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【重要】頭部外傷に関する注意喚起・対処について
2016年11月10日
平素は当協会(JBA)の活動に対し、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、バスケットボール競技の特性上、選手同士のコンタクトは不可避であり、外力が強く頭部に働いた場合、脳震盪や脳内出血、脳挫傷等を引き起こすことがあります。当協会(JBA)のスポーツ医科学委員会が実施したトップリーグでの外傷・障害調査では、発生頻度は少ないものの、セカンド・インパクト・シンドロームの発症や長期にわたり治療が必要となる場合がございます。
頭部外傷が生じた場合、どの程度プレイを継続して良いのか、休ませた方が良いのか、判断に迷うケースもあることと存じますが、プレイヤーズファーストの精神に基づき選手の健康管理を最優先に考え、最適な措置を取ることが非常に重要となります。
つきましては、事故防止、安全管理の取り組みを進めていただく際の指針等について、下記の通りお知らせいたします。
バスケットボールに関わる指導者、トレーナー、ドクター等、資料をご熟読の上、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
■頭部外傷に関する注意喚起・対処について
1.頭部外傷への対処
(1) 頭部外傷が起き、脳震盪を疑うような症状を選手が示した場合は、可能な限り試合を中断し、選手をコート外に移動してください。
(2) 各チームのメディカルスタッフ(ドクター、トレーナー)は脳震盪認識ツールを用い、選手の評価を行なってください。
(3) 脳震盪の疑いがある場合、直ちに選手を交代させ、同日のゲーム復帰は避けてください。
(4) ドクター等と必ず協議し、必要に応じて医療機関にて受診してください。
(5) 選手に脳震盪の症状がある場合、選手を一人にせず、24時間は選手に付き添うようにしてください。
(6) 脳震盪と診断された場合、段階的に競技に復帰することが望ましく、その都度、脳震盪認識ツール等でチェックするようにしてください。
2.参考資料
(1) SCAT3 翻訳版(スポーツによる脳震盪評価ツール 第3版)〔出典:藤原QOL研究所〕
[URL]http://fujiwaraqol.com/home/scat3.html
(2) チャイルド SCAT3 翻訳版(5歳~12歳用)〔出典:藤原QOL研究所〕
[URL]http://fujiwaraqol.com/home/child_scat3.html
(3) ポケット脳震盪認識ツール 翻訳版〔出典:藤原QOL研究所〕
[URL]http://fujiwaraqol.com/home/pcrt.html
(4) スポーツによる脳損傷を予防するための提言〔出典:一般社団法人日本脳神経外科学会〕
(5) 頭部外傷10か条の提言(第2版)〔出典:一般社団法人日本臨床スポーツ医学会〕
[URL]http://concussionjapan.jimdo.com/
※参考資料は、下記ダウンロードページからご確認ください。