第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第2日目 ハヤブサジャパンはイランに延長の末、72-79で敗れ2連敗
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2014年8月11日
#9広瀬 健太選手は積極的なプレイでチームを牽引
リバウンドの約束事を徹底できなかったことを悔しがる#6永吉 佑也選手
22-65、その差は約3倍。「リバウンドの差が全てを物語っています」と長谷川 健志ヘッドコーチが言うように、リバウンド数が日本22本に対しイランは65本。そのうちオフェンスリバウンドが33本と半分以上も許したことで、セカンドチャンスを奪われるとともに、流れを持っていかれてしまった試合となりました。
「初戦のチャイニーズ・タイペイ戦では、なかなかオフェンスリズムを掴めていなかったので、ディフェンスやリバウンドから積極的にいき、自分のリズムを取り戻そうと思って試合に入りました」と話すキャプテン#9広瀬 健太選手が積極的にリバウンドを拾い、チャンスを広げたおかげでリードし、上々の立ち上がりでした。第1ピリオド残り4分には、広瀬選手自身が速攻からバスケットカウントを決めて15-5。この試合最大のリードとなる10点差を奪います。しかしイランは高さを生かし、また日本も、徹底できずにいたリバウンドから失点を重ねていきました。
インサイドの要として先発出場した#6永吉 佑也選手は、「体格や身長で負けているのは最初から分かっていることであり、そのことを大前提にしてずっと練習してきたのですが、リバウンド時の約束事を徹底できなかったことがあの数字につながってしまいました。もう少しできたという感じがあっただけに、悔しいです」と反省点を挙げました。第4ピリオド残り9.3秒、「たまたまノーマークだっただけであり、それまでシュートを決められていなかったので、決まったのが自分でも不思議なくらいです」と永吉選手も驚く、そのシュートを決めたことで61-61と同点とし、40分間では決着がつかず、延長戦へもつれこみます。
どちらも若いチームゆえに体力は残っていたのですが、「延長戦では富樫選手のシュート一辺倒になってしまい、そこから合わせて得点を狙うことなどが出せないまま終わってしまいました」と長谷川ヘッドコーチが振り返るように、延長戦で挙げた11点中9点は#16富樫 勇樹選手が何とか決める形で流れが生まれず、72-79で敗れてしまいました。
試合後、富樫選手もリバウンド数を敗因に挙げ、「この数をひとつでも減らせるように、残る試合を努力していきたいです」と話していました。「3倍もリバウンドを取られているのに、40分間で同点というのはバスケットではありえない数字です」と長谷川ヘッドコーチが驚くのも当然であり、一方的にリバウンドを取られていたのにも関わらず、延長までもつれたこの試合の良い部分は次戦でしっかり伸ばしていきたいところです。その良かった時間帯もまたリバウンドでした。長谷川ヘッドコーチは、「ミドルリバウンドが取れているときは、効果的なプレイが出せていたのです」と言うように、序盤の広瀬選手のリバウンドや、第3ピリオド中盤で44-39とリードを奪えた時もディフェンスリバウンドを取れていたからです。そこからスピードが生まれた時間帯こそが、日本が求めるバスケットであり40分間徹底していかなければなりません。
次戦は、8月11日(月) 16:00(現地時間 15:00)より、2連勝中のヨルダンと対戦します。帰化選手のライト選手は不在ですが、第5回FIBA ASIAカップ出場時とほぼ同じメンバーで臨むヨルダンは、8チーム中チーム力は一番という印象を受けます。FIBA ASIAカップで72-79と惜敗し、来年のFIBA ASIA選手権のサブゾーンを持っていかれてしまった相手へのリベンジを果たすとともに、アジア競技大会へ向けて弾みをつけるためにも負けられない試合となります。
広瀬キャプテンは、「初戦に比べてプレイタイムが減ったことで悔しい思いをしている選手たちが、次はきっと活躍してくれると思っています。全員でしっかり戦えるようにし、誰が出ても同じテンションでディフェンスでのボールプレッシャーやリバウンドは徹底していきたいです」と話し、全員で勝利と成長を目指します。
■8月10日(日) 第2日目 試合結果
エジプト ● 61-74 ○ ヨルダン
チャイニーズ・タイペイB ● 84-87 ○ 韓国
日本 ● 72-79 ○ イラン
アメリカ選抜 ● 70-85 ○ チャイニーズ・タイペイA