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平成25年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第4回キャンプ開催報告

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2014年1月22日

足元をゴムバンドで固定してのトレーニング

主体的にコミュニケーションを取る場面が増えた

 1月10日(金)から12日(日)の日程で、味の素ナショナルトレーニングセンターにて平成25年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第4回キャンプが開催されました。全6回のキャンプで構成されたこのアカデミーも、いよいよ折り返しとなりました。

 今回のキャンプには「自覚」というテーマが設定されました。「トライアウトで初めてメンバーと会って、1回目のキャンプはみんな緊張していましたが、次第にチームワークが芽生えてきました。でもそこでまわりを見て足並みを揃えてしまっては成長できません。目標を自分自身でしっかり設定して、プレイや意識を見直そうという思いから『自覚』というテーマが設定されました」と佐々木 三男プロジェクト長と村上 佳司プロジェクトスタッフ(天理大学)は説明します。選手たちがどのような形で、その「自覚」をプレイや振る舞いに反映させていくのかが問われるキャンプとなりました。

■第1日目/1月10日(金)
13:00 開講式
13:30 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
15:00 シュータークリニック(日高 哲朗 コーチ/千葉大学)
    ビッグマンドリル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 チームビルディング
20:00 スピーチ

■第2日目/1月11日(土)
6:00 シューティング
8:00 自習時間
9:00 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
11:00 フィジカルトレーニング
13:30 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
15:00 シュータークリニック(日高 哲朗 コーチ/千葉大学)
    ビッグマンドリル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 個人練習(シューティングドリル)
20:00 スピーチ

■第3日目/1月12日(日)
6:00 シューティング
8:00 自習時間
9:00 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
10:15 シュータークリニック(日高 哲朗 コーチ/千葉大学)
    ビッグマンドリル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
11:15 フィジカル
12:30 閉講式

 「容姿、体つき、顔つきといった外見も含めて、取り組み方が変化してきました。今まで列の後ろのほうにいたような選手が一番手で取り組むようになったり、水分休憩のあとの集合で、言われなくてもダッシュできるようになったり。うまくなりたいという気持ちや思いが行動に出てきたのでしょうね」と日高コーチは選手たちの変化について語ります。

 どちらかというと引っ込み思案に見えた下級生組の行動も、目に見えて変わってきました。高嶋淳次選手(栃木県・宇都宮市立雀宮中学校 2年/189cm)は背筋を丸めて遠慮がちにプレイしているように見える選手の1人でしたが、姿勢が徐々に伸びてきて、ラリー形式の練習では、パスを要求する声も聞けるようになってきました。「最初は全員知らない人だし3年生が多いので、ペアを組むのもやりづらかったけれど、今はそういうことにも慣れてきました」と高嶋選手。

 また今回、最年少で選ばれた谷戸 祐太選手(東京都・江東区立枝川小学校 6年/177cm)も、当初非常に堅かった表情がだんだんと緩んできました。「クローズアウト!」などの声が大きく出せるようになり、ミスをしたときにも「すみません」といった一言が出るようになりました。「こんなに大きな人たちとプレイをしたことがなかったので、最初はどうすればいいか全然分からず、手も足も出ませんでした。でもそこからどうすればうまくいくかを考えながらプレイするようになりました」と、意識とともに技術が変わってきています。現在もミニバスチームでプレイ中ですが、個人練習では一般基準のゴールとボールで取り組んでいるそうで、「逆にミニバスのゴールだと、低くてやりにくく感じるようになりました」と笑顔を見せます。

 ともに、自分と同じかそれ以上のサイズの選手とのプレイ経験はほとんどなかったと話す2人でしたが、これはほとんどのアカデミー生に同じことが言えます。小山 孟志S&Cコーチ(公益財団法人日本バスケットボール協会)は、「大きい選手が集まるだけで、このキャンプには価値があります」と話します。

 「一般的に、身長の高い選手はその大きさだけで目立ってしまうため、小さい選手に比べて格段に遠慮がちです。できるだけ目立たないようにと、姿勢も猫背になりがち。しかしこのキャンプで『自分以外にもこれだけ大きい人がいるんだ』ということが分かるだけで、その遠慮も薄れているのではないでしょうか」(小山S&Cコーチ)。

 チームや学校生活では小柄で利発な生徒がリーダーシップを取るということが多い中、ここでは大きい選手たちだけで、その役目を担わなければなりません。こういったところからもアカデミー生の「自覚」は生まれているのかもしれません。

 ただし「エリート」と銘打たれている以上、大人たちが求めるのは当然もっと高いところです。古海五月プロジェクトスタッフ(公益財団法人日本バスケットボール協会)は、「体も大きくなり、同じメニューに取り組んだ時の理解度も上がっていますが、熱さがまだまだ足りません。『コート上でもっと喜怒哀楽を出そう』と言われても、それが長続きしないのが残念です。トライアウトで選ばれたメンバーだからこそ、そのようなことを指摘されていることに対しても、もっと悔しがってほしいですね。能力が高くても気持ちが足りないことや、リーダーが出てこないことも問題です」と厳しい表情で語ります。

 アカデミー生の中で唯一、男子U-16(U-15)日本代表候補選手に選ばれている植松 義也選手(神奈川・川崎市立柿生中学校3年/188cm)も、「自分はU-16に選ばれているので、このキャンプでもビッグマンを引っ張る存在にならなければいけないとは思っているんですが、なかなか難しいです。声も自分なりに出しているつもりだけど、まだまだ足りないですよね…。やっていることがハードで余裕がなくて声が出ないわけではないので、単純に意識が足りないんだと思います」と、この点に悩んでいるようでした。

 キャンプもいよいよ残すところ2回。この場所で何を、どれだけ得られるかは、最終的には各選手たちの意識や心掛け次第です。今回テーマとして掲げられた「自覚」を継続して持ち、より多くのことを主体的に持ち帰ってくれるよう、引き続き取り組んでいきます。

 第5回キャンプは、1月24日(金)~26日(日)に開催されます。


■平成25年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第4回キャンプ 指導スタッフ紹介 ※敬称略

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(JBAスポーツディレクター)、日高 哲朗(千葉大学)、本永 昌生(通訳)

【チームビルディング・ライフスキル】
神田 義輝

【心理カウンセリング担当】
奥野 真由(JISS)

【フィジカル担当】
小山 孟志(公益財団法人日本バスケットボール協会)、吉本 定明(青山学院大学)、國友 亮佑(江戸川大学)

【トレーナー担当】
西村 航(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【栄養指導担当】
小林 唯(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【シューティングメカニズム担当】
袴田 智子(JISS)、稲葉 優希(JISS)

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、村上 佳司(天理大学)、古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)
尺野 将太(公益財団法人日本バスケットボール協会)、七川 竜寛(パナソニック株式会社)

【アシスタントコーチ】
岡村 幸恵(我孫子二階堂高等学校)、川瀬 達也(春日部市立豊野中学校)
氣仙 大次郎(埼玉県立春日部特別支援学校)、柴田 雅章(株式会社ERUTLUC)
野坂 圭司(神奈川県横浜市 西本郷TAG)、伊豆倉 明子(さいたま市立大原中学校)
浦野 瑞久(茨城県立下館第二高校)、鈴木 誠士(東京都立蒲田高校)
田中 博昭(鳥取県立博物館)、町田 洋介(筑波大学)
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