第5回FIBA ASIAカップ 最終日(第9日目) 5位決定戦 ハヤブサジャパンはヨルダンに72-79で敗れ、6位で全日程終了
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2014年7月19日
1on1から得点を獲ることをテーマに挑んだ#15竹内 譲次選手
#13田中 大貴選手「もっと点数にこだわりたい」
これまで消極的なプレイが続いていましたが、今日は積極的にゴールを狙いに行く立ち上がり。その甲斐あって決められてもしっかり決め返し、前半は40-35と5点リード。リバウンド本数はヨルダンの15本に対し、19本と上回っていました。
しかし後半、長谷川 健志ヘッドコーチが、「ドライブ中心になったヨルダンに強気で攻められたのを止められず、シュートまで持っていかれてしまいました。リングに近い分、リバウンドでも体格差で優るヨルダンが有利になってしまいます」と振り返るように、1on1から得点を許して同点に追いつかれ、逆転されてしまいました。前半優っていたリバウンド数も、最後は日本の34本より11本も上回る43本を獲られ、72-79で最終戦を飾ることはできませんでした。同時に、目標としていた出場枠を増やすことも達成できずに大会を終えました。
「勝負どころでのリバウンドやルーズボールで負けてしまったのは、やっぱりエネルギーが無くなってしまいました」と、#15竹内 譲次選手は終盤で体力が落ちたことを打ち明けます。ペース配分を考えることよりも、「40分間エネルギッシュなバスケットをし続けなければ日本は勝てません。誰が出てもレベルが落ちない強さやタフさをもっと学んでいかないといけません」と話します。約3年振りに日本代表に復帰した竹内 譲次選手は、今大会において2つのテーマを持って臨んでいました。一つは1on1から得点すること、もう一つは全ての試合を無駄にせずに全力を尽くすこと。「後者は気持ちの部分ですが、一つ目のテーマに関してはまだまだだと感じています。3年前の自分を越えられたかと言えば、それは達成できなかったのが正直なところであり、悔しいです」。苦しい試合が続き、下を向きそうにもなりそうな時、竹内 譲次選手はあえて笑顔を見せる瞬間がありました。「もしかすると悪く捉える人もいるかもしれませんが、苦しい場面でもリラックスしようと心がけていました」と笑顔の真相を語り、試合中にメンタルを整えながら戦っていたわけです。悔しい結果に終わりましたが、「めげてしまっていては、日本代表のユニフォームを脱がなくてはいけません。プレイの強度を上げて、40分間戦い抜くことが本当に大事だと分かったので、アジア競技大会へ向けてやるべきことは明確になりました」と前を向き、次なる戦いへ向け気持ちを切り替え、準備に向かいます。
本日の試合で先発メンバーに返り咲いた#13田中 大貴選手にとっても、悔しい大会となりました。「チャイニーズ・タイペイの選手を見ても、技術の差があるわけではありません。しかし、ゴールにアタックして行く姿勢や様々な場面での積極性が相手の方が上回っていました。自分たちもやっぱり下の世代である僕らが同じように積極的に取り組んでいかなければなりません」。周りを生かそうと考えすぎてしまったことが、積極性を欠いてしまったようです。しかし今後へ向けて、「もっと点数にこだわっていきたいです。どうしてもプレイタイムが長くなってくると、相手の方が大きい分、スタミナを削られてしまいきつくなってくる部分もありました。それも慣れていけば大丈夫だと思いますので、この経験を生かして安定して得点を獲れるようになることを一番にこだわっていきたいです」と話しています。3勝4敗と負け越した中でも、自信と明確な課題を持って今後に取り組んでいきます。
6位に終わった結果を受け、「現状でできることを選手たちは一生懸命やってくれました。負けた責任はヘッドコーチである僕自身にあります」と、長谷川ヘッドコーチは肩を落とていました。課題点については、「個々の力を上げることが大事です。ハードにコンタクトされる中で強度ある、積極的に行くプレイを増やさないといけません。また、仕掛けを早くしながら合わせていくプレイがオフェンスでは必要になっていきます。ディフェンスでも、やっぱりコンタクトで負けないことが一番です。ドライブに対するディフェンスは強化していく必要があります」。
ハヤブサジャパンは明朝、帰国の途につきます。このチームを引っ張ってくれた最年長選手たち(1984~85年生)はNBL、bjリーグの長いシーズンから続いた熱戦を終え、ようやく体を休めることができます。竹内 公輔選手は足を痛めていながら無理を押して、今大会に臨んでくれました。9月に開幕するアジア競技大会へ向け、しっかり体調を整え次なる戦いへ備えます。また、8月にはチャイニーズ・タイペイ タイペイ市で開催されるウィリアム・ジョーンズカップが開催され、5月に選出された日本代表候補選手 26名のうち、今大会に出場していなかったメンバーを中心に出場し、本番となるアジア競技大会へ向けた競争が始まります。