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第17回アジア競技大会 男子日本代表チームはベスト4を決める準々決勝ラウンド開始、18:30よりイランと対戦 | 一覧へ | 第17回アジア競技大会 ハヤブサジャパン 平成26年度女子日本代表チーム 韓国・仁川へ出発!準々決勝インド戦まであと3日 |
第17回アジア競技大会 男子日本代表チームは71-72でカタールとの接戦に敗れ、グループF 2位通過で準々決勝ラウンドへ
2014年9月26日
ベンチスタートながら8得点を挙げ、流れを呼び込んだ#6比江島 慎選手
逆転シュートを決めた#10竹内 公輔選手だったが勝ちきれず悔しい黒星
「第17回アジア競技大会 バスケットボール競技」は第6日目。予選2次ラウンドグループFの1位通過を賭け、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームはカタールと対戦。会場となったHwaseong Sports Complexでは、第1試合に明日から始まる準々決勝ラウンドの初戦の対戦相手が決まるグループEの試合が行われました。昨年のFIBA ASIA選手権の決勝戦と同じカードとなったイランvsフィリピン戦。FIBAワールドカップに出場したチーム同士の対戦は白熱し、最後まで分からない展開となりましたが、68-63でイランが勝利し1位通過を決めました。両チームの選手やスタッフが見守る中、日本の2戦目がスタートしました。
どちらも譲らず点を取り合った第1ピリオドは、22-21で日本が辛うじてリード。しかし第2ピリオド、インサイドを攻められて得点を許し、前半残り3分で28-31と逆転を許します。そこからカタールに3Pシュートを2本決められ、31-39と8点リードされて前半を終えます。
「前半はまだ弱気で、ドリブルでかわすことしか考えておらず、ペイントエリア内に入っていくプレイがなかったです」と試合を振り返る長谷川 健志ヘッドコーチ。しかし、後半になると「合わせのプレイやペネトレイトしてペイントにボールを進めた分、相手を崩しながら得点することができていました」と話すように#4石崎 巧選手が起点となるコンビプレイや石崎選手自身がそのままドライブで持ち込み、ペイント内からの得点が生まれます。得点を徐々に詰めながら、追い上げていくハヤブサジャパン。2点差、同点まで追いつくも追い越せないまま時間が過ぎていきます。
昨日に続き、#9辻 直人選手はチームを引っ張るプレイで19得点。残り1分28秒にこの試合5本目の3Pシュートを沈め、67-67同点。終盤、#10竹内 公輔選手は攻守に渡りペイントエリアで強いプレイを見せます。ルーズボールに飛び込み、ブロックショットは残念ながらファウルを取られてしまいましたが、ゴール下を支配し始めます。竹内 公輔選手の気迫に押されたのか、フリースローをもらったカタール#8ABDI選手は2本とも外し、チャンス到来。お返しとばかりに竹内 公輔選手がゴール下を決め、残り52秒で69-67とし、ついに日本が逆転に成功します。それぞれ1回ずつ回ってきた攻撃を成功させ、残り27.7秒の時点でも71-69と日本のリードは変わらず。残り時間を凌ぎきりたいところでしたが、抑えきれずにファウルを取られフリースローを与えます。しかし、ここでも2投目を外してもらい、残り8.4秒。
「あからさまに相手の手が顔を狙ってきて、見えない状態でパスしてしまいました。そのまま持っていれば良かったと本当に後悔しています。あれは自分のミスです」とは、#6比江島 慎選手の反省の弁。8秒バイオレーションを取られても、そのままボールを保持して時間を進める作戦もあったかもしれません。または、残り1秒で前に投げることもできたでしょう。長谷川ヘッドコーチは悔しさを滲ませながらも、「最後のところの勝負の綾というのは分からないです。相手が小さくしてきた分、まさかリバウンドショットはないと思っていました。ドライブを選択してくると思っていたとおり、そこは止められたのですが、飛び込まれたリバウンドから決められてしまいました」と言うように、残り時間が0秒を差すと同時に#6MOHAMED選手にリバウンドを押し込まれ万事休す。71-72とされ勝ちきれず、悔しい1敗を喫しました。
長谷川ヘッドコーチは、「日本にとってラッキーなプレイはありましたが、やっぱり運だけでは勝てません。ターンオーバーを減らし、インサイドのディフェンスをもっとがんばり、フリースローを決める。シンプルなことをもう少ししっかりやらなければいけません」と敗因を挙げ、まだまだ課題を克服するために努力していくのみです。
敗れはしましたがグループF2位通過で準々決勝ラウンドへ進出し、まだリーグ戦は続きます。日本はイラン、中国、モンゴルと対戦し、2位以上になって目標としているベスト4進出を目指します。そのためにも下を向いてはいられません。最後の場面こそ悔しいミスをしてしまった比江島選手ですが、それ以上に「ミスマッチとなった時にしっかり攻めることができましたし、自分が起点となってゲームを作れたことは自信になりました」と少なからずとも得るものがあった試合となりました。
「トーナメントならば落ち込んでいるところですが、まだ次のラウンドに進めますし、必ず中国かフィリピンのいずれかと対戦するわけであり、その違いだけです。ポジティブに捉えていきたいです」と言うのは逆転シュートを決めた竹内 公輔選手。「アジアチャンピオンのイランを相手にこの新チームがどれだけできるのか、大きなチャレンジだと思って挑みます」と話し、すでに次の試合に気持ちを切り替えていました。
明日、9月26日(金)の準々決勝ラウンド第1戦は、グループC1位のイランと18:30より、Samsan World Gymnasiumにて対戦します。目標である準決勝進出へ向け、さらなる強敵との対戦が続きます。ご声援よろしくお願いいたします。