平成25年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第4次強化合宿開催報告
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2013年6月17日
積極的に声をかけるムードメーカー宇都 直樹選手
長谷川ヘッドコーチは世界で戦うことを意識づける
世界で勝つために、様々な体勢からのシュートやドリブルハンドリングといった小技を使いながら、日本人の強みを引き出す個人技を強化。日本代表の比江島 慎選手(アイシンシーホース)が得意とする体を小刻みに揺らしながらフェイクをかけ、2ドリブルで抜き去るその名も「ヒエジマ」と、長谷川 健志ヘッドコーチが命名した技もメニューの中にありました。早くも宇都 直輝選手(専修大学 4年)は、そのプレイを自分のものにし始めています。それらの技を応用する1on1からスクリメージまでの対人メニューが行われ、各選手が技の習得に汗を流しました。
すでに予選ラウンドの組み合わせが決まっていることで、対戦相手を意識しながらの練習が始まっています。ユニバーシアード競技大会で、世界の選手たちを相手にするためには、ボールが来る前の状況判断と決断力が大切です。ボールを持つ選手の判断力はもちろんですが、周りの選手もまた、次のプレイを想定して動かねばならず、晴山 ケビン選手(東海大学 3年)は「すごく頭を使います」と話していました。長谷川ヘッドコーチは、「世界で勝つためには、チームの中でハードに競い合おう。練習中から激しくコンタクトし合って、エキサイトしなければダメだ。世界では体の当たりが強いことは分かっているはずだ」と選手たちに伝えます。短い練習期間の中でチームとして向上するために、「しっかり声を掛け合って仲間に伝えること。集中してプレイすれば、コンビネーションは良くなる。頭・体・心を働かせろ」とさらに発破をかけます。
しかし、選手たちは疲労もあり、また考えることも多いため集中力を欠くプレイを連発。「辛いからやらないのは子どもの考え。大人ならば、辛い時にどう対処するかを考えろ。世界では1点、2点を争うゲームになるわけだし、残り少ない時間で勝利を得るためには、戦術以上に勝ちたいという気持ちが大事だ。6年前、ユニバーシアードベスト4に入った時、岡田(優介選手/トヨタ自動車アルバルク)、正中(岳城選手/トヨタ自動車アルバルク)、石崎(巧/ドイツリーグ)らは負けん気が強かった。あれから6年経った今、絶対に日本バスケは進歩しており、今の選手たちの方が技術は上。だからこそ、しっかり戦う気持ちを持って立ち向かえ」と、長谷川ヘッドコーチからさらなる檄が飛びます。すぐさま藤井 祐眞キャプテン(拓殖大学 4年)が選手を集めて話し合い、集中し直して残りの練習に取り組みました。
7月6日からロシア・カザンで行われる「第27回ユニバーシアード競技大会」まであと20日を切り、合宿も残すところたった2回。練習後、長谷川ヘッドコーチは、「練習の成果がゲームに出る。規律のない練習は上達しない。日本代表として日の丸を背負った以上、責任を持って集中して練習しよう」と選手たちに話をしました。強化期間は限られていますが、しっかりと世界で戦うことをイメージしながら、さらなる強化を進めていきます。