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第4回FIBA ASIAカップ 予選ラウンド第2戦、日本はチャイニーズ・タイペイを90-78で下し、2連勝

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2012年9月16日

チーム一丸となって勝利を目指すハヤブサジャパン

インサイドからの得点にもどん欲な姿勢を見せる#10竹内公輔選手

 「第4回FIBA ASIAカップ」は第2日目。初戦を勝利で飾ったハヤブサジャパン 日本代表チームの2戦目は、すでに今シーズン2度対戦し1勝1敗と引き分けているチャイニーズ・タイペイが相手。1勝目を挙げた会場と同じく大田区総合体育館で、勝ち越しを目指した直接対決第3戦がスタート。

 初戦のカタール戦後、「ジョーンズカップで大敗したので、リベンジする気持ちで出だしからしっかり戦っていく」と、鈴木 貴美一ヘッドコーチが話していたとおり、開始2分で9-0とスタートダッシュを成功させたハヤブサジャパン。ジャンプシュートなどのアウトサイドシュートばかりを確率良く決め、点差を離していきます。開始5分を過ぎ、ようやくインサイドからのゴールは、#14金丸選手がディフェンスリバウンドを獲って速攻に転じて決めた#9栗原選手のレイアップシュート。その後もシュートタッチ良くリズムをつかんで得点を伸ばし、前半終わって53-34、日本のリードは19点。

 第3ピリオド開始早々、#14金丸選手の3Pシュートで59-36とこの試合最大となる26点差をつけます。しかし、この日が初戦のチャイニーズ・タイペイは、後半になるにつれて調子を取り戻し、プレッシャーディフェンスで日本のミスを誘いながら、ペースが少しずつ傾き始めます。#14金丸選手は、「完全にディフェンスでも、オフェンスでも受け身になってしまっています。流れを引き戻すためにも、強気でプレイすることを続けていかないといけません」と振り返ったように、初戦カタール戦、そしてジョーンズカップでのヨルダン戦、フィリピン戦同様に、良い形でリードをしていても後半に追いつかれる悪いパターンが、この試合でも出始めた第4ピリオド。「最後まで相手に好き勝手やらせてはいけませんし、ディフェンスはしっかり気持ちを切らさずにやらなければいけないとあらためて感じました」と、#5田中選手が反省点を挙げたように、チャイニーズ・タイペイが反撃開始。次々とゴールにアタックしてくるチャイニーズ・タイペイに対してファウルがかさみ、引いたところを狙われ、開始2分37秒で76-66と10点差まで詰められます。しかし、リバウンドからしっかりと立て直した日本は、連続得点を挙げて再び引き離し、90-78で勝利。予選ラウンド・グループBで唯一となる2連勝をし、現在首位で明日のオフを迎えます。

 試合後、チャイニーズ・タイペイの記者会見にて、「桜木選手にやられた」ことを敗戦理由のひとつとして挙げました。#12桜木選手はこの試合、チームハイとなる19得点。その点について鈴木ヘッドコーチは、「桜木選手は1on1も上手く、パスも上手い選手です。しかし今日の試合を見ても、実際は彼がベンチに下がった時にリードしました。若い選手たちが36歳の桜木選手に頼っていたら、この大会を勝つことは出来ません。前回(2007年)日本代表を率いた時の北京オリンピック予選徳島大会で、サイズがあるわけではない桜木選手に頼りすぎておかしくなってしまった失敗があります。同じ過ちをしないように、そして長丁場の国際大会では今日のようにいろんな選手が二桁得点(#4古川選手16点、#10竹内選手15点、#12桜木選手19点、#14金丸選手10点)を獲るような試合をしなければ勝てません。そのことは桜木選手にも、チーム全員にも話していますし、今大会は交代で入った選手たちが本当によく活躍してくれています」と話しており、チーム一丸となって今大会に挑んでいます。

 アイシンで桜木選手と4年間ともにプレイした#10竹内公輔選手は、「桜木選手に固執しすぎて悪い流れにならないようにしなければいけません。今日はシュートタッチ良かったのでアウトサイドシュートから点を獲っていましたが、リング下のプレイを合わせることができれば、もっとチームを助けることができたと思っています。次の試合に向けて、そこを意識して頑張りたいです」と、インサイドからの得点にもどん欲な姿勢を見せました。

 ホームの日本は移動や時差もなく、コンディション良く大会に入ることができ、目下2連勝中です。2つのグループに分けられた予選ラウンドから各5チーム中4チーム、計8チームが準々決勝に進める今大会。決勝トーナメントへ向けて、予選ラウンドを通じて調子を上げているチームも少なくないように見受けられます。日本が勝ったチャイニーズ・タイペイも、カタールも、まだまだ余力を残しているかもしれません。ハヤブサジャパンの次戦は、9月17日(月・祝)16:30からインドとの対戦を控え、翌9月18日(火)19:00より予選ラウンド最終戦となるイラン戦へと向かいます。休息日もしっかりと調整をして、予選1位通過を目指します。

第2日目(9月15日) 試合結果
○ウズベキスタン 81-61 マカオ●
○カタール 84-63 インド●
●チャイニーズ・タイペイ 78-90 日本
●レバノン 68-78 フィリピン○

 FIBA ASIA カップ第3日目(9月16日)、日本戦はありませんが、それ以外アジアのライバルたちが、ホームチームが居ぬ間にも好勝負を見せてくれるかもしれません。次戦対戦するインドはフィジカル強く1on1を仕掛けてくる相手であり、2戦目で調子を上げたいチャイニーズ・タイペイとどのような試合になるかは楽しみです。第2試合には今大会で一番熱い声援が送られているフィリピンが登場。コート内もさることながら観客席も楽しいチーム。さらには、U-22メンバーながら長身選手を揃える中国 vs ベストメンバーのレバノンの試合の行方も気になるところであり、日本と同グループのイラン vs カタールの結果は今後の順位を左右するかもしれません。

 日本戦がない9月16日(日)の観戦チケットは、コートサイド席も含めて早い者勝ちの全席自由(大人1,000円、高校生以下500円)で4試合をご覧いただけます。

第3日目(9月16日) 試合予定
11:30~ インド vs チャイニーズ・タイペイ
14:00~ フィリピン vs ウズベキスタン
16:30~ 中国 vs レバノン
19:00~ イラン vs カタール
※日本戦はありません。
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