「東日本大震災」被災地復興支援 ＪＸ-ＥＮＥＯＳ ウインターカップ２０１２ 平成24年度 第43回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会

　インターハイ得点王の#4奥野と202cmの#14マジョックを中心とした明徳義塾と高さでは劣るものの豊富な運動量で積極的なオフェンスを展開する宇都宮工の試合は、100点を超える攻撃力を見せた明徳義塾が勝利を納めた。　

　第1ピリオド、明徳義塾は3-2のゾーン、宇都宮工はハーフコートマンツーマンのディフェンスでスタート。序盤はリバウンドから速い展開に持ち込み明徳義塾が得点を重ねていく。一方宇都宮工も残り5分からオールコートＤＦを仕掛け、スティールからの速攻や#6国分の3Ｐなどで追撃をはかる。宇都宮工はゾーンディフェンスに対して積極的にペネトレイトし、得点するもチームファールがかさみ明徳義塾に多くのフリースローを与える。これを確実に決めた明徳義塾が29-21と8点差をつけて第1ピリオドが終了した。　

　第2ピリオド、明徳義塾は#4奥野の1on1や#14マジェックのゴール下などで点差を広げるが、すかさず宇都宮工も#6国分の連続3Ｐや#5中居のバスケットカウントで反撃。勢いに乗る宇都宮工はその後も得点を重ね、残り3分30秒で37-37と試合を振り出しに戻す。その後も明徳義塾は、#4奥野と#14マジェックにボールを集めるが、宇都宮工がこれを守り一進一退の攻防で展開される。51-51の同点で前半を終了した。　

　第3ピリオド、宇都宮工は#5中居のドライブインや#4佐藤の3Ｐで得点すると、明徳義塾も#4奥野が起点となってリードを許さない。しかしその後、明徳義塾は#15秀島や#14マジェックの高さを活かしリバウンドを支配、ゴール下のシュートを数多く決め点差を広げていく。宇都宮工も#5中居の個人技を中心として粘るが、75-68と明徳義塾が7点リードして第3ピリオドを終了した。　

　第4ピリオド、宇都宮工がＤＦの隙をついて連続得点し点差を縮めるも、明徳義塾は#4奥野の1on1で得点を重ね再びリードを広げる。明徳義塾の高さに苦しみだした宇都宮工は#4佐藤や#12福田が外角のシュートを積極的に狙うも、リングに弾かれ逆に速攻を次々と決められる。瞬く間にリードを奪った明徳義塾は最後まで攻撃の手を緩めることなくリードを広げ、103-90で宇都宮工を下し、2回戦進出を決めた。