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平成26年度U-18男子トップエンデバー開催報告
2015年3月17日
平成26年度U-18男子トップエンデバー参加選手
ロイブルコーチによるスクリーンに対するディフェンス指導
全国各ブロックで実施されているエンデバープログラムから推薦されたトップ選手たちを集め、3月6日(金)~8日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成26年度U-18男子トップエンデバーを開催しました。
トーステン・ロイブルエンデバーコーチングスタッフが世界で勝つためのオフェンスとディフェンスを指導。参加者41名のうち、翌週3月13日(金)から行われる平成26年度バスケットボール男子U-18日本代表チームの第4次強化合宿に参加する日本代表候補選手は一人もいません。トップレベルの技術を学びながら、男子U-18日本代表の強化合宿に呼ばれるよう、競争心を持って選手たちは力を発揮しました。
1日目は「オフェンス」の強化練習となり、2メンゲームやピック&ロールを指導。「アイソレーションするときのスペーシングが理解できておらず、無理にドライブしてしまっています。日本人同士では通用しても、国際大会でそのプレイは全部相手につぶされてしまいます。ハーフコートでうまくいくプレイも、フルコートになるとスペースが見えなくなるので、意識することと反復練習が必要です」と、マネジメントスタッフであり、ジュニアエリートアカデミー長も務める佐々木 三男コーチは指摘していました。
2日目のメニューは「ディフェンス」。「日本の場合、どの世代もオフェンスはある程度うまくできますが、まだまだトップレベルのディフェンスができる選手がいません。この機会にディフェンスを覚えることで、もしかすると日本で一番のディフェンスプレイヤーが出てくるかもしれません。頑張ってください」と、練習前にロイブルコーチは選手たちに伝えました。スクリーンに対する守り方や、トラップを仕掛けてプレッシャーをかける方法などを、動き方や足の位置、手の使い方など細かく指導していきます。「普段やっていないメンバーとの練習なので、コミュニケーションを取ることが大事になります。特にディフェンスでは、誰が誰につかなければならないか確認しなければならないので、声を出すようにしていました」と話す荒川 颯選手(洛南高校 2年)は、ロイブルコーチが挙げた“ディフェンスはしゃべることが一番大事”という教えをしっかり理解していました。
3日目はオフェンスとディフェンスの強化練習を試す「スクリメージ」を実施。3日間を通じて、ロイブルコーチはレベルの高い練習メニューを盛り込みました。
「トップエンデバーという名の通り、ここはトップレベルの選手が集まる場です。今後は女子同様、男子選手も高校卒業後にそのままプロになる選手が増えてくるかもしれません。そのためにも、トップ選手が集めるこの場で高いレベルを少しでも教えておかなければ、いざトップリーグに行ったときに対応できないのでは困ります。今すぐできなくても、ここで経験したことを将来思い出してくれればそれで良いです」
高いレベルの練習をし、全国のトップ選手と過ごした3日間は選手たちにとっても刺激的な合宿となったようです。河野 拓海選手(如水館高校 2年)は、「今回は広島県から2人(大浦 颯太選手/広陵高校 2年)が選ばれており、県内ではそこそこできていると思っていましたが、全国のトップメンバーと練習してみて自分の足りないものなどをすごく感じられました。合宿中にいろんな課題が見えてことが自分にとってはすごくプラスであり、ここに来られて良かったと思っています」と感想を聞かせてくれました。
合宿が始まる前、男子U-18日本代表合宿へ向けた選考会でもある旨が伝えられた選手たち。「日本代表が目標としている場所」という荒川選手、「選ばれるためにも負けられない」と臨んだ河野選手。他の選手も同じように競い合いながら、3日間の合宿が終了しました。現在発表されている男子U-18日本代表合宿のメンバーは29名。それが増えていれば、トップエンデバーの選手たちが勝ち獲った証となります。