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2019年度 U14 ナショナル育成センター (女子) 第1回キャンプ 開催報告

2019年12月5日

声を出し練習に取り組む選手たち

萩原コーチの指導に熱心に耳を傾ける

 10月18日 (金)~20日 (日) の 3 日間、味の素ナショナルトレーニングセンター (東京都北区)で「2019年度 U14 ナショナル育成センター (女子)」の第 1 回キャンプが行われました。トライアウトを通過した25名のうち 2 名は学校行事により全日程で参加ができませんでしたが、23名は最終日までしっかりと練習に励みました。

 取り組んだ内容としては、その 3 週間前に行われた「U15 ナショナル育成センター (女子)」の第 1 回キャンプとほぼ同じものでした。ただ、ドリブルからのフィニッシュドリルなどは U15 よりもかみ砕いた内容になっていて、最終日に「ユーロステップ」や「ストップからのステップスルー」といった難度の高いステップに取り組む形となりました。
 また、スペースを広く使ったドライブと、そこからのキックアウトのドリルでも、24秒ルールの残り時間 (ハーフコートでの練習だったため設定は14秒) を意識したアタックや、ディフェンスをイメージしながらのカッティングなどを行いましたが、選手たちはコーチからさまざまな細かい点を指摘されていました。

「今年の U14 は例年に比べるとサイズの面でやや小さいですが、その分、非常に完成度の高い選手が多いと感じました。自チームでも主力としてプレーしている選手たちなのでゲーム勘もありました。ただ、どうしても自チームだとインサイドでプレーする選手が多くなりますが、このキャンプではアウトサイドでのプレーを要求されます。『ペイントエリア内にずっと留まっていてはダメ』と言われて戸惑う選手もいましたが、アウトサイドのプレーをやろうとする気持ちはすごく高いと感じられましたし、それらの練習にも積極的に取り組んでくれました」
 キャンプを主導する萩原美樹子コーチはそう振り返ります。

 その積極性は発言にも表れていて、柴田緑選手 (福井・小浜市立小浜第二中学校 2 年) は、自ら手を挙げて、キャンプの感想を聞かせてくれました。
「今回のキャンプで自分はまだまだだと思うところが多かったです。1 対 1 でシュートに行けなかったり、アシストでミスをしてしまったり……。でもそれらを自チームに帰ってからしっかりと練習をして、もっともっとレベルアップをして、まずは U16 女子日本代表の選手としてこの味の素ナショナルトレーニングセンターに戻ってきたいです」
 高いレベルの選手たちとともにプレーをしたことで、今後の目標をより高く設定できたようです。

 また、昨年度の「U13 ナショナル育成センター」を経験した菅原ことは選手 (宮城・名取市立第二中学校 2 年) も「できることだけでなく、できないこともあって、これからどうやって練習をやっていけばいいのか、課題がどこなのかが見つかった 3 日間でした」と振り返ります。そのうえで菅原選手は「昨年の U13 でユーロステップを紹介してもらって、こういうステップ (ユーロステップ) もあるんだなと思って、自チームで練習をしてきました。それを今回のキャンプでうまく使うことができました」と手応えも見せていました。

 練習全体を通しても萩原コーチが「自然に声が出たり、いい雰囲気で進めることができました」と認めたとおり、「今回のキャンプでは雰囲気のいい練習ができていました。みんなが声を出して、手を叩いたりするのを見て、自チームは部員が 7 人しかいませんが、苦しい練習でもみんなで声を掛け合って練習ができたらいいなと思いました」と、菅原選手もそこが強く印象に残ったようです。

 スキルはもちろんのこと、みんなが声を出し合い、ハイタッチなどを交わすことで練習の雰囲気がよくなり、それがまたスキルアップにも通じることを選手たちが感じた今年度の U14 ナショナル育成センター (女子) の第 1 回キャンプでした。


※キャンプの様子はフォトギャラリーをご参照ください。