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【FIBA 3×3 アジアカップ2025 / 現地レポート (女子)】3×3 女子日本代表が予選プール戦を突破! 決勝トーナメント進出を決める

2025年3月29日

 3 月28日 (金)、3×3 女子日本代表チームが「FIBA 3×3 アジアカップ2025」でメダル獲得を目指す挑戦が始まりました。

[大会概要]
〇 大会名:FIBA 3×3 アジアカップ2025
〇 日程:2025年 3 月26日 (水)~30日 (日) ※26・27日両日は本選出場チームを決める予備予選
〇 開催国:シンガポール
FIBA 大会公式サイト https://fiba3x3.basketball/2025/asiacup

 予備予選を免除され、28日の本戦予選プールが大会初日となった女子代表は、初戦でシンガポールを 21-6 (*脚注) で圧倒し、その後ベトナムにも 17-10 で快勝。2 連勝を飾って 8 強入り、30日 (日) に行われる決勝トーナメント進出を決めました。
(*脚注=日本チームは実施22得点をしたが、ルール上、21得点と記録される)

「やるべきことにフォーカス」(高橋芙由子選手)

 今大会の出場選手は、#3 高橋芙由子選手 (163cm / FLOWLISH GUNMA)、#5 鶴見彩選手 (165cm / MAURICE LACROIX)、#10 西ファトゥマ七南選手 (175cm / 早稲田大学)、#12 野口佑季選手 (173cm / boldiiies) の 4 人です。全員が 3 人制の A 代表として初選出でしたが、「3×3 日本選手権」や「3×3 JAPAN TOUR」でシーズンを通して 3 人制に打ち込んできた高橋選手、鶴見選手、野口選手と、昨年 3×3 の年代別代表として活躍した西選手が融合し、個々の良さが随所に発揮された姿が印象的です。


(3×3女子日本代表チーム / 左から鶴見、西、高橋、野口)

 開催国のシンガポールとの初戦は、序盤から西選手がチームをけん引し、鶴見選手や野口選手の好守も光りました。残り 6 分39秒で迎えた 1 度目のテレビタイムアウト以降は、高橋選手がドライブや 2 ポイントシュートを射抜くなどチーム最多10得点をマーク。KO 勝利で幸先の良いスタートを切りました。

 高橋選手は初戦を振り返って「全員が (A 代表) 初選出なのですごく不安があったと思うのですが、それを一切 (表に) 出さずに、しっかりと自分たちがやるべきことにフォーカスして 1 試合目を戦えたのが良かったと思います」とコメント。当の本人にはやや緊張した様子がうかがえたことを尋ねると、次のように振り返りました。
「久しぶりの世界大会で自分のリズムを作るのがちょっと難しかったですし、新しいメンバーでもありました。でも、周りも自分の特性をしっかりと分かったうえでパスをつないでくれたので、流れに乗ることができたと思います」

(#3 高橋芙由子 / vs ベトナム戦)

「今日 (=初戦) に照準を当てて」(伊集南コーチ)

 ベトナム戦でも、チームは力を発揮しました。予備予選を制して本選出場を決め勢いづく相手に対し、日本は立ち上がりからボールを奪ってから素早い攻めに転じてリードを奪います。西選手が内外角から得点を重ねると、野口選手もゴール下での合わせプレーや 2 ポイントシュートでチーム最多の 8 得点を記録。2 連勝に大きく貢献しました。

 そんな初日を終えて、伊集南コーチは「2 勝できたこと、その次 (=決勝トーナメント) も彼女たちとバスケットボールができることをすごく嬉しく思っています」と話しました。さらにコーチの言葉を聞くと、良い大会の滑り出しができた背景には、選手とコーチ・スタッフが一丸となって取り組んだ様子がうかがえました。

「日本で直前合宿をして、現地入りしてオーストラリアと練習試合をしたのですが (24日に選手たちと) 合流したときから『ピーキングは今日 (=初戦) だよ』と言っていました。シンガポールで自分たちのやりたいことができるか。(戦前に) オフェンスでかみ合わなかった部分を、初戦で合わせるためにコミュニケーションの取り方など試行錯誤しながら今日 (試合へ) 入れました。
 特に嬉しいのが、野口選手が気持ちよく (試合に) 入れた部分がチームにすごく良いエナジーをもたらしてくれました。しっかりと今日に照準を当てて、大会に入ってくれた彼女たち 4 人にすごく感謝しています」

(#10 西ファトゥマ七南 / vs ベトナム戦)

決勝トーナメントの初戦で韓国と対戦へ

 2 連勝によって 3×3 女子日本代表は予選 C 組を 1 位で通過、30日の決勝トーナメント初戦では韓国と対戦します。伊集コーチは今後に向けて、ディフェンスをさらにステップアップさせ、予選の経験値をいかしてより一層状況に応じて良いチームオフェンスができるようにしたいと考えています。初日に無得点だった鶴見選手に対しても「期待しています」とエールを送って、「私もコーチとしてできることやりたい」と話しました。

 2019年大会以来となるメダル獲得へ。まず韓国からの勝利が必要不可欠です。テレ東スポーツ YouTube でライブ配信も行われますので、ぜひご注目ください。
 また、本日29日 (木) には 3×3 男子日本チームが登場します。相手は前回優勝国のオーストラリア、準優勝国のイランという強敵ですが、女子に続く活躍を期待しましょう。

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【今後の大会日程】※記載の時間は日本時間
〇 3 月29日 (土):予選プール
15:30 男子日本 vs イラン
20:20 男子日本 vs オーストラリア
※上記 3 チーム中、2 位以上で決勝トーナメントへ進出

〇 3 月30日 (日):決勝トーナメント
14:30 男女準々決勝 (女子日本代表:16:45 vs.韓国戦)
19:00 男女準決勝
20:40 男女 3 位決定戦
21:40 男女決勝

【テレ東スポーツ YouTube ライブ配信】
※本大会の日本代表チーム関連セッションについては、国内では YouTube「テレ東スポーツ」のみでライブ配信視聴が可能です。
〇 3 月29日 (土)
【Day4 Session 3】15:30〜 LIVE 配信
https://www.youtube.com/live/QnEVXqKELFI?si=PnLZ5wlPt6iy6W5Z

【Day4 Session 4】19:30〜 LIVE 配信
https://www.youtube.com/live/4Is0r2Uhwts?si=hE8zzj4YysZNc3oy

▽ テレ東スポーツ YouTube はこちら>>
https://www.youtube.com/@tvtokyosports/streams

▽ FIBA 3×3 YouTube はこちら (※日本国内では、日本代表関連セッションの視聴はできません)>>
https://www.youtube.com/@FIBA3x3