ゲームレポート
中華電信 |
83 |
29 |
1st |
14 |
70 |
日本 |
18 |
2nd |
16 |
23 |
3rd |
24 |
13 |
4th |
16 |
ジョーンズカップ第3戦、チャイニーズ・タイペイ実業団2位の中華電信との試合が行われた。1か月前の遠征にて、このチームとゲームを行った際には、80-54で完敗した。今回の試合は、第1ピリオドは14-29と得点差が開いたが、第4ピリオド残り3分、68-74と6点差まで追いつめるゲームに繋げることができ、女子ユニバーシアード日本代表チームの成長が窺われるゲームとなった。
日本のスターティングメンバーは、#4篠崎、#6加藤、#7小菅、#10瀬崎、#12近藤。一方の中華電信は、#5(170cm)、#6(171cm)、#9(172cm)、#10(175cm)、#15(181cm)と平均身長173.8cmで、日本は171.4cmとやや身長では劣る布陣で相対した。
第1ピリオド、互いにマンツーマンディフェンスの攻防で始まると、日本#6加藤のドリブルインで先制。序盤、日本は果敢にゴールに攻め、ディフェンスでは#4篠崎が相手のドリブルインを予測しチャージングを奪うなど積極的に守る。10-10と得点では互角のスタートを切るが、開始5分、日本は4ファウルを犯し、相手にフリースローで得点を重ねられる。その後、中華電信は#10のポストアップ、#15のハイポストプレイを中心に着実にシュートを沈めるのに対し、日本はオフェンスのリズムが悪く、ディフェンストラジションからミスマッチを上手に相手に攻められ、さらに連続得点を許す。12-19、日本はすかさずタイムアウト。その後も、マッチアップミスからボールマンにプレッシャーがかからず相手に得点を許し、14-29と日本は15点ビハインドで終了。
第2ピリオド、日本#13桂のリバウンドシュートで先制すると、すかさず中華電信#7が3Pシュートを入れ返す。その後、両チームともに積極的なマンツーマンディフェンスで相手にプレシャーをかける。日本は持ち味のディフェンスから速攻と3Pシュートで得点を重ねるが、中華電信の攻撃にピックアップミスから連続してレイアップシュートを決められ、23-44とこの試合最大得点差となり日本はタイムアウト。タイムアウト後、#4篠崎、#11佐藤の得点で食らいつき、30-44と点差を縮める。しかし、リバウンドを取りきれず、中華電信#13にゴール下でバスケットカウントを決められ、30-47と日本17点ビハインドで前半終了。
ハーフタイムのミーティングでは、ディフェンスとリバウンドを再確認し、後半戦へ挑む。
第3ピリオド、日本のセンター陣が踏ん張り、#7小菅、#13桂の連続得点を奪うも、中華電信の攻撃の精度が上回り、なかなか追い上げには至らない。その後は一進一退の攻防となるが、残り14秒、日本のエンドスローインからのナンバープレイが決まらず、相手に速攻を出されてしまう。さらにファウルでフリースローのチャンスを与えてしまい、波に乗りきれない。54-70、このピリオドを24-23で勝ち越すも、16点ビハインドで最終ピリオドへ。
インターバルでセンターライン付近でのトラップディフェンスの指示を出し、日本チーム活路を見出す。
第4ピリオド、立ち上がり、日本は#4篠崎の連続3Pシュートが決まり、開始3分で60-70と反撃を開始する。するとディフェンスでは、積極的なトラップディフェンスで相手のターンオーバーを誘発し、オフェンスへとつなげていく。残り3分、流れを掴んだ日本は#10瀬崎の3Pシュートが決まり、68-74と6点差まで追い上げる。たまらず中華電信はタイムアウト。タイムアウト後も、日本は激しくディフェンスを仕掛けるがボール奪取にならず、時間が過ぎていく。残り1分半、日本は中華電信の攻撃を果敢に防御するが、24秒ギリギリでシュートをねじ込まれる。その後も落ち着いたボール回しで時間を刻まれ、タイムアップ。70-83、日本は猛追を見せるも、立ち上がりの点差が響き、初黒星となった。
最終的には、第1ピリオドでの得点差が最終得点差となった。特に、前半でパーソナルファウルが日本11回に対し、中華電信3回。フリースローの得点については、試合を通じて日本は22本与え17得点を許した。試合後、大神チームリーダーの「ナイスファウルなどない。」という言葉通り、正確、確実且つ積極的なディフェンスが要求される。