ニュース
第92回天皇杯・第83回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン2017) 大会公式サイト開設のお知らせ | 一覧へ | 平成28年度U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプ 第3回キャンプ開催報告 |
平成28年度ジュニアユースアカデミーキャンプ 第1回キャンプ開催報告
2016年11月7日
平成28年度ジュニアユースアカデミーキャンプに参加する15名の選手たち
トーステン・ロイブルコーチのもと、今年度のジュニアユースアカデミーキャンプの第1回キャンプが始まった
10月28日(金)~10月30日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、平成28年度ジュニアユースアカデミーキャンプの第1回キャンプを開催しました。
本事業は、平成24年度から当協会(JBA)が実施している、キャンプ方式のジュニア世代の育成事業です。昨年まではジュニアエリートアカデミーという名称で実施していましたが、選手育成事業の一部見直しに伴い、U-12、U-13、U-14の年代別の育成プログラムを「ナショナル育成キャンプ」として実施するのと合わせて、本事業も新たに「ジュニアユースアカデミー」として開催することとなりました。しかしながら根幹とする狙いは変わらず、世界に通用する選手の育成を目指しています。
今年度は9月中旬に行なわれたトライアウトを経て、15名の選手が選ばれました。対象年齢は中学1年生から中学3年生まででしたが、結果として15名全員が中学3年生となりました。
キャンプを主導するトーステン・ロイブルコーチは、「U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプと同じように、モーションオフェンスにおけるオートマティックな動き方なども指導しますが、まずはさまざまなポジション――つまりインサイドでもアウトサイドでも1対1ができるようにしたいと考えています」と言います。
それはオフェンスだけでなく、ディフェンスにも通じるところです。平均身長188.5cmの15名の選手たちは、ほとんどが所属チームでセンターのディフェンスをすることになります。そうしたプレイヤーたちがアウトサイドのディフェンスの基礎を磨いていきます。
「彼らの弱点を教えて、成長できるかどうかをチェックします。実際にはすでにU-16日本代表候補に選出されている選手もいますが、弱点へのトライをすることで、現在の代表候補選手を含む全選手が日本代表レベルでプレイできるかどうかを見極めるところでもあります。キャンプで教わったことを所属チームでも継続し、マルチなポジションができ、結果としてポジションをコンバートできれば、今はそうではなくても、代表候補選手になることもできるのです」。
ロイブルコーチはそう言って、第1回のキャンプでは、1対1やディフェンスからのボックスアウトなど、個人のファンダメンタルに終始徹底していました。国内の中学生レベルでは身長が高いとされる選手たちも、今後世界に出ていこうと思えば、自分たちの身長が決して大きくないことを理解しています。だからこそ、ロイブルコーチの意図も組むことができるのでしょう。
木林 優選手(東京都・世田谷区立梅丘中学校 3年/190cm)は、「全5回のキャンプを通じて外のプレイもしっかりとできるようになりたいです。そしてシュート力を高めて、将来はシューターになれるように頑張ります」と言います。
また、川邉 高虎選手(静岡県・浜松開誠館中学校 3年/186cm)は、「周りの選手の身長が高いので、自分よりも高い選手に対してどのように得点を取るかを考えながら、キャンプに取り組みたいと思っています」と言います。
普段は、静岡県内でも大きい部類に入る川邉選手だからこそ、190cm超の選手がいるなかで自分をいかに生かしていくかを考える必要があるというわけです。そのうえで川邉選手はこう付け加えます。「僕は基礎・基本があまりうまくないので、このキャンプでもう1度それを見直せるチャンスがあってよかったと思っています」。
今年度のキャンプには、昨年度の「ジュニアエリートアカデミー」を経験した選手が3名います。
そのうちの1人、横地 聖真選手(愛知県・春日部市立岩成台中学校 3年/190cm)は、「昨年度のキャンプに参加して、前までは体の線も細かったのですが、キャンプの全日程を終えたころには親や周りの人たちから『体格がよくなったね』と言われました。実際、試合中のフィジカルコンタクトや、ジャンプの滞空時間も伸びて、所属チームでもよい結果を出すことができました(今年度の全中大会で岩成台中学校は準優勝)」と振り返ります。
そのうえで横地選手は、今年度のキャンプについて、「所属チームでは自分が1対1ばかりをしていましたが、高校に進学したらガードとしてプレイしたいと考えているので、1対1のスキルをもっと磨きながら、周りを活かすアシストなどもキャンプでできるようにしたいです」と言います。そして「選ばれた15人はみんなが仲間であり、ライバルでもあるので、励まし合いながら、切磋琢磨して、助け合うキャンプにしていきたいと思います」と締めくくります。
個の力を伸ばしながら、選手たちは一つのチームとしてまとまって、全5回のキャンプに臨みます。次回の第2回キャンプは11月11日(金)~13日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターで開催します。
■平成28年度ジュニアユースアカデミーキャンプ
第1回キャンプ 主な実施プログラム
■1日目 10月28日(金) 午後
・開講式
・栄養講習
・クリニック
・レクチャー
■2日目 10月29日(土) 午前
・朝練習
・クリニック
・コーディネーショントレーニング
・心理講習
■2日目 10月29日(土) 午後
・クリニック
・スキル競争
■3日目 10月30日(日) 午前
・朝練習
・クリニック
<練習メニュー 一部紹介>
・第1回キャンプ ダイジェスト映像
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。