第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2014FIBAワールドカップ アジア地区予選) 第11日目(最終日) イランの優勝で閉幕
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2013年8月12日
スタッフ、選手全員で3決、決勝を観戦
2大会振りにアジアの頂点に輝いたイラン
開幕戦から連日大歓声に包まれた会場の盛り上がりを観客席から体験した鈴木 貴美一ヘッドコーチは、「フィリピンがこれだけの素晴らしい会場とそれを埋める多くの観客の中で戦っていることにビックリしてます。今後は日本も一枚岩になって、このようにならなければいけないとあらためて思わされました」と感想を述べました。2次ラウンド初戦でフィリピンと対戦し、その時は試合に集中していたのでさほど感じなかったという大歓声でしたが、観客席から見る選手たちはリズミカルにフィリピン代表を後押しする5階席の太鼓隊の姿を見上げて驚いた表情を見せます。
試合の方は、イランが先制しましたが、どちらも譲らない緊迫した時間が続きます。しかし第2ピリオド開始3分30秒、タイマートラブルにより、この熱戦に水を差すようにゲームが中断。その不穏な空気を払い去ったのが、タイミング良く来場されたアキノ大統領でした。再び興奮のるつぼとなり、ゲームは再開。イランが走って得点を重ねリードを奪いますが、粘るフィリピンは3Pシュートブザービーターを沈め、35-34と1点イランがリードして前半を終えます。
後半開始早々フィリピンが逆転に成功。ドライブや3Pシュートでゴールをねじ込み、イランよりも明らかに身長差で劣るフィリピンですが、気迫でリバウンドを獲り食らいつきます。優勝経験豊富なイランは、しっかり走って速攻を決め、そしてストロングポイントである218cmの#15Hamed Ehadadi選手がインサイドから攻め込むと点差は離れていきます。歓声に後押しされるフィリピンも最後まで逆転を狙いましたが及ばず、85-71で振り切ったイランが勝利し、優勝に輝きました。準優勝に終わった地元フィリピンでしたが、今大会を大いに盛り上げてくれました。
スペイン行きを決める最後の枠を賭けた3位決定戦・韓国vsチャイニーズ・タイペイ戦は、韓国が序盤からリードし、50-29と21点韓国がリードし前半を終えます。後半、チャイニーズ・タイペイも3Pシュートバスケットカウントなど好プレイを出しましたが、中国を破った時のような勢いには至らず、75-57で韓国が勝利。来年のFIBA ワールドカップ出場を決めました。
MVPはイラン#15Hamed Ehadadi選手、ベスト5にはEhadadi選手(C)の他、イラン#9Oshin Sahakian選手(PF)、フィリピン#7Jayson William選手(PG)、韓国#4Kim Mingoo選手(SF)、チャイニーズ・タイペイ#12Lin Chih-Chieh選手(F)の5名が選出されました。
準決勝では27点、そして本日3位決定戦でも23点を決め、ベスト5に輝いた韓国#4Kim Mingoo選手。同じ22歳の活躍を目の当たりにした#5田中 大貴選手は、「昨日の準決勝をテレビで見ていましたがとても調子が良く、今日も良いところでつないで活躍していました。他の選手が活躍するよりも、同世代の選手の活躍を見る方が自分にとっては良い刺激になっています」と話します。同世代の選手とは、今後もずっと対戦するライバルとして常に意識し、成長していかなければなりません。
イランの優勝で幕を閉じたFIBA ASIA 選手権大会。来年スペインで開催されるFIBA ワールドカップに出場するアジア代表はイラン、フィリピン、そして韓国の3チーム。アジアの強豪たちのFIBA ワールドカップでの活躍に期待したいです。そして、ライバルたちに追いつくためにも、鈴木ヘッドコーチが話しているように、一枚岩となって立ち向かわなければなりません。今大会ベスト4に進んだチームの結束力は素晴らしいものがありました。アジア9位である現実を受け入れ、這い上がって行けるように取り組んで参ります。
優勝:イラン
2位:フィリピン
3位:韓国
4位:チャイニーズ・タイペイ
5位:中国
6位:カタール
7位:ヨルダン
8位:カザフスタン
9位:日本
10位:ホンコン・チャイナ
11位:インド
12位:バーレーン
13位:サウジアラビア
14位:タイ
15位:マレーシア