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女子U19日本代表:第1次強化合宿レポート「昨年とはまた違った学びがあります」片山朋子選手

2025年4月24日

後藤音羽選手はFIBA U17女子ワールドカップでの経験を体現

大学での1年間で成長した姿を見せる片山朋子選手

 「FIBA U19女子ワールドカップ2025」はチェコ・ブルノにて7月12日より開幕。初のメダル獲得を目標に定め、女子U19日本代表は4月21日〜23日に第1次強化合宿を実施しました。予選グループフェーズで対戦するスペインやチェコ、アルゼンチンのイメージを共有。メダル獲得を目指すためには、9日間で最大7試合を戦うタフな大会となります。疲労が蓄積する終盤戦を乗り越えるにも、12名全員が戦力となるチーム作りを行っていきます。

 昨年のFIBA U18女子アジアカップで出場権を勝ち獲った早生まれの選手たちに加え、FIBA U17女子ワールドカップ2024を経験したメンバーを合わせた27名を招集。「一人ひとりのプレーが違い、それぞれに特徴があります。今回はメンバーが変わった分、昨年とはまた違った学びがあります」と話す片山朋子選手(関西学院大学2年)は、後輩たちからも刺激を受けています。同じ大学生の多くは関東勢であり、「バスケスキルやスピードの速さなどはやっぱり関西とは全然違います」と実感。FIBA 女子U18アジアカップでは12本のスティールを記録しました。「ディフェンスは結構できていたと思いますが、フィジカルの面で負けていたことも多かったです。関西学生リーグでも留学生とマッチアップしてきたので、成長したところを見せられるようにしたいです」という片山選手は、合宿で学んだことを所属チームや関西大学バスケ界へ持ち帰る責任も背負っていました。

 昨年のFIBA U17女子ワールドカップでは予選グループフェーズを突破し、準々決勝でアメリカに敗れましたが、6位の好成績をおさめた女子U17日本代表。キャプテンを務めた後藤音羽選手(東京医療保健大学1年)は、「世界の高さやフィジカルの強さなど、そのすごさを経験してきました。だからこそ、今合宿ではフィジカル面をすごく重視されていたので、自分から体現できるように意識しています」とチームを引っ張ります。

 今春より大学へ進学した後藤選手は、ポジションアップに挑戦中。「ピック&ロールを使ったり、外からの1on1をしたり、身長が高くてもアウトサイドのプレーができることをアピールしていきたいです。ゴールにアタックすることで、ビッグマンにアシストするプレーも増えると思いますし、そこは磨いていきたいです」と成長につなげます。

 FIBA U17女子ワールドカップではアメリカ戦が印象に残っており、「大きい選手がスピードを使ってボールを運んだり、強いフィジカルでプレーを壊されたりしました。ディフェンスではウイングスパンの長さを生かしてプレッシャーかけてきたので、小さい分、スピードを生かして対抗できるように練習していきたいです」と後藤選手は振り返ります。今合宿では、チーム全体としてよりスピードを武器にするための練習に注力していました。

 大会まで80日を切り、駆け足で強化と選考を行わなければなりません。前回大会を率いた平田紘美アシスタントコーチ(プレステージ・インターナショナル アランマーレ)と、パリ2024オリンピック女子日本代表ではテクニカルスタッフとして、現在はBリーグの宇都宮ブレックスで活躍する梅津ひなのアシスタントコーチと頼もしいスタッフ陣も加わり、目標へ向かっていきます。

■FIBA U19女子ワールドカップ2025
日程:7月12日(土)〜20日(日)
開催地:チェコ・ブルノ
予選グループフェーズ
【グループD】日本(6)、スペイン(2)、チェコ(16)、アルゼンチン(31)
※()内はFIBA Girls ランキング(4月21日現在)
7月12日(土)深夜24:30 日本 vs チェコ
7月13日(日)深夜24:00 日本 vs スペイン
7月15日(火)深夜24:30 日本 vs アルゼンチン
前回大会成績:6位(過去最高位:4位/2017年)
https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-u19-womens-basketball-world-cup-2025