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平成26年度女子U-17日本代表チーム 第3回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会を7位で終え、日本へ帰国

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2014年7月8日

第3回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会は7位と健闘

戦いを終えて帰国した女子U-17日本代表チーム

 チェコ・クラトビ、プルゼニにて開催された「第3回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会」は全日程が終了し、平成26年度女子U-17日本代表チームは7月8日(火)早朝に帰国しました。メダル獲得を目標にしていましたが、結果は7位。しかし、7試合中敗れた3試合はいずれも僅差であり、世界の強豪チームと互角の試合を繰り広げてくれました。

 「中国戦(決勝トーナメント1回戦)が一番良い試合をできました。しかし、その後の2試合(ハンガリー/準々決勝、カナダ/5-8位決定戦)は接戦をものにできず、2試合の経験を生かして臨んだ最後のフランス戦(7位決定戦)で勝つことができたのは良かったです。結果は7位でしたが、毎試合いろんな経験をし、最後は本当に良いチームになりました」と、一色 建志ヘッドコーチは大会を振り返ります。
 ブザービーターで敗れたカナダ戦の後、一色ヘッドコーチは選手たちへ、「最高の課題をもらった試合になった。こんな機会は滅多に無いぞ。この経験を生かして、最後の試合(フランス戦)は最高の試合をして終わろう」と励ましたそうです。その結果、最後まで諦めずに戦い抜き、65-60で勝利し、7位となりました。

 それでも目標に届かずに、「良い試合をしたハンガリーが3位になって銅メダルを獲りました。メダルを期待してくれた方々や、高橋(雅弘)女子代表チーム委員長も現地に来て応援していただいたのに、この結果に終わったことはやはり悔しいです」と言う西岡 里紗選手(大阪桐蔭高校 3年)の右目は、ハンガリー戦で相手の肘が当たり、青く腫れ上がっていました。それほど厳しい戦いが続いた証拠でもあります。
 185cmの西岡選手ですが、「マークマンは全て190cm台なので、高さにどう対応するかを考えてプレイしていました。でも、パワーでは負けてなかったです。ただ、同じくらいの180cm台でも世界の選手たちはドライブから1on1をしたり、3Pシュートを打っていました。自分はまだインサイドしかできないので、もっとプレイの幅を広げていかないといけないと感じました」と話しており、刺激を受けていました。

 中田 珠未選手(明星学園高校 2年)は、「前半はドライブにいっても抜けるのですが、後半はカバーディフェンスが寄ってきて、抜いても目の前に次のディフェンスがいました」と相手の対応力に驚かされたようです。しかし、毎試合ごとに成長した姿を見せ、平均9.9得点、6.1リバウンドの数字を残しました。帰りの飛行機の中でも試合の映像を見ていたようで、「迷ってる時はトラベリングを取られたり、ドライブしても最後までいけなかったりしていたので、『とにかく迷うな』と一色ヘッドコーチには言われていました。ミスした後に、次はどうしようと思ってしまっていたことがミスにつながるならば、もっと思い切ってやった方が良いということが分かりました」と話しており、さらなる成長に期待が高まります。

 司令塔としてチームを引っ張った遠藤 桐選手(桜花学園高校 2年)は、「流れが良い時はシュートが入っていたのですが、相手の流れになった時にパスミスをしたり、ターンオーバーを重ねてしまって流れを呼び寄せることができませんでした」と多くの反省材料が見つかりました。それでも、「試合を積み重ねていくにつれて、中国戦は(昨年の決勝で敗れたことへの)リベンジできましたし、最後のフランス戦は楽しめたので良かったです」と話し、笑顔を見せてくれました。楽しかった要因は、「攻め気を持ってプレイできたこと。練習期間も短く、チームとしてはできあがっていなかったので、それならば自分から積極的に攻めていって流れを呼び込もうと考え、思い切ってプレイしました」と言うように、平均10.3点を挙げ、攻守に渡り活躍しました。

 本来、キャプテンは池本 朱里選手(慶進高校 3年)でしたが怪我のため欠場を余儀なくされ、代わってチームをまとめたのは加藤 優希選手(桜花学園高校 3年)。「自分の調子が悪くても、キャプテンとしてみんなまで落ち込ませず、逆に良いパフォーマンスができるように、コートの中でも私生活でもモチベーションを上げられるような仕事はできたかなと思います」と話しており、人生初のキャプテンという大役を全うしました。
 チェコへ出発前、「アメリカは世界一のレベルであり、そのアメリカと対戦することで初めて日本のレベルが分かると思います」と話していた加藤選手。アメリカとの対戦を楽しみにしていましたが、ハンガリー戦に敗れたことで実現ならず。「悔しいですが、ハンガリー戦での自分のプレイに悔いは無いです。それが今の日本の実力ならば、もっと個人としてもチームとしてもステップアップしていかないといけませんし、アメリカとはそう簡単には対戦できないと感じました」。常に「勝ち負けは関係ない。1試合1試合を絶対に一人ひとりが悔いの無いようにプレイしよう」と言い聞かせてきた一色ヘッドコーチの教えを守り、結果こそ悔しい7位ではありましたが、全力を尽くし悔いなく毎試合を戦い抜きました。

 女子U-17日本代表選手たちも出場する「平成26年度全国高等学校総合体育大会 第67回全国高等学校バスケットボール選手権大会(インターハイ)」が、来月、8月2日(土)より千葉県にて開幕されます。世界で経験してきたことを、今度は各チームで発揮し、日本一を目指します。
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