国後、短い期間ではありますが、しっかり体を休ませ、その後2回の合宿を経て、開催地フィリピンへと向かいます。
8月1日よりフィリピン・マニラで開催される「第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会」まであと18日。この期間に成長できたチームが、本番で活躍できます。負けが続けたハヤブサジャパンは、他のチーム以上に努力し、精度を上げて大会を迎えられるよう、今後もさらなる強化を続けていきます。
全ては戦う集団となって、FIBAワールドカップの切符を獲得するために──。
■大会第9日目 7月14日(日) 試合結果
イラン vs レバノン ※棄権試合
日本 ○ 96-81 ● チャイニーズ・タイペイB
アメリカ選抜 ○ 81-71 ● ヨルダン
チャイニーズ・タイペイA ○ 73-60 ● 韓国
■最終順位
優 勝 イラン(7勝0敗)
第2位 チャイニーズ・タイペイA(5勝2敗)
第3位 韓国(5勝2敗)
第4位 アメリカ選抜(4勝3敗)
第5位 エジプト(4勝3敗)
第6位 ヨルダン(2勝5敗)
第7位 日本(1勝6敗)
第8位 チャイニーズ・タイペイB(0勝7敗)
※7月6日~12日まで参戦していたレバノンは、FIBA(国際バスケットボール連盟)の制裁を受け、13日・14日の2試合が棄権試合となり、これまでの結果も取り消しとなった為、今大会の順位はなし