【ジュニアオールスター大会前特集】チャンスを生かそう!
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2014年3月25日
2年ぶりにメイン会場を東京体育館に戻して開催されるジュニアオールスター
第25回大会(2012年) 女子優勝:茨城県 ※菊地 恵里奈選手(現在、明秀学園日立高校 1年)は一番右14番
男女各48チームの選手、コーチたちは最後の調整に余念がないところでしょう。選手たちにはしっかりとコンディションを整えて、最高のパフォーマンスを発揮してもらいたいと思います。
改めて、ジュニアオールスターの素晴らしさ、醍醐味について確認してみよう。
このジュニアオールスターほど出場選手にとってのビッグチャンスはない。なぜなら自らの手で未来への扉を開けることができるからだ。
以前、女子日本代表チームのキャプテン・大神 雄子選手(中国女子プロリーグ(WCBA) / 山西フレーム)がこんなことを言っていた。
「私はすごくラッキーだったと思っています。自分たちの代からジュニアオールスターが全都道府県の出場できる大会に変わりましたから」
昭和63(1988)年から始まったジュニアオールスターは、当初8チームだけで行われていた。それが翌年から12チームになり、16チームに増え、さらには24チームとなって、大神選手が中学3年になる直前の1997年3月から、現行の48チーム体制になっている。大神選手の言う「ラッキー」とは、地方での予選などもなく、選抜チームに入ることさえできれば、全国の舞台に立てるという意味だ。そこでは自分の力を試すことができて、いつもとは異なる経験ができるのだ。
もちろん選抜チームに選ばれることだけがすべてではない。どこであれ、自分のいるところで一生懸命練習に励み、そこで花を咲かせようとすることが何よりも大切である。それを理解したうえで、さらに選抜チームに選ばれれば、高いレベルでバスケットを経験することができる。その意味でジュニアオールスターは大きなチャンスになるわけだ。
そうはいっても、4月から中学3年生、2年生になる選手たちにとって「高いレベルのバスケット」とは何か、まだピンと来ないかもしれない。どんな相手であれ、まずは自分の目の前にいる相手を、チームメイトと一緒に倒したい。その思いだけしか持っていないのかもしれない。しかしその思いによって目の前のことに真剣になれれば、おのずと道は開けてくるものだ。
そうして一生懸命にプレイしたことは、自らを信じる力、つまり「自信」にもつながる。
2012年3月に行われた第25回大会の女子の部で、21年ぶりに優勝した茨城県チームのメンバーで、現在は明秀学園日立高校 1年(4月から2年)の菊地 恵里奈選手が当時をこう振り返っている。
「決勝戦は本当に楽しかったです。自分たちの思うようにゲームを進めることができたし、途中から接戦になったけど、それも楽しかったです。ジュニアオールスターは自分にとって、自信を得た大会でした」
自信を得る――これは可能性を秘めている中学生にとって、とても大切なことである。大会が始まる前は誰だって「自分のプレイは全国で本当に通用するのだろうか」と不安を抱えているものだ。しかし試合を重ねるうちに、たとえ結果は敗れたとしても、1つでもうまくいったプレイがあると、それは自信になる。「全国大会で自分のプレイが通用した」という自信が、もっとうまくなろうという意識にも通じるのだ。「通用しなかった」という悔しさも出てくるだろうが、それさえも次への肥やしとなる。
バスケットの世界は広い。自分の住んでいる市町村や都道府県以外にも、もっとうまくて強い選手がたくさんいる。その選手と実際にやりあってみたり、目で見たりできるだけでもジュニアオールスターはとても意義のある舞台である。そこで対戦した、もしくは見た、うまくて、強い選手のプレイをヒントに、さらなる練習を積み重ねれば、自分の得意なプレイを生み出すこともできる。
ジュニアオールスターは選手たちがより高みを目指す“きっかけ”の舞台である。チームメイトとともに勝利を目指しながら、自分がうまくなるヒントを探してほしい。
来る3月28日(金)~30日(日)の期間、東京体育館他にて開催される「第27回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2014(ジュニアオールスター)」、および国立代々木競技場第1・2体育館で開催される「第45回全国ミニバスケットボール大会」の大会情報は、各大会の特設サイトをご覧ください。
なお、ジュニアオールスターの第2・3日目のチケットは、「チケットバスケット」にて好評発売中。ぜひお早めにお買い求めください。
※ジュニアオールスターの第1日目、および全国ミニバスケットボール大会は入場無料です。