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【FIBA 3×3 アジアカップ2025 / 現地レポート (男子)】3×3男子日本代表も女子に続き決勝トーナメントへ進出。小澤選手が FIBA 新記録を樹立

2025年3月30日

 3×3 男子日本代表が 3 月29日 (土) に「FIBA 3×3 アジアカップ2025」の初日を迎えました。今大会の出場メンバーは #13 小澤崚選手 (ALPHAS / 177㎝) 、#24 仲西佑起選手 (UTSUNOMIYA BREX / 191㎝)、#15 井後健矢選手 (SAGAMIHARA PROCESS / HIU ZEROCKETS / 198㎝)、#7 出羽崚一選手 (SHINAGAWACC WILDCATS / 190㎝) の 4 人です。
 予選プールに登場したこの日、前回大会準優勝のイランと同大会優勝国であるオーストラリアとの対戦になりましたが、準備を進めてきた会心のゲーム運びで 2 連勝を飾り、本日30日 (日) の決勝トーナメント進出を決めました。

[大会概要]
〇 大会名:FIBA 3×3 アジアカップ2025
〇 日程:2025年 3 月26日 (水)~30日 (日) ※26・27日両日は本選出場チームを決める予備予選
〇 開催国:シンガポール
FIBA 大会公式サイト https://fiba3x3.basketball/2025/asiacup

(3×3 男子日本代表チーム / 左から井後、出羽、中祖コーチ、小澤、仲西)

小澤選手がイラン戦で20得点。FIBA新記録を樹立

 見事な勝利を収めた 2 試合を振り返りましょう。まず初戦のイラン戦は、立ち上がりこそ相手のパワーに苦しみましたが、小澤選手が残り 6 分38秒で 3 本目の 2 ポイントシュートをヒットさせて 8-6 の逆転に成功。以降も自慢の長距離砲が火を吹き、試合を支配します。

 最終的に小澤選手は驚異の20得点をマーク。実に 7 本の 2 ポイントシュートを射抜き、21-17 でイラン撃破の立役者になりました。小澤選手は試合後「最初に 2、3 本 (2 ポイントシュート) を決めてから、今日は行けると思ったのでもう空いたら打つだけでした」と事もなげにコメント。ただ FIBA によると、この20得点は 1 試合の個人得点として新記録になるとのこと。小澤選手はバスケットボールの世界で、日本人選手として大きな爪痕を残すことにもなりました。

(#13 小澤崚 / vs オーストラリア戦)
【参考】
「小澤選手がイラン戦で20得点を記録し、FIBA レコードを更新」(FIBA 公式 X)
https://x.com/FIBA3x3/status/1905879065266958572

 
オーストラリア戦ではチームバスケットで躍動

 続く第 2 戦、オーストラリア戦でも日本は躍動を見せました。今度はチームで輝きを放ちます。小澤選手の連続得点で先行すると、出羽選手のスピーディーなドライブがついに飛び出します。加えて、開始早々、相手のブロックショットにあった仲西選手が仲間と息の合ったコンビネーションプレーなどで 3 連続得点をあげ、小澤選手の 2 ポイントシュートでディフェンスを引き付けた隙に、井後選手がゴール下で合わせる好プレーも見せました。

 体格で上回る相手に対してもディフェンスで粘り強く守り、相手の 2 ポイントシュートを 1 本に封じるなど、終始優勢にゲームを進めた 4 人。最終スコア 21-16 でオーストラリアから勝利をもぎ取り、予選プールを 2 連勝で締めくくりました。

 初日を終えて、中祖嘉人コーチは「準備をしてきたことを選手たちがしっかりとプラン通りやってくれました。1 試合目の小澤選手はさすがに出来すぎなんでしょうが、とにかく素晴らしかったです」と話します。また、オーストラリア戦では小澤選手にマークが寄せられることを見越して、仲西選手や井後選手とゴール下で合わせて得点を奪う作戦を立てていたそうです。「オーストラリアがディフェンスで前に出て来るのが分かっていたので、初めから絶対にそこ (ゴール下) で得点できるとチームで話をしていました。それもプラン通りです」と中祖コーチは明かしました。

 2 ポイントシュートと機動力を活かした、テンポが速く攻撃的な 3×3 でシンガポールを沸かせた選手たち。中祖コーチがそんな戦いが体現できるメンバーを選考し、選手もベストパフォーマンスを発揮しました。30日の決勝トーナメントにも慢心はなく「明日は相手も研究してくると思いますので、ちゃんと裏をかけるように頑張りたい」と意気込みました。

(#24 仲西佑起 / vs イラン戦)

メダル獲得への大一番。ますは準々決勝で男子はシンガポール、女子は韓国と対戦へ

 2 連勝によって予選 C 組を 1 位で突破した 3×3 男子日本代表は、決勝トーナメントの初戦で開催国のシンガポールと 4 強入りをかけて対戦します。また、女子代表は韓国とのマッチアップへ。今大会は 3 位決定戦があるため、まず目の前の試合から勝利を挙げることが必要不可欠。男女ともに勢いを持って、大きな山を越えたいところです。

 男子は2018年、女子は2019年以来となるメダル獲得に挑戦する男女 8 人の選手、そしてコーチとスタッフへぜひとも大きな声援をよろしくお願いいたします。
 決勝トーナメントの試合は「テレ東スポーツYouTube」でライブ配信も予定されていますので、ぜひご注目いただき、シンガポールからの吉報に期待しましょう。

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【今後の試合日程】※記載の時間は日本時間
〇 3 月30日 (日) 決勝トーナメント
[準々決勝]
16:45 女子日本 vs 韓国
17:35 男子日本 vs シンガポール
[準決勝]
19:25 女子日本
20:15 男子日本
[決勝]
20:40 男女 3 位決定戦
21:40 男女決勝

【ライブ配信】
※本大会の日本代表チーム関連セッションについては、日本国内では YouTube「テレ東スポーツ」のみでライブ配信視聴が可能です。
▼テレ東スポーツ YouTube はこちら>> (リンクは外部サイト)
https://www.youtube.com/@tvtokyosports/streams