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平成24年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第4次強化合宿開催、トルコ遠征へ向け出発

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2013年3月22日

2007年大会でベスト4へ導いた長谷川 健志ヘッドコーチ

2年間の成長を世界で試したいと話す、張本 天傑キャプテン

 本年7月6日から17日の日程で、ロシア・カザンにて開催される「第27回ユニバーシアード競技大会」へ向け、平成24年度バスケットボール男子ユニバーシアード日本代表チームは、3月17日(日)~21日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターで第4次強化合宿を実施しました。

 「世界に比べて高さで負けているのだから、平面で勝てないと世界では通用しないぞ」「争う練習をしないと強くはならない」「(ノーマークでの)フリーショットは8割決めよう」「6割や7割のスピードでは世界では勝てない。練習から100%のスピードを出せ」など、次々と選手たちに発破をかけ、練習中から世界と戦う意識をさせるのは、6年ぶりに男子ユニバーシアード日本代表の指揮を執る長谷川 健志ヘッドコーチ(青山学院大学)。
「このチームは大きい選手がいないので、大胆にやりながら、どれだけ緻密なプレイを重ねていけるかという点の約束事を踏まえて、ディフェンスやオフェンスのフォーメーションを練習しています。今の日本に足りないのは1on1でバスケットにアタックできる力であり、ベースラインからではなく、トップ・オブ・ザ・キーのミドルのところから1on1を仕掛けるということをもっと意識しないといけません。また、ボールをもらってからの1on1ではなく、もらいざまの1on1が出せるようにさせ、サイズに影響しないプレイをどんどん要求しています」と、長谷川ヘッドコーチは強化コンセプトを挙げています。

 前回男子ユニバーシアード日本代表を指揮した2007年大会では「世界4位」に導いた長谷川ヘッドコーチ。世界と戦うために、課題をどうクリアしたかについては、「個性と国際経験が、今のメンバーと比べたら少し上だった部分があります。それに、竹内公輔(トヨタ自動車アルバルク)、竹内譲次(日立サンロッカーズ)という2mを越える選手が2人いたことも大きいですし、あの時は2年間かけて長く準備することができました。今年のチームはセンターの部分でのサイズこそないですが、あの時のチームに比べて遜色はないと思っています」

 国内での強化合宿を終え、これから向かうトルコ遠征(3月22日~31日)でキャプテンを務めるのは張本 天傑選手(青山学院大学 3年)。昨年は日本代表候補選手にも選ばれ、2回目のユニバーシアード出場を目指します。前回大会の経験を踏まえ、「接戦が続く中で勝てる試合もあったのですが、相手の勝負どころの強さや日本も無駄なターンオーバーをしてしまい、それがなければもっと上を目指せたという手応えを感じています。能力ある個性的な選手ばかりで、素晴らしいシューターとガードが揃っています。良い意味で日本らしいチームになると思います。サイズはないですが、平面の速さや個々の能力は高く、練習していても楽しいです」と感想を述べました。

 トルコ遠征へ向け、張本選手個人としては「この2年間でどれだけ成長したか試したい」、チームとしては「初めて選ばれた選手も多く、海外経験がないので、向こうに行ってみないと分からない部分も多いです。フィジカル面や簡単にフィニッシュまで行けないことは、実際に海外遠征を経験しないと分かりません。長谷川ヘッドコーチが目指すトランジションバスケを、どれだけ正確に遂行できるかが第一の課題です」と目標を挙げました。この遠征での強化は、ユニバーシアードの前に、5月17日~19日の期間、福岡県で開催される「第36回李相佰杯争奪 日韓学生バスケットボール競技大会」で試され、チームは3連勝を目指します。

 長谷川ヘッドコーチはトルコ遠征へ向けて、「フルコートのバスケットをすること。ハーフコートでも、コンビネーションプレイを含めて、しっかりノーマークを作ること」を掲げました。さらに、「オフェンスリバウンドを獲れないと思い込みすぎているところが日本人にはあります。国際試合ではアウトサイドシュートが多くなるわけですから、もっと体を張ってタイミングを合わせてオフェンスリバウンドに絡む意識を持たせたいと思い、その練習をしています。オフェンスリバウンドを獲ることで、セカンドチャンスも出てきますし、ディフェンスリバウンドに対する意識もチーム全体として高まります。オフェンスリバウンドに行かないから、ディフェンスリバウンドでの強調性も欠けてしまう傾向にもあり、逆の意味でも海外であろうがオフェンスリバウンドを獲りにいこう、という意識づけをしています」と、オフェンスリバウンドに焦点を当て、トルコ遠征に向かいます。

 また、選手選考も兼ねている部分については、「まだメンバーが確定していませんので、まずはチームを作る上で個々の競争を行なってもらいたいです。世界を見れば、彼らはすぐにでも日本代表に入れる年代でもあり、入らなければいけません。目標はあくまで早く日本代表に選ばれるように、高い意識を持ってもらいたいです」と話す長谷川ヘッドコーチ。
 国際経験を積みながら強化を図るトルコ遠征で、それぞれがレベルアップし、チームとしても成長できるよう、3ヶ月後に控える本番へ向けて準備を行なっていきます。
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