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平成27年度U-15男子トップエンデバー 開催報告
2015年12月2日
モーションオフェンスのスペーシングやフロアバランスなど基本的な練習を実施
北は秋田県から南は福岡県までの中学3年生25名が参加
11月20日(金)~22日(日)までの3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成27年度U-15男子トップエンデバーを開催しました。
今年度は、北は秋田県から南は福岡県までの中学3年生25名が選出され、3日間の合宿に臨みました。
ジュニアカテゴリー日本代表のヘッドコーチでもあるトーステン・ロイブル氏がコーチを務め、モーションオフェンスのスペーシングやフロアバランスなど、基本的な練習が行われました。
ガードの北村 孝太選手(長野・長野市立川中島中学校 3年)は「ロイブルコーチはスペースをすごく重視していて、そのための練習も多く行われました。そのなかで自分はガードとしてスペースを作ることを一番に意識して、練習に取り組みました。ここに集まるのは全国でもトップクラスの選手たちで、自分にとってもすごくいい経験になりましたし、これからの成長にもつながる3日間だったと思います」と手応えを感じています。
今回の合宿で最高身長190cmの藤井 量斗選手(京都・京都市立修学院中学校 3年)も「いつもとは違う、全国のトップレベルが集まるU-15トップエンデバーでは、いろいろと勉強になるところがありました。特にスペーシングについては、いつもはチームメイトにスペースを作ってもらっているだけですが、ここでは自分たちインサイドプレイヤーもスペースを作ることを意識しなければいけないと知りました」と言います。さらに藤井選手は「いつもは背の大きい選手と対戦することが少ないのですが、ここでは自分と同じくらいの身長の選手とマッチアップができます。いつもは押し込める場面で押し込めないし、余裕で打てるシュートもブロックされてしまいます。まだまだパワーや細かいスキルが必要だなと感じました」と、今後の課題も見つけていました。
スキルやフィジカルなど、中学生の彼らでも気付きやすいところは、上記のようにすぐに気づいていましたが、最後の閉講式では小倉 恭志スーパーバイザーから、挨拶や自己アピールが足りないことを厳しく指摘されていました。合宿終了後に小倉スーパーバイザーに改めて真意を問うと、このように返ってきました。
「選手のサイズ、スキルは年々上がってきています。しかし、ここに集まった選手たちだけでなく、日本全体の中学生を見たときに、特に男子はコミュニケーションができていません。自分を表現することもできていません。それをこの合宿で改めて強く感じました。これから成長する段階にいる選手たちなので、この3日間をよい経験として、今後につなげてほしいと思います」
ロイブルコーチングスタッフもまた、あえて厳しい言葉で「トップエンデバーに選ばれるのは全国でもごくわずかな選手たちで、ここに来たくても来られない選手がたくさんいるのにも関わらず、みんなはこの合宿でチャンスを生かしきれていなかった。少し練習をすると疲れてしまうようでは準備不足です。もちろん学校や家庭の事情などもあるでしょうが、本気で国際大会に出たいと思えば、そういった事情にも打ち勝たなければいません」と投げかけたうえで、エールも送ります。
「よい選手は【Good】、【Very good】、【Excellent】と分けられます。みなさんは今【Good】にいるから選ばれているのですが、これからどうなるかはわかりません。もし【Excellent】な選手になりたいのであれば【Excellent】な準備をするように心がけてください。これから味の素ナショナルトレーニングセンターを使用できるのは、【Excellent】な選手たちだけです。ぜひそういう選手になって、ここにまた戻ってきてほしい」
その言葉を受けて、藤井選手が「高校ではここで学んだことを生かして、しっかりとプレイしたい」と言えば、北村選手も「今回学んだことをしっかりと頭に入れて、それを生かしながら、自分のプレイを作っていきたい。そしてまた味の素ナショナルトレーニングセンターに戻ってこられるように努力したいです」と話してくれました。
選手たちは、全国のトップクラスの選手が集まる合宿で、トップレベルのバスケットを学ぶだけでなく、今の自分たちに足りない一面も知り得ることで、さらなる成長の足掛かりにします。選ばれて終わりではなく、そのチャンスをいかに生かすか。今年度のU-15男子トップエンデバーの選手たちは最後にその重要性を学んで、今年度の合宿を終えました。
■平成27年度U-15男子トップエンデバー 主な実施プログラム
■1日目 11月20日(金) 午後
・形態測定
・コーディネーショントレーニング
・クリニックⅠ
・フィジカル測定
・栄養指導(講義)
■2日目 11月21日(土) 午前
・朝練習
・クリニックⅡ
■2日目 11月21日(土) 午後
・国際レフェリー講話
・クリニックⅢ
・フィジカル測定フィードバック
■3日目 11月22日(日) 午前
・朝練習
・クリニックⅣ
・スクリメージ
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。