第4回FIBA ASIAカップ 予選ラウンド第1戦、日本はカタールに73-69で競り勝ち、白星スタート
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2012年9月15日
世界を見渡せばけして若くないことを自覚して臨む#5田中 大貴選手
攻守に渡り活躍した#9栗原 貴宏選手
FIBA ASIAカップ初戦、カタールと対戦したハヤブサジャパン。「若い選手たちが勝負どころで活躍してくれたことが、今日の試合でうれしく感じたこと」と、試合後の記者会見で話した鈴木 貴美一ヘッドコーチ。お互い様子を見ていた立ち上がりに仕掛けて行った#14金丸 晃輔選手(パナソニックトライアンズ)は、14得点で#10竹内 公輔選手と並ぶチームハイ。3番ポジションで先発出場を果たしたディフェンスの要、#9栗原 貴宏選手。「練習でもシュートの調子は上がってきていたので積極的に打とうと決めており、それが思い切りの良いシュートにつながり決められた」と言うように、ディフェンスだけではなく、3Pシュート2本を含む9得点を挙げる活躍。さらに途中出場した選手たちが、コートに立った瞬間から結果を残しました。第2ピリオド終わり間際に代わって入った#5田中選手は、3Pシュートを決めて突き放し、12分44秒のプレイタイムでフィールドゴール3本全て成功させ、8得点というスタッツを残しました。1本欲しいところでしっかり決めた#4古川 孝敏選手(アイシンシーホース)は10得点、#6比江島 慎選手(青山学院大学 4年)もしっかりとPGの仕事を全うし、73-69で日本は勝利。今大会を白星発進することができました。
また、初めてこのメンバーとともに公式戦を戦った#12桜木ジェイアール選手(アイシンシーホース)も、「若い選手が非常に自信を持ってプレイしており、そこはとても誇りに思っています。このチームは非常に才能溢れた選手たちばかりで技術面では特に問題はありません。あとは経験を積んでいくだけです」と、若き仲間たちの実力を称えました。
FIBA ASIAカップ初戦を終えた記者会見にて、「初陣の出来映えは何点でしたか?」という質問が上がりました。鈴木ヘッドコーチは、「ゲームのテンポや入り方は良かったと思いますが、リバウンドが獲れなかった時や勝負どころでミスが起きてしまったので70点ぐらいの出来でした」と回答。良い点、悪い点を含めて70点という評価をしました。実際に試合で挙げた点数は73点であり、大会前に#11桜井 良太キャプテン(レバンガ北海道)が「70~75点は獲れるチームになれる」と話していました。その目指していた点数に届くことができたのも、一つの好材料です。
その#11桜井キャプテンは初戦を終え、「カタールと対戦する時はリバウンドからセカンドショットをやられるケースが多いと試合前に言われていたのですが、ジョーンズカップの時のようなディフェンスの激しさも出せずに、ちょっと固さもあったと思います。次戦からはその固さも取れて、日本らしいディフェンスも出せると思います。何とか最後まで逆転されることなく逃げ切れたことは大きな収穫でしたし、とりあえず勝てて良かったです」と、安堵の表情を浮かべていました。
カタールのヘッドコーチであり、昨年まで日本代表を指揮していたトーマス・ウィスマン ヘッドコーチは、「日本とカタールの両方をコーチしてみて思うのは、日本のシューターが欲しかったことです。今日はフィールドゴールの確率が36%しかなかったのは残念でした。昨年まで日本代表に大きな時間と労力を使ってきたので、日本の勝利はうれしいですし、素直におめでとうと言いたいです」と、試合後の記者会にてコメントを残しました。
太鼓を叩いて応援をリードしてくれたファンの方、そして声援を送っていただいた皆様、ありがとうございました。大会2日目のハヤブサジャパンの対戦相手は、チャイニーズ・タイペイです。先月、ウィリアム・ジョーンズカップでは57-82で大敗を喫しました。鈴木ヘッドコーチは「ジョーンズカップは武者修行だったとはいえ、25点差をつけられて負けていますので、リベンジする気持ちを前面に出して明日は試合開始からしっかり戦っていきたいです」と、燃えています。
次戦は9月15日(土)、当日券は前売券と同額で会場入り口にある当日券販売所にて発売しています。3連休初日ではありますが、多くの方のお越しをお待ちしているとともに、ハヤブサジャパン2連勝へ向けてご声援をよろしくお願いいたします。
■第1日目(9月14日) 試合結果
●マカオ 51-120 レバノン○
●インド 71-83 イラン○
●フィリピン 68-71 中国○
○日本 73-69 カタール●
■第2日目(9月15日) 試合日程
11:30~ ウズベキスタン vs マカオ
14:00~ カタール vs インド
16:30~ チャイニーズ・タイペイ vs 日本
19:00~ レバノン vs フィリピン