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第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会(兼 第17回FIBA女子世界選手権大会 アジア地区予選) ハヤブサジャパン 女子日本代表チームが金メダルを下げて帰国。優勝報告記者会見を実施

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2013年11月5日

優勝の喜びを分かち合う内海知秀ヘッドコーチとハーブ・ブラウン アドバイザリーコーチ

選手、スタッフ、そして支えていただいた皆様とともにチームジャパンで勝ち獲ったアジアの頂点

 「第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会 (兼 第17回FIBA女子バスケットボール世界選手権大会 アジア地区予選)」で勝ち獲った金メダルを下げたハヤブサジャパン 女子日本代表チームが、昨日、11月4日(月・祝)に日本へ帰国しました。

 激闘を終えた選手たちを多くのメディアの方々が迎えていただき、優勝報告記者会見が行われました。まずは内海 知秀ヘッドコーチが優勝への軌跡を振り返りました。
 「『とにかく決勝に進み、優勝を目指そう』という目標を決め、それに向かって5月から活動を始め、選手とスタッフが一丸となって強化を進めていきました。(今大会の直前に開催された)東アジア競技大会の最後の試合で、チャイニーズ・タイペイに敗れたことが、今思えば大きな“薬”になったのではないかと思います。
 今大会を振り返ってみると、予選ラウンドの戦い方が、優勝への大きなステップとなりました。大会が進んでいくうちに、チームが強くなっていくということがすごく大事であり、予選ラウンドから毎試合、非常に選手たちが頑張ってくれました。
 東アジア競技大会で敗れたチャイニーズ・タイペイに借りを返し、韓国には延長で走り勝ち、中国の高さに負けずに破ることができました。予選ラウンドで全勝したことが、決勝トーナメントに向けて良い入り方ができたわけです。韓国はベテラン勢が非常に多かったので、準決勝・中国戦でそうとう体力が消耗されたと思われます。決勝では我々のスタミナが上回り、出だしから良い入り方ができました。この結果も、予選の戦い方、進め方、進むにあたってのチームと選手の成長が決勝トーナメントにつながったわけです。
 今大会、目標に向かって選手、スタッフともにチーム一丸となってアジアNO.1を目指して取り組んできました。けっして簡単ではない目標です。しかしその目標に向かって『優勝するんだ』という願い、そして志を持つことが非常に大事だと感じました。来年のFIBA世界選手権へ向けて、これからまた目標を立て、最低ラインを越えてその上を目指していきたいです。その一つの通過点として、今回の優勝は成長するため、そして、これから2016年リオデジャネイロオリンピックに向かっていくための大きなステップになったと思います。本当に充実したゲームをしてくれた選手たちに感謝したいです。
 これまでの日本のインサイドはパワー不足で弱いと言われてきましたが、今回はインサイドでも他の国に負けない戦い方をしてきました。これも女子バスケットの大きな変革になったと思いますし、これからもっともっと強くなっていく要素をたくさん持っていますので、それを磨いてまた一つ上を目指していきたいです」


 内海ヘッドコーチを支え、選手たちにアドバイスを送り続けたハーブ・ブラウン アドバイザリーコーチ。最終合宿中も、東アジア競技大会でチャイニーズ・タイペイ戦に敗れたことに「この結果で目を覚ませ」と話したことが選手たちにとってもモチベーションを高める結果となりました。「練習中から選手たちは競い合っていましたし、ハードな練習を続け、諦めずに戦ったことがこの結果につながっています。私自身も試合終了までプレイし続けることの大切さを気づかされました」と話すブラウン コーチが勝因に挙げたのは、「毎試合一生懸命にプレイをし続けたこと、タフに戦ったこと、フィジカル強くプレイしたこと、そして負けず嫌いな心を持ってることです」。これから所属チームに戻る選手たちの更なる成長を期待するブラウンコーチから選手たちへのメッセージです。

 「世界中で活躍する偉大な選手たちは絶対に成長を止めません。それと同じ偉大さを彼女たちは持っています。これから選手たちは勝者として各チームに戻ります。優勝したことで基礎を固めることはできました。そこから積み上げていくことが大切です。みんなに限界はないことを知っておいて欲しいです。それを考えた時点で限界はできてしまいます。限界を作らず、今後も全員が強くなることが大事であり、『PLAY TOGETHER』で頑張って欲しいです。私にとっても素晴らしい経験となり、チームの一員として誇りに思っています」
 この言葉は選手12名に贈られたものではありますが、日本でバスケットボールをする全選手たちにとっても同じ気持ちで努力することが日本代表への道へとつながります。

 大神 雄子キャプテンは「大会を終え、今日からは新しいスタートの始まりです。優勝したことも全てもう過去のことです。これから続いていく選手人生の中で、この優勝がひとつの自信になったり、前に向かう糧となったりできるように、選手として、チームとして、一人の人としてもしっかり成長できるように頑張っていきたいです」と話すように、すでに来年開催されるFIBA世界選手権、そして、その後のオリンピックへ向けた新たなるスタートが始まりました。このメンバーがそのまま来年の日本代表になれる保証はどこにもなく、再び全員で切磋琢磨していかねばなりません。

 その舞台が、今週末から始まる「第15回Wリーグ」です。仲間としてアジアを制したハヤブサジャパンメンバーが、今度はマッチアップし、日本一を目指します。ぜひ、Wリーグへの会場へ足を運んでいただき、アジアNo.1選手たちの戦いをお楽しみください。
 また、大神 雄子キャプテンは、11月19日より開幕する中国女子バスケットボールリーグ(WCBA)「SHANXI XING RUI FLAME(シャンジー・クロッシング・ルイ・フレーム)」に挑戦します。新たなチャレンジする大神選手にも、熱いご声援をお願いいたします。

 大会期間中は、現地に駆けつけてくれた皆様、または現地で活躍される皆様に会場へお越しいただき、ホームのような心強い声援を送っていただきまして、ありがとうございました。また、選手たちの活躍に、地元・タイの皆様にも大きなサポートをしていただきました。そして、日本から声援を送り続けてくれたファンの皆様など、多くの方々とともにチームジャパンとして戦った結果、優勝という形で少しは恩返しができたかと思います。本当にありがとうございました。

 最後に、大神キャプテン以外の全選手の優勝報告コメントをご紹介します。

#4 大庭 久美子選手(デンソー アイリス)
 一人ひとりの強い気持ちがひとつになって優勝できたことをうれしく思います。この経験は自分のプラスになると思いますし、しっかり生かして自分自身で準備してこれからも成長していきたいと強く思いました。

#5 元山 夏菜選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
 今回日本代表に初めて選出させてもらったのですが、4月から合宿が始まってこのメンバーと一緒にバスケットができたことを誇りに思いますし、このメンバーで優勝できて本当にうれしいです。優勝メンバーとして恥じないように、これからも一生懸命プレイしていきます。

#6 間宮 佑圭選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
 昨シーズンのWリーグが終わってから渡嘉敷選手と「日本代表としても、しっかり2人でゴール下でも堂々とプレイして、共に成長して行こう」と言い合っていたので、それが今大会に出せたと思います。それが自信につながり、周りからのナイスパスがあってベスト5を受賞することができました。個人としても、センターのコンビとしても、チームとしても、すごくうれしく思います。

#7 櫻木 千華選手(三菱電機 コアラーズ)
 今回このような経験をさせてもらい、そして優勝という経験ができたことはすごく嬉しく思います。ベンチにいるメンバーもコートに立つメンバーも一丸になっていて、全員で勝ったということをすごく実感できた大会となりました。これで12名はそれぞれのチームに戻りますが、個人としても国際大会で経験したことを自信につなげるとともに、課題として見つかった部分は修正して今後につなげていきたいです。

#8 宮元 美智子選手(三菱電機 コアラーズ)
 今年度初めて日本代表に選出していただき、国際試合や決勝の舞台、優勝と全てのことが初めての経験でした。内海ヘッドコーチをはじめ、チームで決めた優勝するという目標を、みんなで達成できて心からうれしく思いました。今大会の初戦が始まる前のミーティングでは、大神キャプテンから「7試合戦って、試合後の真ん中での円陣で7回笑おう」という話をされ、それも達成できたことがうれしかったです。

#9 久手堅 笑美選手(トヨタ自動車 アンテロープス)
 なかなか国際試合を経験することはできませんが、実際自分自身が経験させてもらい、もちろんチームメイトからもそうですが、海外の選手たちからもいろんな面で学ぶことがたくさんありました。何が成長したかは自分では評価できませんが、これからチームに戻って、Wリーグで何かが成長したと言われるように頑張りたいです。

#10 渡嘉敷 来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
 MVPとベスト5をいただいたことはうれしく思います。そして、応援してくれた全ての皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

#11 藤原 有沙選手(デンソー アイリス)
 この12名の一員になれたことを誇りに思いつつ、結果が出てすごくうれしい気持ちです。いろいろな経験をさせてもらったので、その経験をしっかり胸に刻んで忘れないようにし、そしてこれから生かせるようにしていきたいです。

#12 吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
 素直にうれしいですし、優勝できたのもみんなのおかげであり、本当に幸せな気持ちです。チームも試合をこなすごとに、すごく強くなっているのを私自身もすごく感じていました。その結果が優勝につながったと思います。

#14 宮澤 夕貴選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
 初めて日本代表に入って、優勝できたことは素直にうれしいです。コートに立った時も先輩方が支えてくれて、思いっきりプレイすることができましたし、自分にとって良い経験となりました。ここにいる12人のメンバーで優勝できたことが本当にうれしいです。

#15 王 新朝喜選手(三菱電機 コアラーズ)
 今回、貴重な経験をさせてもらって、たくさん勉強させてもらった大会となりました。渡嘉敷選手や間宮選手から学んだ部分もたくさんありました。試合に出たときの気持ちやプレイは普段と違っていて、成功した部分は自信になり、足りない部分はこれから練習することが明確になりました。自分にとって成長させてくれた大会となりました。

 2020年東京オリンピック開催決定以降、男子U-16日本代表チームは初のU-17世界選手権の切符を獲得し、今回、ハヤブサジャパン 女子日本代表チームはアジアの頂点に立ちました。
 今年度はあと一つ、11月23日(土)よりスリランカ・コロンボで「第3回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」が開催されます。前回大会で優勝している女子U-16日本代表チームには、今回も期待が高まります。更なるご声援をよろしくお願いいたいします。
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