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第38回女子ウィリアム・ジョーンズカップ 3日目 チャイニーズ・タイペイBを71-58で下し、3連勝
2016年8月5日
積極的にドライブを仕掛けながら自分のプレイを取り戻した#7藤岡 麻菜美選手
3戦連続先発を任された#9 林 咲希選手
「第38回女子ウィリアム・ジョーンズカップ」は3日目。日本と同じU-23世代のメンバーで構成されたチャイニーズ・タイペイBチームと対戦。
「2連勝し優勝が見えてきた分、少し硬くなってしまった」と萩原 美樹子ヘッドコーチの言葉通り、序盤からなかなかオフェンスが噛み合わない試合となりました。昨日のアメリカ選抜戦とは打って変わってパスが合わず、オフェンスのミスが目立ち、ターンオーバーは20本。しかし、リバウンドはチャイニーズ・タイペイBの29本を大きく上回る50本を取り、ディフェンスを我慢した日本は失点を58点に抑えます。ディフェンスから速攻を出し、終盤にようやく日本らしい良い形から得点を挙げ、71-58で勝利しました。
萩原ヘッドコーチは、「硬くなってシュートが入らないゲームを勝ちきることが大事です。リバウンドを地道に取って、ディフェンスを頑張って勝利できたこの試合はすごく良い経験になりました」と、苦しみながらも勝利を挙げた選手たちを労います。3戦連続先発出場を任された#9林 咲希選手は、「相手もスカウティングをしていて、シューターだと分かっていることで簡単に打たせないディフェンスをしてきました」とオフェンスがうまくいかなかった状況を振り返ります。
#11宮崎 早織選手に代わり、ポイントガードとして勢いづけたのは#7藤岡 麻菜美選手でした。昨日のアメリカ選抜戦では、ドライブでインサイドを攻め、そこからアウトサイドへパスを出して得点を動かしました。しかしこの試合、第3ピリオドに積極的にドライブを仕掛けましたが、散々相手のディフェンスに潰されてしまいます。「今日はオフェンスの形よりも、自分のドライブでリズムを作りたいと思ってシュートに行ったのですが、外れてしまいました」。
しかし、その積極的なプレイが勝利への布石となります。それまで、「自分のプレイが出せていない状況だったので、今できることをやろう」と決意したことで、10本のアシストを決め、停滞していたオフェンスを蘇らせます。迷っていたプレイを払拭させた#7藤岡選手は、「シュートが入る入らない以前に、思い切ってドライブに行ったのは良かったですし、今の自分にとってはそれも成長として捉えています」と前向きに話しており、残る2戦も優勝へ向けて勝利を目指すとともに成長へつなげていきます。
優勝まであと2勝に迫る日本の次戦は、8月6日(土)15:00(日本時間16:00)より韓国(WKBL新韓銀行)と対戦します。
韓国リーグWKBLの新韓銀行とあり、チームワークは申し分ありません。さらに、#9 KWAK Joo Yeong選手と#13 KIM Dan Bi選手は、今年6月のFIBA女子オリンピック世界選手権にも出場した韓国代表選手。しかし初戦のチャイニーズ・タイペイB戦に苦しみ、65-58で辛勝。続くタイ代表戦もあまり点差を開けずに60-41。そして本日のアメリカ選抜戦は55-63で敗れ、全勝は日本のみとなりました。「韓国はいつギアを入れてくるか分かりませんし、対日本となると集中力も上がってくるはずです」と萩原ヘッドコーチは警戒しています。「相手のゾーンディフェンスをどう攻めるかが一つの課題」とも話しており、しっかり対応しながら気を引き締めて4連勝を目指します。