ＪＸ-ＥＮＥＯＳウインターカップ２０１０ 第41回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会

　岡山学芸館は#8モリス。前橋育英は#7岡部と両チームビックマンの対決が注目される1回戦の好カード。

　第1ピリオド、学芸館はマンツーマン育英は2-1-2ゾーンの立ち上がりでゲームが始まる。学芸館#8の2本の1対1で学芸館が先制。硬さがみられシュートが入らない育英は、学芸館の徹底したインサイド攻撃に対して対応が遅れリードを許す。第1ピリオドはインサイドを支配した#8がダンクシュートを決める活躍で22-9と学芸館が抜け出した。

　第2ピリオド、外角のシュートが入らない育英は、ペネトレイトからフリースローをもらい追撃すると、学芸館はミスが出始め、たまらずタイムアウト。徐々にペースが育英に傾き始める。#7をスクリーンに立てた4人のモーションオフェンスからシュートチャンスを作り始めた育英が追い上げるものの、前半終了間際、学芸館#4佐野の3Pで38-30。学芸館リードのまま前半を折り返す。

　第3ピリオド、学芸館は、ディフェンスを2-3ゾーンに切り換えると、育英は#4木村の連続3P等で加点。対する学芸館は#8を中心に#11真鍋の速攻や3Pで応戦する。育英はメンバーを入れ換えながら、ディフェンスでプレッシャーをかけ始めると、流れは育英に傾き、残り30秒で同点となる。更に終了間際のフリースローで54-55と育英が逆転に成功した。

　第4ピリオド、マンツーマンに戻した学芸館は#8がインサイド・ブロックショット・リバウンドと気を吐く。対する育英も速い展開で応戦し、残り5分を切って63-63の同点。両チーム激しいボールの奪い合いが続き、一進一退の攻防となるが、残り2分を切って70-66と学芸館がリードしたところで、育英タイムアウト。育英#10小町がミドルシュートを決めるが、ディフェンスでは学芸館#8を止められず、残り45秒74-68で、育英は苦しい展開。育英は、タイムアウトを取り勝負に出るが、シュートははじかれ、最後は77-70で学芸館が勝利し、2回戦に駒を進めた。学芸館#8モリスの存在感が光るゲームであった。