第88回天皇杯・第79回皇后杯 第9日目終了 -女子はトヨタ自動車が初優勝-
2013年1月13日
初優勝を飾ったトヨタ自動車アンテロープス
勝利を決めた歓喜の瞬間
決勝に進んだのは、今シーズンここまで無敗を誇るJXサンフラワーズと、3年ぶりに決勝に進み初優勝を目指すトヨタ自動車 アンテロープス。開始早々、ルーキー#24栗原選手が次々と3Pシュートを決め、好スタートを切ったトヨタ自動車。前半終了間際には#12矢野選手が3Pシュートブザービーターを沈め、48-31とトヨタ自動車が17点リードし前半終了。後半に入り、JXは怪我をおして#6間宮選手がコートに立つと、徐々に点差を詰めていく。しかし、15本(成功率46.9%)の3Pシュートを決めたトヨタ自動車が、終盤さらに勢いを増し、90-69と21点差をつけてJXの5連覇を阻み、初優勝に輝きました。
優勝したトヨタ自動車のヘッドコーチ、選手の喜びの声をご紹介します。
■後藤 敏博ヘッドコーチ
「今シーズンは大変だった中、試合に出た選手だけではなく15人全員が頑張ってくれました。今日のディフェンスは今シーズン始めからこの日のために用意しており、選手の頑張りで成功して良かったです」。
■#2 川原 麻耶選手
「今日は出だしから栗原(三佳選手)の3Pシュートが決まり、これは流れがきたなと多分んみんなが思っていたと思います。私自身は吉田選手に守られてしまい、3Pシュートの確率も2/10と最悪でしたが、その分、矢野さん、池田さん、久手堅さん、そして新人の栗原が良い確率でシュートを決めてくれました。私自身は準決勝と決勝において、あまりチームに貢献できなかったですが、みんなで勝ち取った優勝は、これからのトヨタの歴史が変わっていくのではないかという感じがします。これからはもっと厳しいディフェンスでマークされてもシュートを決め切れるように、後藤さんにご指導いただき頑張っていきたいです」。
■#12 矢野 良子選手
「オールジャパンはバックアップする形での出場でしたが、最初に出ている5人がこの4試合を通して勢いづかせる試合の入り方できました。良い状態のまま試合に入ることができたので、チームを勢いづかせることが私たちのチームとしては珍しくできていました。勢いづかせるシュートを決めることがこれまでなかなかありませんでしたが、オールジャパンではそういう試合が多かったです。決勝の第3ピリオドこそJXの時間帯がありましたが、それを除けば私たちのペースで試合ができましたので、それが勝利につながったと思っています」。
■#15 池田 麻美選手
「何度も今まで辞めようと思ったことがありましたけど、やっぱり続けてきて良かったというのが一番の感想です。平田コーチを中心に、Bチームの選手たちがよくスカウティングをし、練習では相手チームを想定した動きをしてくれました。本当にチーム一丸となって獲った優勝です。前任の丁さんが辞められてのシーズンですが、今までやってきた財産を後藤さんがしっかり引き継いでくれて、私たちを導いてくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。
■#24 栗原 三佳選手
「何事も初めてだったのですごくうれしいです。WJBL開幕以来のJX戦でしたが、開幕戦では緊張が第一で、今日は今までたくさんリーグで経験してきたことを生かして、まずは楽しもうと思っていました。実際に楽しめたかなと思います。私が得点できたのも自分の力ではなく、アシストやスクリーンをかけてくれたことが大きいので、もっともっと得点を決めていけるようにこれからも頑張っていきたいです」。
■#25 久手堅 笑美選手
「今日の試合は出だしから今まで練習してきたことを私がミスしてしまって、チームの雰囲気を崩しかけたのですが、その中で栗原の外角シュートや周りのみんなが流れを作ってくれました。オールジャパンを通して周りに支えられた試合でした」。
大会ベスト5は以下の通りです。
矢野 良子 選手(トヨタ自動車 アンテロープス #12/2年連続6回目)
池田 麻美 選手(トヨタ自動車 アンテロープス #15/8年ぶり2回目)
川原 麻耶 選手(トヨタ自動車 アンテロープス #2/初)
渡嘉敷 来夢 選手(JXサンフラワーズ #10/3年連続3回目)
長岡 萌映子 選手(富士通 レッドウェーブ #0/初)
1月26日(土)よりWJBLプレイオフ/ファーストラウンドが始まります。オールジャパンはトヨタ自動車が制しましたが、8チームによる今シーズンのチャンピオン争いは続きますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。
いよいよ明日、1月14日(月・祝)は天皇杯決勝戦「パナソニックvsアイシン」戦が行われ、元日から開幕したオールジャパン2013も最終日を迎えます。5連覇に挑んだ昨年は決勝で敗れ、その悔しさを糧にリベンジに燃えるアイシン。そして、残念ながら今シーズン限りでの休部が発表されたパナソニック。これまで休廃部発表後のオールジャパンを制したチームはなく、そのジンクスを打ち破り、16年ぶりの日本一を目指します。
■1月14日(月・祝) 男子決勝
15:00~ パナソニック(JBL4位) vs アイシン(JBL2位)
明日最終日の開場時間、当日券販売は14:00からとなります。前売券はチケットはチケットバスケットや各種プレイガイドにて現在発売中です。日本一を決める最後の戦い、ぜひ会場でお楽しみください。
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