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平成26年度男子U-18日本代表チーム 第3次強化合宿報告
2014年12月5日
39名が招集され、第3次強化合宿が行われた
FIBA U-17男子世界選手権で感じたことを伝える
井手口 孝コーチ
さて、今年8月に行われた「第23回FIBA ASIA U-18男子バスケットボール選手権大会」で、6位に終わった男子U-18日本代表チーム。次回は2年後の2016年に開催されますが継続的な強化を図るべく、11月28日(金)~30日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成26年度バスケットボール男子U-18日本代表チーム 第3次強化合宿を実施しました。
2年後のFIBA ASIA U-18選手権を見据えた高校2年生の早生まれの選手と高校1年生27名とともに、来年度予定されている「第23回日・韓・中ジュニア交流競技会」を目指す高校2年生を合わせ、39名を招集。今夏、男子U-18日本代表チームを率いた林 龍幸アドバイザリーコーチ(美濃加茂高校)は、この合宿の趣旨について、「男子U-17日本代表はFIBA U-17世界選手権に出場しました。来年のこの世代は日・韓・中ジュニア交流競技会があり、そこに向けた選手を見つけるために2年生も多く招集しています。1年生にとっては、再来年のFIBA ASIA U-18選手権へ向けて、今からビジョンを作るための合宿でもあります。39名と多くの選手を招集したのは、これまでにない試みです。1年生の選手たちには2年後を見据え、今から日本代表に対する意識づけをして強化を始めています」と説明します。
全体的なレベルの底上げと裾野拡大を図るため、各個人のスキルアップや日本代表が目指すスタイルを習得しながら、ゲームの中でその成果を試していきました。「ディフェンスは前からプレスすることを徹底しました。また、センター陣がフォワード等にコンバートできるのかを試しましたが、まだまだシュートを打っているだけという場面が多く見られます。合宿を通じて、改善できるように意識させています」と林コーチは話します。
男子U-17日本代表チームを率いた井手口 孝コーチ(福岡第一高校)からは、「第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」で感じたことを選手たちに伝えられました。
「アメリカ代表の選手たちはみな、将来プロ選手になるんだと意識してプレイしていた。いつも誰かに見られていると思っているから、どんな相手でも手を抜かない。日本戦ではどんなに点差が離れても、頭に来るほど手を抜くことはなかった。同じように、我々も“意識すること”は真似できるはずだ。日本代表合宿は見られるために来ているわけであり、練習中も私生活も全部見られていることを忘れてはいけない。恥ずかしいと思っている場合ではない。特に2年生はもっとリーダーシップを持って、U-17日本代表の選手との逆転現象を目指してほしい。1年生は、再来年に開催されるFIBA ASIA U-18選手権に出場できるチャンスがある。女子は世界に出るのが当たり前になっている。次は絶対に世界に出なくてはいけないんだ。」
次回合宿は、来年の2月下旬を予定しており、そこにはFIBA U-17世界選手権を経験したメンバーも参加する予定です。「今の段階ではどんぐりの背比べ」と話す林コーチ。多くの選手たちにチャンスを与え、切磋琢磨させながら、世界を目指して強化を進めていきます。