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男子日本代表国際親善試合2014 第3戦 神戸大会 男子日本代表チーム(ヤングジャパン)が97-63で圧勝し、対戦成績を2勝1敗で終了
2014年7月21日
日を追うごとにチームとしてのまとまりを見せ、全員で勝利をもぎ取った男子日本代表チーム(ヤングジャパン)
周りの選手に助けられ、1試合通じて力強くゴールにアタックし続けた#12野本 建吾選手
7月19日(土) 京都大会を皮切りに開催した「東日本大震災復興支援 ゼビオチャレンジカップ バスケットボール男子日本代表国際親善試合2014 ~近畿バスケットボール100周年記念大会~」は本日が最終日。対戦成績1勝1敗で迎えた第3戦は兵庫・グリーンアリーナ神戸で行われ、男子日本代表チーム(ヤングジャパン)がスプリングフィールド大学を97-63で下して、大会を勝利で締めくくりました。
試合後、池内 泰明ヘッドコーチ(拓殖大学)は「大会を通じて選手がよく対応してくれました。第1戦、第2戦と戦って、今日の第3戦は出だしこそ重たい展開になりましたが、第2ピリオド以降、展開を早くしたことでいい流れになりました。第1戦の反省から第2戦ではセットオフェンスの回数を減らして、いいオフェンスになったことを今日も継続しようと話しました。そのバスケットを選手たちがよく把握してくれて、意識してプレイしたことが今日の結果につながりました」と勝因を語ります。
敗戦スタートとなった今大会ですが、日本代表(ヤングジャパン)は日を追うごとにチームとしてのまとまりが深くなっていきました。それはスプリングフィールド大のチャーリー・ブロックヘッドコーチも認めています。「日本代表は個々の選手も優れていますが、それ以上にチームとして試合ごとに上達していったと感じています。最終戦となった今日はベンチ層の厚さが差になったと思います」。
今回、日本代表(ヤングジャパン)のキャプテンを務めた#4藤井 祐眞選手(東芝ブレイブサンダース神奈川)もブロックヘッドコーチの言葉に同調します。「3日間ゲームをして、ようやくチーム内でのコミュニケーションやタイミングが合ってきました。困ったとき、リズムが悪くなったときの対処法についても、選手一人ひとりが考えて動けるようになって、ミスが少なくなったと思います」。オフェンスでは小気味いいパスワークで相手ディフェンスを翻弄し、フリーでシュートを打つチャンスが増え、ディフェンスではしっかりと足を動かして、相手の高さ、フィジカルの強さをチームで防ぐことができました。「池内ヘッドコーチが言うように、出だしこそ硬かったのですが、第2ピリオド以降は走る展開で流れがよくなり、試合に出られるメンバー全員が出場することもできました。自分たちのバスケットがようやくできたと思います」と、藤井選手も納得の表情をしていました。
#15橋本 晃佑選手(東海大学 3年)の欠場で第2戦、第3戦とインサイドで孤軍奮闘していた#12野本 建吾選手(青山学院大学 4年)は、「いつもは橋本と4番ポジション、5番ポジションのコンビを組んでいるのですが、橋本が欠場することになり、負担も大きく、正直なところ苦しいゲームが続いていました」と苦しい胸の内を明かしてくれました。「第3戦も苦しくなるかなと思って試合に臨みましたが、他の4人の選手がカバーをしてくれて、相手の強みであるインサイドをうまく抑えることができました。今日はチームのみんなに助けられました」と続けます。チームで相手を守れるからこそ、野本選手はのびのびとプレイができます。体力的にも一番苦しいであろう第3戦の後半になっても、野本選手は力強くゴールにアタックし続けていました。そしてディフェンスが引いて守ると見るや3Pシュートを沈めるなど、冷静な判断とオールラウンドな働きでハイスコアゲームに大きく貢献していました。
李相佰盃、関東大学連盟90周年記念大会、そして今大会と、春から3つの国際ゲームを続けてきた野本選手は、その経験を「国際ゲームと国内のゲームとではバスケットのスタイルが異なるので、まずはそれに慣れることが大切だと感じました。その3大会とも初戦で自分たちのバスケットが出せずに負けています。今後は相手のバスケットをいち早く理解して、大会の初戦から対応して勝てるように、今回の経験を生かして、もっと成長していきたいです」と語り、改めて世界に向けて戦う覚悟を示していました。
その3大会を率いた池内ヘッドコーチも「我々が目指したハイスコアなゲームをしようと思えば、当然攻撃回数を増やさなければなりません。その起点になるのはディフェンスです。今回は練習する時間がないなかでも、藤井選手をはじめとしたガード陣が上からプレッシャーをかけてくれました。来年は第28回ユニバーシアード競技大会があるわけですが、この点を強化していきたいと思います」と言います。そのうえで本日の第3戦を振り返って、「今日はディフェンスもオフェンスもリズムよくプレイすることができました。こうしたゲーム展開を継続していけば、良いチームオフェンス、良いチームディフェンスが出来上がると思っています」と、手応えも感じていました。
近畿バスケットボール100周年記念大会として行われた男子日本代表国際親善試合2014は、男子日本代表チーム(ヤングジャパン)の2勝1敗で幕を下ろします。この経験を今後に向けてどのように生かすのか。23歳以下で構成された男子日本代表チーム(ヤングジャパン)の選手たちの今後の動向にご注目ください。引き続き、さらなるご声援をよろしくお願いいたします。