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平成27年度U-15女子トップエンデバー開催報告

2015年10月19日

馳 浩文部科学大臣からも激励の言葉をいただいた

今年度の選手たちは例年以上に積極的な姿勢を見せていた

 10月10日(土)~12日(月・祝)まで、味の素ナショナルトレーニングセンターにて「平成27年度U-15女子トップエンデバー」を開催しました。全国から選出された15歳以下の中学生・女子30名(うち2名の欠席)が参加し、2日目には女子日本代表チームの内海 知秀ヘッドコーチによるシュートクリニック、3日目には馳 浩文部科学大臣と鈴木 大地スポーツ庁長官からの激励の言葉も受け、充実した3日間を過ごしました。

 技術指導を担当した鷲野 鋭久コーチングスタッフは合宿のコンセプトについて、「この年代にとって大切なことは、いつも変わりません。例年と同じく“ファンダメンタル(基礎)の再確認”をコンセプトにしています。選手たちのレベルは年を追うごとに確実に上がってきています。身長の大きい選手のファンダメンタルを見ると歴然です。しかし一方でそれがどのような試合でも徹底してできているかと言えば、まだまだできていません。トップエンデバーのような全国から選ばれた選手が集う場でそれを伝えることで、選手や指導者たちも、改めてファンダメンタルの大切さに気付いてくれると思っています」と、言います。

 今回の「U-15女子トップエンデバー」に参加した町田 鈴華選手(沖縄・北谷町立北谷中学校 3年)は「周りの選手のレベルが高くて、最初はついていけるのかなと思いましたが、みんなと交流を深めながら、ファンダメンタルの大切さを知り、今後の刺激になりました。この合宿で教わったことを地元に戻っても継続して取り組みたいと思います」と話してくれました。
 ドリブルのスキルが高く、ワンハンドシュートをスムーズに打てる町田選手ですが、最終日に行われたスクリメージの合間に、鷲野コーチングスタッフと会話をする中で「今の私に足りないものは何ですか?」と積極的に質問もしていました。そうした意欲の高さもトップエンデバーならではの光景です。

 また3年生だけではなく、今回の合宿には3名の2年生も参加していました。その1人、岡本 美優選手(北海道・札幌市立東月寒中学校 2年)は初めてのトップエンデバー参加になります。
「ほかの2人は昨年度のU-14女子トップエンデバーに選ばれて、この雰囲気を経験していたそうですが、私は初めてで1人緊張していました。でも練習をしているうちに先輩たちのいいプレイをたくさん見られて、すごく勉強になりました」
 最終日のスクリメージで、上級生に物怖じすることなく、積極的にゴールへアタックしていた岡本選手。「走るのが大好きで、速攻でシュートを決めることが一番好き」と自負する岡本選手は、176cmながら速攻の先頭を走るなど、女子日本代表の土台を地で行くようなプレイも見せていました。

 町田選手は「吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)のような、自分でも得点が取れて、周りも動かせるような選手になりたい」と話し、岡本選手は「誰という目標はまだ見つかっていないのですが、この身長でセンターをすることはできないので、これからは3Pシュートも打てて、速攻で走れる選手になりたいです。昨日、コーチングスタッフからは『本川 紗奈生選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)みたいになれるよ』と言われたので、意識してみたいと思います」と話していました。

 選手たちにとっても、また指導をするコーチングスタッフにとっても、9月に第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会で優勝し、リオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得した女子日本代表チームの影響は非常に大きいようです。
 鷲野コーチングスタッフも「(今回のトップエンデバーに参加した)選手たちのモチベーションも上がったと思います。トップエンデバーを経験した選手たちが今、高い山の頂で活躍していることは指導者としても嬉しいことです」と言います。
 トップエンデバーでファンダメンタルの重要性を再確認し、それを継続して取り組むことで、日本のトップに向けて選手たちは成長していきます。

 
■平成27年度U-15女子トップエンデバー 主な実施プログラム

■1日目 10月10日(土) 午後
・形態測定
・コーディネーショントレーニング
・クリニックⅠ
・フィジカル測定
・栄養指導(講義)

■2日目 10月11日(日) 午前
・クリニックⅡ
・クリニックⅢ

■2日目 10月11日(日) 午後
・クリニックⅣ
・スクリメージ
・フィジカル測定フィードバック

■3日目 10月12日(月・祝) 午前
・クリニックⅤ
・スクリメージ