第1回ユース3X3世界選手権大会 ついに開幕!
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2011年9月10日
男子日本代表チーム(左から)中村、渡邊、宮脇、満田
女子日本代表チーム(左から)宮澤、長岡、近平、三好
FIBAが主催する初めての3on3大会「第1回ユース3×3世界選手権大会」が、ついに9月9日(金)にイタリア・リミニにて開幕!
大会直前には、今大会用に編成された男女U-18日本代表チームが合宿を行いました。
「FIBA33」から「3X3(スリーバイスリー)」へとネーミングが変わり、ルールも変更されました。5分×2ピリオド、21点先取した方が勝利。ショットクロックは12秒、攻守交代時に3Pシュートエリアに出た後に、これまではもう1人ボールを触らないとシュートにいけませんでしたが、今回からはそのままシュートを狙うことができ、さらにスピーディーかつエキサイティングな展開となります。
事前合宿では、ルールの確認を徹底しました。選手たちもさることながら、コーチ陣も初めての試みに対して、「難しい」と仰っていました。
男子チームを率いる久井 茂稔ヘッドコーチ(北陸高校)は、「3X3の勝負どころは1on1になってしまうため、高さと技術があるチームが有利になります。しかし、人数が少ない分、スペースは使えるので、バランスを理解して1on1の仕掛けどころを考えて動けば、日本人でも通用するはずです。攻撃時間が限られてますので、スピーディーに切り替え、頭を使ってプレイすることが求められます。世界のチームと対戦できる良い機会ですので、1試合1試合をタフにチャレンジしていきたいです。世界レベルを肌で感じることができ、選手たちはすごい経験ができるので、とても楽しみです」と語りました。
男子日本代表チームは来年行われるU-18FIBA ASIA選手権へ向けて、国際経験を積ませるため、高校2年生から選手選考されました。初めての3X3ルールを体験した選手たちはそれぞれ以下のような感想を述べました。
渡邊 雄太選手(尽誠学園高校2年)「ショットクロックが短いので、切り替えを早くしないとシュートまで持っていけなくなり、難しいです」。
宮脇 隼人選手(洛南高校2年)「ハーフコートなのでラクかと思いましたが、走りっぱなしできついです。オフェンスの時間も早いので、積極的に1on1を仕掛けて点を獲りたいです」。
満田 丈太郎選手(北陸高校2年)「セットオフェンスから始まるので、流れを作るのが難しいです。でも、1on1が好きなので、この3X3は楽しみです」。
中村 優斗選手(明成高校2年)「オフェンスを作ってる時間が少なく、迷ってる時間がないです。ディフェンスも早く戻らないと簡単にシュートを打たれてしまいます。自分の力が世界にどこまで通用するかを試してきます」
男子はこの4名で世界に挑みます。予選ラウンドは9チーム×4ブロックに分けられ、日本は1日目にラトビア、トルコ、ルーマニア、ドイツ、ネパールとの5試合を行い、2日はニュージーランド、カナダ、イングランドの順で対戦し、その後、決勝トーナメント、順位決定戦が行われます。ほぼ連続で試合が行われる中、決勝トーナメント進出を目指します。
女子の予選ラウンドは6チーム×4ブロックで行われ、ウクライナ、シリア、オーストラリア、ドイツ、中国の順で対戦。初日は4連戦、2日目は中国戦のみですが、その後はすぐに決勝トーナメント、順位決定戦が始まり、やはり休みのない過密スケジュールで大会は進みます。
女子日本代表チームの一色 建志ヘッドコーチ(聖カタリナ女子高校)も初めての3X3ルールを実戦してみて、「シュートを入れた瞬間にホッとしてしまうけど、このルールではボールが外に出たりするまで試合は止まりません。ゲーム中は集中し続けていかないといけません。ランキングを付けるための初めての大会ですし、昨年のユースオリンピックで世界5位になっていますので、なんとか同等の成績には届きたいです」と今大会の目標を語りました。
選手たちは世界大会へ向け、以下のように意気込みを語っています。
三好 南穂選手(桜花学園高校3年)「12秒はあっという間なので自分で攻める気持ちを持たないといけません。1on1は好きなので、この大会はとても楽しみです。優勝を目指して頑張ります」
長岡 萌映子選手(札幌山の手高校3年)「これまで2回行われた3on3の国際大会に出てますが、やっぱり感覚がつかめず、難しいです。スペースがある分、1on1をやりやすいのですが、逆にやられた時はヘルプもいないので、しっかりディフェンスしないといけません。今回のメンバーはすごいので、優勝を目指したいです」
近平 奈緒子選手(聖カタリナ女子高校3年)「3on3は切り替えが早いですし、今回のルールでは3Pシュートラインの外に出たらそのままシュートを打って良いので、ディフェンスはしんどいです。日本代表メンバーは凄いですし、みんな点が獲れる選手たちなので、ディフェンスやリバウンドをしっかり頑張りつつ、積極的に得点も獲っていきます」
宮澤 夕貴選手(神奈川県立金沢総合高校3年)「切り替えの時にパスミスをしないようにしないといけません。また、パスを探したらすぐに時間が経ってしまうので、積極的にシュートを狙っていきたいです。やっぱり日本代表でプレイするのは楽しいです。優勝を目指して頑張ります」
近平選手と長岡選手は第1回アジアユースゲームでアジアを制し、さらに長岡選手は昨年の第1回ユースオリンピックで世界5位に導いた立役者。2年前に行われたU-16日本代表を目指し、中学生の頃からともにレベルアップしてきた仲間たちと世界の舞台に立つことをみんな楽しみにしており、そして世界制覇を目指しています。
この大会の様子は、大会公式サイト(http://rimini2011.fiba.com/)にて、一部試合を無料動画配信しています。是非ご覧ください!