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平成27年度U-18女子トップエンデバー 開催報告
2016年3月31日
平成27年度U-18女子トップエンデバーを実施
練習はスクリーンプレイを使った2対2などファンダメンタルが中心
3月5日(土)~7日(月)まで、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成27年度U-18女子トップエンデバーを開催しました。
今回の合宿では、今年開催される「2016 FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会(6月/スペイン)」と「第23回 FIBA ASIA U-18女子バスケットボール選手権大会(11月/タイ)」の選手選考を視野に入れつつ、18歳以下の女子選手を育成するプログラムとして行いました。
北本 文男ストレングス&コンディショニングコーチ主導によるウォーミングアップでは、体の正しい使い方(動きに対する部位の方向、位置など)や、ストレッチでどこの筋肉を伸ばしているのかを意識させるなど、細かい点にまで注意が及んでいました。全国トップクラスの高校に所属する選手たちですが、北本S&Cコーチから見ると、そうした体の使い方が「まだまだできていない」とのこと。技術などではレベルアップした姿を見せる選手たちですが、トップエンデバーでは所属チームで教わることの少ない、それでいて重要なフィジカル面での指導も受けます。
バスケットの練習でも、高橋 仁コーチが最初に示したのは「フィジカルコンタクト」のドリルでした。2人1組になって、低い姿勢で強く押し合いながら、正しい姿勢を維持できるようにします。国際大会を想定した場合、やはり体を張って守ることが必要になります。ただでさえ高さ(身長)の面で劣ることが多い分、コンタクトではその差を最小限に抑えることは高校生年代から意識をして取り組むべき課題です。
その後は、2つのボールを使ったドリブルやドライブ、アウトサイドのシュートドリル、1対1のディフェンス、スクリーンプレイを使った2対2といったファンダメンタルを中心に練習が行われました。
高橋コーチは「下級生の背の大きな選手などは、ボールの操作をもう少し練習しなければいけません。また、国際大会で日本の良さを生かそうと思えば、機動力とシュート力がメインになります。その点でいえば、シュートが思ったよりも入らないと感じたので、これは継続して練習しなければいけない点です」と現状を分析します。
加えて、ドライブのドリルでは「フローターシュート」や「ギャロップステップ」などが、できていない選手も見受けられました。「同じ高校生年代でも男子ではよく見られるプレイですが、女子でも国際レベルの大きい選手には必要なプレイです。ぜひ身につけてもらいたい」と高橋コーチは言います。
それでも選手たちは、できなかったスキルを練習の合間にチームメイトに見てもらいながら復習するなど、技術の向上に意欲的でした。
「東日本大震災復興支援 JX-ENEOSウインターカップ2015 平成27年度 第46回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」で初優勝を果たした岐阜女子高校2年の藤田 歩選手は「トップエンデバーのような合宿に呼ばれたのは初めてで、周りのチームメイトが上手い選手たちばかりなので、ついていくのに必死でした。高さ、パワーやスピードと本当に高いレベルを経験できて、今後の刺激になりました」と言います。
また、昨年8月にインドネシアで開催された「第4回 FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」で銀メダルを獲得した女子U-16日本代表の一人、県立広島皆実高校2年の三間 瑠依選手は「初めて一緒にプレイする選手もいて、合わせなどがうまくいきませんでした。特に2年生の多くがそうだったんですけど、一つ学年が違うだけで自分が考えたことのないようなプレイが出てきたので、真似してみたいという気持ちにさせられました」と、こちらは上級生に引っ張られる形で刺激を得たようでした。
トップエンデバーで受講したさまざまなドリルや、普段は一緒に練習することのないメンバーとの競い合いによって、選手たちは新たな発見と再確認をしながら、3日間の日程を終えました。
※活動の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。