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女子U16日本代表:第5次強化合宿 開催報告「最後まで残って、応援してくれている人たちに恩返しがしたいです」田嶋優希奈選手

2020年1月23日

一度カットされた悔しい経験を持つ田嶋優希奈選手

練習試合を経て、反省点を挙げる平下結貴選手

 女子U16日本代表チームは2020年1月20日(月)から22日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第5次強化合宿を実施。FIBA U17女子ワールドカップが、2020年8月15日より開幕します。しかし、その予選となるFIBA U16女子アジアカップの日程や開催地はまだ決まっていません。しかし、U17女子ワールドカップから逆算すれば、「ここ数ヶ月の間に大会があると考え、少しメンバーを絞りました」と萩原美樹子ヘッドコーチは言い、前回の19人から16人に選考されています。

 昨年度の第1次強化合宿からちょうど1年が経ちました。「当たり前ですがみんなうまくなっていますし、バスケットに対する理解度が上がったことで、とても教えやすくなっています」と萩原ヘッドコーチは言うように、選手たちもどんどん吸収しています。今合宿ではその成果を試すべく、東京成徳大学高校に胸を借り、練習試合を行いました。

 このチームで久しぶりの実戦を経た平下結貴選手 (桜花学園高校 1年)は、「練習してきたフォーメーションはうまく使えていましたが、最後のシュートがあまり入りませんでした。また、ディフェンスでは相手に走られて得点を許してしまいましたが、自分たちの方が走れないといけなかったです」と課題を挙げます。「もっとお互いに声を出して、ミスを減らしていかなければなりません」と続け、チームとしてまだコミュニケーションが足りていない部分を指摘します。その反省点を踏まえた翌日の練習では、みんなで声を出し、克服に向けて努力していました。

 最終メンバー12人を選考するため、合宿が行われる度に選手が入れ替わったり、カットされるのが日本代表です。田嶋優希奈選手 (昭和学院高校 1年)も一度はカットされましたが、インターハイ後の昨年8月より再招集されました。出遅れた感はありましたが、「チームとしてやるべきことは段々と分かってきました。1on1やディフェンスが自分の強みであり、そこはもっと積極的に出していきたいです」とアピールを続けています。悔しさを知る田嶋選手は、「しっかり最後まで残って、応援してくれている人たちに恩返しがしたいです」と生き残りを懸け、練習に励んでいました。

 先月末に行われた「SoftBank ウインターカップ2019」で活躍した選手も多く、「早生まれの2年生たちはチームの主力であり、だからこそ声を出してイニチアシブを執ろうとしています」と萩原ヘッドコーチは成長を実感しています。さらにチームとしての結束力を高めるためにも、アジア予選の日程確定が待たれます。

■2019年度バスケットボール 女子 U16 日本代表チーム 第5次強化合宿 参加メンバー

【スタッフ】
チームリーダー 村井 幸太郎 (広島県立皆実高校)
ヘッドコーチ 萩原 美樹子 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ 三島 正敬 (浜松開誠館高校)
アシスタントコーチ 稲垣 愛 (四日市メリノール学院中学校)
マネージャー・通訳 田邊 広子 (トヨタ自動車 アンテロープス)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
トレーナー 田中 美樹子 (田中MIKI鍼灸治療院)
トレーナー 山本 愛乃(SOL整形外科)
テクニカルスタッフ 梅津 ひなの (公益財団法人日本バスケットボール協会)
通訳 水野 慎士(株式会社ERUTLUC)

【選手】
中村 華祈 (SG / 札幌山の手高校 2年)
安田 茉耶 (SG / 大阪薫英女学院高校 2年)
山田 葵 (SG / 東京成徳大学高校 2年)
大﨑 莉瑚 (SG / 大阪桐蔭高校 2年)
真壁 あやの (C / 北海道札幌東商業高校 1年)
花島 百香 (PF / 昭和学院高校 1年)
平下 結貴 (SF / 桜花学園高校 1年)
太原 絵葉 (SF / IMGアカデミー)
前田 心咲 (G / 桜花学園高校 1年)
伊波 美空 (G / 桜花学園高校 1年)
美口 まつり (PF / 安城学園高校 1年)
田嶋 優希奈 (PG / 昭和学院高校 1年)
西 ファトゥマ七南 (SG / 昭和学院高校 1年)
朝比奈 あずさ (C / 桜花学園高校 1年)
横山 智那美 (PG / 大阪薫英女学院中学校 3年)
福王 伶奈 (C / 四日市メリノール学院中学校 2年)

※所属は2020年1月20日現在
※ポジション(P): PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、
         PF-パワーフォワード、C-センター