第89回天皇杯・第80回皇后杯(オールジャパン2014) 第6日目 男女準決勝 -女子決勝はJX-ENEOSサンフラワーズvsトヨタ自動車アンテロープス、男子決勝はトヨタ自動車アルバルク東京vs東芝ブレイブサンダース神奈川へ-
2014年1月12日
決勝進出を決め、2連覇に王手を賭けたトヨタ自動車 アンテロープス
劇的なブザービーターで決勝進出を決めた東芝ブレイブサンダース神奈川
昨年の準決勝と同じカードとなった富士通 レッドウェーブvsトヨタ自動車 アンテロープス。昨年は79-75、4点差で敗れた富士通。今シーズン初対戦となるこのカード。トヨタ自動車の後藤 敏博ヘッドコーチは、「富士通は各ポジションの選手のバランス良いので、非常に守りづらい相手だと思っていました」と不安があったようです。しかし、前半から富士通に9つのターンオーバーを与える好ディフェンスをしたトヨタ自動車が点差を離し、34-19で前半を終えます。試合はそのままトヨタ自動車ペースで進み、70-43と27点差をつけ勝利。#22森 ムチャ選手は25得点/11リバウンドとWダブルの活躍で勝利に貢献し、2連覇へ王手を賭けました。昨年は2点/4リバウンドに終わったことを振り返った#22森 ムチャ選手は、「昨年はチームとしてすごくうれしい部分もありましたが、個人としては悔しい思いがすごくあったので、今年はそのリベンジも兼ねて自分らしさを出していきたいです」と、決勝へ向けて抱負を語っています。
今シーズンのWJBLにおいて、JX-ENEOSサンフラワーズから唯一、勝利を挙げた三菱電機 コアラーズによる準決勝。しかし第1試合同様、前半から点差が離れる展開となりJX-ENEOSが大きくリード。第3ピリオドに意地を見せた三菱電機でしたが、終盤は再び引き離され85-56でJX-ENEOSが勝利。7年連続29回目の決勝進出を決めました。#12吉田 亜沙美選手は「気持ちを切り替えて、全員で集中して戦っていきたい」と話すように、昨年のリベンジへ向け、明日の決勝・トヨタ自動車戦へ臨みます。
■女子準決勝
富士通 レッドウェーブ ● 43-70 ○ トヨタ自動車アンテロープス
JX-ENEOSサンフラワーズ ○ 85-56 ● 三菱電機 コアラーズ
ワンサイドゲームが続いた女子準決勝。3試合目の男子準決勝・アイシンシーホース三河vsトヨタ自動車アルバルク東京も、前半終わって50-37。13点リードしたのはアイシン三河。しかし第2ピリオド終盤、5連続得点で追い上げたトヨタ東京が息を吹き返し、後半は打って変わって手に汗握る熱戦となったゲームに。第3ピリオドは30-20と10点多く挙げたトヨタ東京が、67-70と3点差まで追い上げます。逃げるアイシン三河でしたが、トヨタ東京#16松井選手の3Pシュートで2度同点へ追い上げ、そして残り5分46秒、#3ギブズ選手のダンクシュートで77-75、トヨタ東京がちに逆転に成功。追いかけるアイシン三河、逃げるトヨタ東京。ワンプレイワンプレイに3階席まで埋まった歓声が上がる中、89-83でトヨタ東京が逆転勝利し、2年ぶりの決勝へ駒を進めました。
ラストゲームは初対戦となった和歌山トライアンズvs東芝ブレイブサンダース神奈川は、序盤から先手を奪い合う攻防。前半で16得点を挙げた#9川村選手の活躍もあり、38-33と一歩リードしたのは和歌山。その後も和歌山がリードを保ちながら時間が進みます。しかし東芝神奈川は、第3ピリオド終盤だけで#14辻選手が4本もの3Pシュートを沈め、逆転に成功。第4ピリオドに入ると、#22ファジーカス選手の得点で引き離す東芝神奈川に対し、3Pシュートで追い上げて残り39秒で66-69、1ゴール差まで迫った和歌山。残り0.7秒。#1木下選手が和歌山ベンチ前のコーナーで、倒れ込みながらも3Pシュートを沈め71-71同点。ベンチ総立ちとなった和歌山は、守って延長を狙います。ここでタイムアウトを要求した東芝は、ラストプレイへ。スローインから#22ファジーカス選手にボールが入り、振り返りながら放ったシュートがブザーと同時にネットを揺らすと、今度は東芝神奈川のベンチメンバーがコート内へなだれ込み、決着の瞬間を迎えました。73-71で東芝神奈川が競り勝ち、8年ぶりのファイナル進出を果たしました。
■男子準決勝
アイシンシーホース三河 ● 83-89 ○ トヨタ自動車アルバルク東京
和歌山トライアンズ ● 71-73 ○ 東芝ブレイブサンダース神奈川
残すも男女決勝戦の2試合。1月12日(日)は女子決勝戦「JX-ENEOSサンフラワーズvsトヨタ自動車アンテロープス」戦が行われ、記念すべき80回目のチャンピオンが決まります。トヨタ自動車の2連覇か。はたまた2年ぶりのJX-ENEOSの王座奪還となるか。
また、1月13日(月・祝)に行われる男子決勝戦も含めたチケットは、チケットバスケット等で発売中。また、この試合の模様は地上波NHK Eテレにて15時より生中継されます。女子日本一決定戦をお見逃しなく!
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